●あれですよ。『ジェシー・ジェームズの暗殺』の鑑賞。 封切り初日に、有楽町まで行ってきました。 寒かった…!←いやそれが、感想の全てでなく(笑)←当たり前だ。
●毎度のことながら、羽鳥ちゃんとのデートです。 初回が11:30からだったのでチケットだけ買って。 あとは有楽町に新しく出来ている丸井のバリスタへ。 カフェ・ショコラティーノ…美味しかった!! (あれ?)
●この作品の主人公“ジェシー・ジェームズ”と云う人のことはなんとなく知っていました。 実在の人物だし、映画にも何度もなってるし。 ただ、その殺された、その‘とき’はよく知らなかった。
●PG-12作品なのです。 確かに。 人がよく死ぬ。と云うか、むやみやたらとあっけなく、仲間同士で殺しあって。 背後から容赦なく。 観ていて、とても怖かった。
●この映画はとても美しく、とても儚く、そして優しくて汚い。
●ブラッド・ピットが演じるジェシー・ジェームズは、カリスマ性に溢れているが箍が外れてしまうと狂気まで一気に加速してしまう孤独な淋しい人。 人を恐れ、人を信じたく、人を偽り、そして自ら壊れていく。 そんな人。
●そしてケイシー・アフレック演じるロバート・フォードはどこにでもいる、 自尊心が強く、憧れが激しく、幼く、そして一方向的に情熱を傾けてしまう人。
●多分とてもそれはどうしようもなかったんだろうなと、映画を観て思った。 例えば、ロバート・フォードがもう少し大人で(ジェーシー・ジェームズを暗殺したとき彼は若干二十歳に過ぎなかった)あったら。 また、ジェシー・ジェームズがもう少し若ければ(ギャング団としても斜陽を見せていた時代だった) “たら、れば”の世界はどうしようもないけれど。
●映画だけではやっぱりかなり説明不足です。 アメリカ史を知っていて、それで観るならば多分とても解りやすく描かれているのだけれど。 アメリカ史をあまりよく知らない人間では、事実関係が薄くなってしまいます。 と、云うことで原作本を買うことに決めました。(笑)
●密林で。 ほんとはそこらの本屋で今、沢山売られてるんだけれど。 他にも買いたい本があったので。 だって、1,500-以上じゃないと送料とられちゃうんだもん!
●『ジェシー・ジェームズの暗殺』はとても映像が素晴らしいです。 そして、音楽がとてもまた美しい。 映画自体は手元に残しておきたいとは思えないのだけれど(今現在は。原作読んだら変わるかも)、あの風景だけは手元に残しておきたいと、切に思う。 音楽は、サントラが出ているのであれば欲しいなぁ。
●映画の感想では殆んどなくなってしまっているのですけれど。 エンディングで、4回も出演者名が羅列された。(多分4回だったと思う) こんなにも出演者の名前が出る作品って珍しいなぁとか思いながら、エンディングを眺めてました。
●鑑賞しているのは。 年配の人が多かった。ご夫婦で観ている人たち。 あとは若い女性。 あんまり宣伝うってない割には混んでいたんじゃないかと。
●ブラッド・ピットファンでオーシャンズシリーズの雰囲気を求めないで、それでいて静かな終わりの作品を求めるなら、これはとてもオススメ出来る作品です。
●ケイシー・アフレック演じるロバート・フォードがブラッド・ピット演じるジェシー・ジェームズにとても執着しているのが切ない。狂気含みの恋着でもある。
ロバートの始めのうちの可愛らしい執着は、ジェシーにはぐらかされるうちに狂気じみたものに変化していく。 ジェシーがそれをまた、天然鈍感なのか解っててかわしてるのかがぼやかされていて。だからこそ鬱屈としたものが溜まっていくんだと思った。 どっちからにしろやっちゃっとけばどーにかなったかもしれない。 とは、なんとなく思う。腐女子的見解じゃなくても。
●純情な二十歳の男の子の行き過ぎた執着が悲劇を招いた。 と、書くと三文小説のあおりみたい。 あぁでも、ジェシーはなんか本当にフェロモン撒き散らしながらの天然鈍感中年に思える…。 純情は奥さん一人に奉げたらしいし。
●なんか、珍しく(珍しいんだ!)とてもまともなこと書いていたのに。 後半はやっぱりどっか斜め目線の感想で…すみません。 いつもどおりになったなぁ。
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