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恋する研究所*
りう
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2011年05月25日(水)
忘れられない旅行

週末の土日で、彼とこの時期恒例の旅行に行きました!
今年は私が有休が取れないということで、土日行ける近場…の箱根に。
箱根は学生時代に一度行ったきりで、その時はサークルで行ったから観光とかは全然。もう何したか覚えてないくらい(笑)。
でも、ずうっと行きたかったところだから行けて良かった。

その前の週は、彼が仕事で会えなかったので、楽しみすぎて、朝早起きしました。
…というのは嘘で、パッキングを全然しないで横になってるうちに寝ちゃったのでした(笑)。

彼と合流したら、長傘を持っててびっくり!
確かに雨の予報もあるけど、折りたたみ傘を前にプレゼントしたのにどうしたの?って聞いたら、会社に置いてあるそう。
手荷物になるけど、しょうがないね。

今回は電車やバスなどを使って移動。
日曜日が雨の予報だったので、私が行きたい美術館巡りはそちらに、土曜日はTHE観光!な王道をいってきました!

彼と旅行すると、王道ではないルートが多いから、珍しかったな。
箱根に着いたら、お昼におそばを食べて、登山鉄道に乗り、ケーブルカーとロープウェーを乗り継いで…。
ロープウェーを待ってる時に、彼が
「傘がない!」
って。。
ケーブルカーに乗った時は持ってたから、てすりにかけて置き忘れたんじゃないかってことになり、とりあえず、ロープウェーで大涌谷へ。
彼は食べたかった黒いたまごを買って満足そう。
おそばだけじゃ足りないって。
黒いたまごは5個入りで、ばら売りはしないそうなので、それを二人で食べました。
私は1個、彼は2個で、残りは後に。

大涌谷は、硫黄の匂いがすごくて…みんな閉口してました。
でも、景色は抜群!!
富士山も見えたし、見晴らしよかった〜。

そこからは、芦ノ湖の海賊船に乗りに向かいました。
3時過ぎくらいだったと思うけど、もう箱根は寒くて!
一人旅らしき外人のお兄さんは、最初半袖半ズボンだったのに後で見かけた時には上下ジャージ着てましたよ。
寒くて、船は殆ど室内にいて、最後の方だけ「せっかくだから」って彼の誘いでデッキにでたけど、ほんと〜〜〜に寒い!
服装がシフォンワンピに薄手のパーカーだったからね。

でも、初めて乗ったけど芦ノ湖からの景色を堪能できてよかったなぁ。

船を降りた先から、バスで宿のある強羅へ。
バスまで時間があったから、近くの関所をちら見したり、夜飲むものを買いだししたり。
あやうく、強羅直通の終バスに乗り遅れるとこでした!
もうハラハラドキドキ、楽しかったな!

強羅についたら、昼間失くした傘の件を駅員さんに聞いたところ、強羅から2駅くらい先の駅にあるっていうことで、取りに行こうということになりました。
こういうハプニングって、ちょっと予想してるんだけど、実際に起こると面白いよね〜。(他人事)
でも、土地柄なのかパクられなくて良かった。彼にとっては、ちょっと思い入れのある傘だから。

それで、駅に取りに行くんだって思って歩いていたら、
なぜかその日に泊る宿に到着。そのままチェックイン。
「今夜はここに泊りますよ」と彼。
ん?サプライズされた?(笑)

とりあえず、ご飯の時間まで時間があったから、彼は昼寝、私はお風呂へ。
大浴場はわりと広めで、人が少なかったからのんびり。
強羅温泉は、湯治としても有名なんだね。
上がった後はずっとぽかぽかしてたもん。家のお風呂だと冷めちゃうのにね。不思議。

その後、懐石料理とお酒を堪能。
私、旅行で気が大きくなってたせいか、普段は飲まないロゼワインなど頼んでしまって早々に酔いました。
サワーとかにしておけばよかった…って後悔してももう遅い。
お部屋に戻る頃にはお腹もいっぱい、よっぱらって、眠いったら。
ちょっと、久しぶりにいちゃいちゃしたかったけど、何だか彼もぐうたらモードで。
二人で少し晩酌をしたけど、私はすごく眠くて、1時間かそれより早くにベッドにごろんして寝ちゃいました。
歩いたり、早起きしたり、旅とはいえ慣れないところに来てるから疲れもあったのかもね!

