サッカー観戦日記

2024年09月29日(日) 関西学生リーグ 関大-甲南大(選手リストのみ)

関西学生リーグ
関西大学-甲南大学
9月29日 11時30分 万博陸 ピッチ良 曇り


関大 監督:前田雅文
GK  1 山田和季  3年 185.80 03.12.30 近江
DF  3 吉村瑠晟  3年 181.72 03.07.02 神戸弘陵
    6 川島功奨  4年 167.64 02.05.27 京都サンガ
   30 大西志有太 3年 180.71 04.02.04 磐田東
MF 18 和田健士朗 2年 172.68 04.06.05 セレッソ大阪
    8 真田蓮司  2年 172.68 04.05.25 東山
    7 三木仁太  3年 173.67 03.08.21 ガンバ大阪
   15 髙橋哲也  2年 184.69 05.01.15 東海大大阪仰星
   10 村井天   2年 170.62 04.11.03 飯塚
FW 21 堀颯汰   1年 178.70 05.06.29 帝京長岡
   11 淺田彗潤  3年 172.68 04.02.12 カマタマーレ讃岐

GK 16 安田翔悟  4年 175.70 03.02.01 京都両洋 
DF 13 上原壮   3年 175.73 03.10.12 草津東
   20 野田康祐  4年 180.72 02.08.26 北陸
   32 和泉圭保  1年 180.67 05.05.09 ガンバ大阪
MF 23 宮川大輝  1年 171.65 06.03.24 ガンバ大阪
   27 北村圭司朗 2年 171.67 04.10.03 東山
   34 松名大輝  3年 180.71 03.08.23 東海大大阪仰星
FW 24 兎澤玲大  1年 181.73 05.06.12 京都サンガ
   44 梅野雄大  

甲南大 強化支援委員長:西松豊 監督:竹口清一
GK 21 板敷洸大  4年 180.70 02.06.28 大阪桐蔭
DF  4 片山敬介  2年 178.71 04.12.02 飯塚
    5 當麻颯   4年 185.73 02.04.21 ガンバ大阪
   13 有吉勇人  3年 182.74 03.12.06 瀬戸内
MF  6 萩原大稀  4年 166.61 03.01.04 就実
   10 泉彩稀   3年 179.73 03.08.21 ヴィッセル神戸
   12 坂口叶夢  3年 165.64 03.12.01 東福岡
   14 松野隼輝  4年 171.68 02.07.15 神戸弘陵
   18 清水健生  4年 176.70 02.06.03 阪南大高
   27 諏訪晃大  2年 179.69 05.02.07 桐生第一
FW 11 小湊圭太  4年 183.80 02.11.30 エストレラ姫路

GK  1 山田克樹  3年 180.77 03.09.24 東海大大阪仰星
DF  2 緒方章吾  4年 175.67 02.05.26 大阪桐蔭
   39 田中咲陽  
MF  8 濵口太陽  4年 175.64 02.07.02 甲南高
   20 西村日陽  3年 175.66 03.06.24 ジュビロ磐田
   25 森勇聖   2年 174.69 04.10.23 興国
   35 山田煌人  
   36 泉光太郎
FW 33 大西悠斗


関大
二一十一
八番七番十八十番
三番十五三十六番
一番

甲南大
十一二七
十四十番六番十八
十二十三五番四番
二一


キーパー➀山田は反応が最大の武器。
関大は両サイドバックが最大の武器である。右サイドバック⑥川島は鹿児島ユナイテッド内定。スピードがありスタミナは恐らくJリーグでも即トップクラスで、技術・戦術的には全く問題なく、明らかにサイドバック適性だが大学レベルではMFもできる。大学レベルではどんどん仕掛けられて、中でも外でもプレーできる。サイドバックとしては左右両方できる。また人間的にも素晴らしい。左サイドバック③吉村はまだ3年生だが磐田内定。最大の武器は左足クロスでスピードを生かした守備力があり、体格もあって守備面では何の問題もない。彼は外側を上がるプレーが持ち味で中ではよくわからないが、スピードに乗ったタイミングの良いオーバーラップが武器である。センターバックの木邨もJ内定だが、この日はベンチにもいない。
⑮髙橋は184センチあるが69キロはやや物足りず、空中戦で大苦戦。もう少し身体作りを頑張りたい。㉚大西も空中戦・地上戦共に大苦戦。ちょっとこの日のセンターバックコンビは厳しかった。⑩村井はたぶん先天的な才能はごく普通で身体もスピードもないが、技術的には素晴らしく、よく考えてプレーしていることが伝わる。本人の努力(と環境)でここまでの選手になったことがよくわかる。⑧真田はスピードを生かした突破が売りのサイドハーフ。関大のレギュラーなら当然だが、彼はプロを狙える。身体を使ったドリブルもある。しかもためを作ってサイドバックも使える。フルタイム走りぬくスタミナもある。⑦三木は下がって組み立てる。⑱和田は右足セットプレー担当。上がり目のボランチとしてあまり勝負しないが、正確なパスで組み立てる。必ずしも勝負パスを求められるチームでもないし。⑪淺田は以前観た時はプロも狙えるかも、と思った。技術的に素晴らしくアイディア豊富でトップ脇で変化を付けられる。ただこの日はフィニッシャーとしての迫力がなかった。今の時代、プロにはファンタジスタは求められていない。自ら決める迫力が必要だ。どんどん飛び出してほしい。その点㉑堀はガンガン裏に飛び出した。技術的にも問題ない。役割を整理されてシンプルにプレーできている。スピードと左足でフィニッシャーに専念している。

