雑感
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昼休みになじみのCDショップに寄った。 テーブルと椅子が置かれた視聴コーナーのスピーカーからは グレゴリアン聖歌の歌唱が天使のように語りかける。
Bの棚で立ち止まる。 バッハは間に合っているので、べトのピアノトリオとチェロソナタ の棚を見やった。 ピアノトリオで聴きたい逸品が見つからないのでチェロを探すと ソナタ集がある。ロストロポービッチとリヒテル、フルニエ とグルダ。2枚を手に取ってしばし迷ったが、結局フルニエのチェロが 聴きたくてこちらに決めた。1960年の録音だ。 普段なら大人買いするところだけど、20ユーロと高かったので、 一組でがまん。
レジのお兄さんが「いい選択ですね。」という。 「リヒテルのと迷ったのですけど。」と応えたら、BGMと声がだぶって 聞き取れなかったのだけど、「○○のロンドン演奏のDVDもあるので すがCDより音質がいいんですよ。」と教えてくれた。 どっちの盤のことを言ってたのかな。
ぴちぴちと飛び散る雨で、寒くて気分もへこみそうになるが CDの入ったビニールを小脇にかかえて軽やかな気分でオフィスに戻った。
残業で帰宅したのが遅かったが早速チェロソナタを聴いた。 フルニエの流麗な音と軽やかなグルダのピアノが、これってベートーベン? というくらい明るい肩の凝らない演奏だった。
バッハの無伴奏チェロ組曲を旧約聖書に例えるなら、べトのチェロソナタ は新約聖書と言われるのだそう。 また集めたい病が復活しそうだ。
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