お陰さまで、翌朝は5時台に目が覚めて、朝風呂を堪能いたしました♪

朝ごはんはバイキングなんだけど、和洋折衷で、何よりお野菜中心のおかずが多かったの!
野菜大好きだからすごいうれしかった!
あと、海藻サラダもあったし!朝からカツオのお刺身や、おいしいお豆腐などを食べて満足♪
飲み物も、各種ジュースや牛乳、コーヒーも3種類。
サーブも適時やってくれて、パフォーマンスよし!

この日は朝から曇り空で、雲がすごーく早く流れてた。
ホテルをチェックアウトして、最初は近くの強羅公園へ。
標高が高いところだから、まだつつじが綺麗に咲いてましたよ。
熱帯植物を集めたビニールハウスや、ハーブハウスなど楽しかった!
ハーブは大好きだし、色んな種類のハーブを生で見ることってあまりないからうれしかった。
ここは時間をかけて、一人で(笑)、回りましたよ。彼は先に行っちゃったけど気にしない!タイプなので。
その後はバラ園へ。
バラ園は、まだ時期じゃないからあまり咲いてなくって、きっと見頃ならきれいなんだろうな〜って想像しちゃいました。
あと、最後の方だろうけど藤も咲いてましたよ。
強羅公園で植物を堪能したら、ケーブルカーで強羅駅に行って傘を受け取り。
そこからバスで、ポーラ美術館へ。
特別展示がレオナール・フジタで、数年前に文化村にきてたのは知ってたけど、興味なくて見に行かなかったんだよね。

でも、行って見たらすばらしいの!
食わず嫌い(笑)は良くないなあって思いました…。
特に彼の描く猫はとてもリアル。そして、特徴である乳白色の肌は本当にビスクドールのような肌をしていました。
これが女性の肌となると、ほんとうに綺麗な質感が出てるんですよねぇ。
女性なら憧れの肌、かも。
レオナール・フジタの絵は、これまで見た他のどれともあまり似ていなくて独自性を感じました。
機会があれば、ご覧になって下さい。

大本命のルノアールやセザンヌなどの印象派の展示も。
大体2枚程度なので、印象派展のような見応えがなかったのは残念。
でも、見る度に思うけど、モネがそれほど好きでなくてルノアールが大好きなのは、全体的に私は人物画が好きで、特にルノアールの描く女性が好きなのだと思う。
どの女(ひと)も見ていると、惚れてしまいそうな、柔らかそうな肌をしていて、女性らしい笑みを浮かべていて…。
あの色彩も、手元に置いておきたくなる。

この辺、彼は疲れていて、早めに見て回ってベンチで休んだりしてたな。(なぜなら靴がM○Tだったから…。ただ立ってるのは歩くより疲れるんだって。)
私はいつも通り、ミュージアムショップを見てポストカードなど購入。
レオナール・フジタの猫の絵が欲しかったけど、これ!と思うものがなかったのよね。残念。

その後はまたバスにゆられるのですが、箱根って山道だからけっこう車酔いが!
バスで向かったのは、ずっとずっと生きたかったラリック美術館!
着くころにはもう、大分雨が激しくなってました。
で、お昼時だったので、美術館近くのお店をあたることに。
美術館内にもお食事するところはあるけれど、少しフォーマルでお値段高め。
イメージで言うと…表参道のアニヴェルセルとか、そんな感じ。
最初は、近くにあった餃子のお店。
それから手作りソーセージの販売をしているお店のイートイン。
ここは考えて、結局やめて。
そこからすぐの定食屋さんは、行ったら定休日で。
餃子のお店に行ったら、彼が少し考えて「やっぱり美術館のとこにしよう。箱根に来てまで餃子って気分じゃない」と。

私としては、美術館のレストランに入ってみたかったからいいんだけどね!

