白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2005年04月10日(日) 飴色の玉葱

玉葱を炒めながら「努力しないで幸せを掴む方法は無いものか…」と真剣に思った。

今日は、とある芝居の千秋楽を当日券狙いで観に行く予定だったのだが、事もあろうか千秋楽の日にちを勘違いしていて、不発に終わってしまった。仕方が無いので気合を入れてビーフシチューでも作ろうと、陰気に玉葱を炒めてみたり。

手間暇かけて作った料理は美味しいに決まっている。飴色に炒めた玉葱を使って、作るシチューはとても美味しい。が、しかし。労せずにシチューが出てきたら、それはそれでラッキーだと思うのだ。そりゃぁ「玉葱を飴色に炒める楽しみ」があるのも事実。それに至る過程だって捨てたもんぢゃあないのだ。

分かってる。そんなことは分かってる。だけど、やっぱり努力なんてしたくない。出来ることなら、ずっと楽して暮らしていたい。小説やなんかで「満ち足りた生活は案外退屈なもんだ」なんて話があるけれど、1度でいいから「案外退屈」なんて言葉を口にしてみたいのだなぁ。

要するに、楽しみにしていた芝居を外して不貞腐れモードなのだ。

ブツブツと不平を溢してみるものの、手間暇かけて作ったシチューは美味しいに決まっている。そして、出来上がったシチューを食べれば、あっけなく幸せを感じてしまうことも知っている。だから、やっぱり陰気に玉葱を炒めたりするのだと思う。とりあえず、今夜の夕食は期待大……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2003年04月10日(木) ツマラナイ話。
2002年04月10日(水) 愚弟退院。

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