2009年04月03日(金)
魔法少女?
世界は広い。未来は無限の可能性に満ちている。
わたしは、違う。
「魔法少女に変身して、この世界を救ってください!」 「お断りしますわたしには魔法少女なんか無理です他を当たってください」 「あなたじゃなきゃ駄目なんです!」 「何故」 「それ、は……」
「僕が、あなたを、好きだから……」 「は??」
「魔法少女に変身するには、僕の魔力が必要でっ。魔力を渡せるのは、自分が好きな人、だけ、なんです……」
「……その、『好き』は、どの程度の?」 「……恋、以上、です……」 「……初対面ですが?」 「ひ、一目惚れでっ」
「百歩譲って、あなたが世界を救う魔法少女を必要としている、という話は認めるとして。魔法少女に変身出来るのは、あなたが恋をした相手だけ、という理由で、世界を救う魔法少女を決めて? わたしは、あなたの一方的な感情だけを理由に世界を救えと?」 「す、すみません。僕の気持ちは無視してくれて構いません! でも、あなたも世界が支配されてしまったら困るでしょう?」 「いいえ全然」 「え?」
「わたしは今日死ぬから」
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