甲南大はキーパーとセンターバックの3人がビルドアップが苦手。㉑板敷は昔ながらの反応の良さが武器のキーパーなのかな?⑬有吉はストッパータイプだが、ビルドアップもスピードもなく、関大のスキルフルなアタッカーには大苦戦。特に㉑堀には完敗。⑤當麻もガンバユース出身ながらビルドアップできず、対人守備は有吉よりは優れているが、やはり大苦戦。⑫坂口は右利きの左サイドバック。④片山は技術に秀でた右サイドバック。ボランチは2枚とも下がって来る。ビルドアップできないセンターバック陣に代わって二人でビルドアップ。⑩泉はレフティのゲームメーカー。甲南大では最も才能を感じる。アイディアもある。身体を入れてキープできる。甲南大アタッカーの動き出しがイマイチなので分からないが決定的なパスを出せたら面白い。⑪小湊は80キロあり、空中戦で完勝。関大センターバック陣をものともしなかった。動けないが、動かない空中要塞として活躍した。絶対的な武器がある選手は大学サッカーとしては大きな存在だ。㉗諏訪はスピードあふれるアタッカー。割と万能タイプに見えるが、ウイングとしても1トップとしても活躍できる。彼も⑩泉同様才能を感じる。

さて試合は関大が支配し、甲南大がスローテンポで進めたい流れになる。消耗戦というか、走りっこに持ち込めば関大優位だ。38分、⑥川島のフィードに⑩村井が裏に飛び出す。甲南大左センターバック⑬有吉ががっちり身体を入れるが、なぜか入れ替わられ、村井がキーパーと1対1になり、決める。1-0。有吉としてはしてはならないミスだった。ただ後ろから倒したいケースだと思うが、それをすればPK&退場&出場停止の三重罰は疑いないし、よく我慢した、ともいえる。さらに直後に⑭松野がラフプレーで1発退場。明らかに退場のケースだったが、甲南大スタンドはいささか雰囲気が悪くなる。主審の杉田昴氏はここまでも正しい判定を続け、この判定も正しいものだが、雰囲気的に難しくなる、と思った。ここで甲南大は5バックにして5-3-1に切り替える。前半は1-0で終了。

ハーフタイム、甲南大は当然の策と思われるが、⑪小湊を下げて⑧濱口を入れて、

二七
十番六番八番
十二十三五番四番十八
二一

の布陣になる。1トップの㉗諏訪はスピードもあるし179センチあるので空中戦も戦える。そして関西のセンターバック陣が全く諏訪に歯が立たないのだ。サイドバックは高い位置を取り、リードしているのだから後方を厚めにしてセンターバックをヘルプさせればいいのに、と思うが、意地でも諏訪1枚には二人だけで対処させたいのだろう。だが、流れは甲南大ペースになる。いつやられてもおかしくない心理から関大は慎重になり前線が詰まり、危ない流れになる。そして後半21分、関大⑮髙橋が自陣深くで甲南大⑱清水に奪われ、すぐに右クロスを㉗諏訪が決めて同点。1-1。以降も関大は両サイドバックを高い位置に上げて猛攻を続け、甲南大が疲れたこともあって、徐々に諏訪も仕掛けられなくなり、消耗戦が功を奏した。とはいえ甲南大が引き分けに持ち込むかと思われたアディショナルタイム、左コーナーから㉜泉の左クロスに㉚大西が頭で合わせ、2-1。結局甲南大を振り切り、関大が勝利した。

流れは最悪だったが、何せ数的優位が長かった。スタミナでは絶対優位だった。パーソン・オブ・ザ・マッチには甲南大㉗諏訪を挙げたい。


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T.K. [MAIL]