と、心の中でそっとにこにこしつつ、チケットを購入。
チケットにあったラリックの作品も素敵で…、思い出に残してあります。

レストランで、彼はメイン2種類(魚・肉)とサラダや前菜がワンプレートでサーブされるものを、私はケークサレをオーダー。
ケークサレは興味はあったものの、食べるのは初めて。

少し雨は小ぶりになっていたけど、止む気配はなくて、曇りと霧がありました。
箱根は霧がすごいですね。
この日に大涌谷に行っていたら何も見えなかっただろうって。

二人で、和やかに話しながらゆっくりランチなんて久しぶり。
彼からは「まだ一人暮らししたい?」って聞かれたんだよね。
前にも、私が一人暮らししたいって言ったら、りうちゃんには無理!って言ってたのに。
「一人暮らしの孤独に耐えられる?」って問いにも、私はずっと家族と暮らしていたし、自室にこもって一人の時はあったり、お留守番する時はあっても、24時間一人ってことはなかったからなあ。
想像できない。
テレビもネットもなかったら、一人の時間は何をするの?
って、極論(?)で言われると、難しかったけどね。
きっと本を読むのに時間を費やす、と思う。
家事もやるのだから、それだけで時間は過ぎていくわけだし。

と、そんな他愛もない話から。

この地震で私の価値観が変わったこと、でも行動では示せてない焦りや不満を言ったり。
夏休みにアメリカに行ってお友達に会うことを決断できたのは、地震での経験があるからだって言ったり。
彼は、今は何もこうしておけばよかったって後悔することはない、って思ってることや。
前のように、自分の意思だけで海外にぽんっと行くこともできないと、ちょっと悲哀のあることを言ったり。

久しぶりに、ゆっくり、たくさんのことを話したなぁ。
こんなにのんびりするとは思わなかった。

話を終えて、ざあざあ降りの中、美術館へ。
入り口と展示されている建物は離れているので、傘が用意されてました。

ラリックの作品は、ガラスや半輝石などを使った工芸品なのですが、香水瓶に始まり、家具や、アクセサリー、花瓶など多岐に渡ります。

館内に入った時から本当に素晴らしくて、ためいきばっかりでてしまう。
ラリックを知ったのは、美の巨人たちというテレビ番組だったのですが、その時はテレビを通してだけど、それでも感動して間近で見たい!って思った。

それが、今、叶った!

もう、心躍りましたね。

私の稚拙な語彙じゃ、言い表せないくらい、すばらしい!
ここでもやっぱり、私は女性が好きなんだな〜って思いましたよ。
あと、ボタニカルモチーフも大好き。自然大好きだからね。

縁があったらラリックの作品のレプリカでもいいから欲しい!
と思ってしまったくらい。
特に印象に残ったのは、灰皿のコレクションと、冬景色のブローチと、女性がモチーフの作品。
それをそれとして使う、というよりは、本当に飾って目で楽しむ、芸術品です。

たっぷりラリックの作品を堪能した後、もう夕方だったので、バスで湯元へ戻りました。
帰りのバスは運転が荒くてかなり酔ったし、渋滞もあったけど、帰りのロマンスカーの席はおさえてなかったからあわてなくて済んでよかった。
帰りもずうっと彼との話は尽きなくて、すごく楽しかった!

本当に、忘れられない旅行になりました。
特にラリック美術館でのことは忘れられないし、またいつか訪れたいです。

一日3箇所くらいしか回らずにのんびりペースだったこともあって、旅行中に疲れることもなく、自然体の二人でいられたような気がします。
また今年も、二人で旅行できたことに感謝。
仕事のやりくりをして、スケジュールをあけてくれた彼にもありがとう。

また、いつか箱根にこられるといいなあ。


エンピツ