永久という名の瞬間
2004年07月12日(月) 責任はここにある

 私の人生が、何か変えることができないものによって影響されているのは明白。
 しかしそれによって私がいかに不幸になろうとも、それは私の責任で、私の能力の結果だと受け入れなければならない。

 例えば私がシエラレオネに生を受け、泥水ばかりを飲んで、ほんの数年の一生を過ごしたとしても、それは私の運命で私の責任で、私の人生。


 でも。例えば私が一つ目で生まれ、母にも会えぬうちに医者に殺されたとして、それは私の責任ですか?
 少なくともそれが私の人生であり、運命だとしても。それは私の責任ですか?

 「それは神の裁きの過ち」
 はっきりそう、歌いきった歌手がいた。
 ロシアの歌手だった。
 彼女はきっと、ドストエフスキーを読んでいる。


 でも、今更胎のうちに無くなった子の話をしても仕方が無い。
 私は先進国に生まれ、五体満足で、20歳を越してしまった。
 私はこの下らない人生の責任を全て負っているのは事実。

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photo by 東雲