昨年末から朝まで玄関灯を付けっ放しにしている。
回覧板に書いてあった「一軒一灯運動」の話を読んで、我が家も参加しようと思ったのだ。一軒一灯運動とは、防犯のために各家庭の玄関灯などを一晩中つけることだそうな。道が明るいだけでも防犯効果は高まるし「家に人がいる気配」をアピールすることが大切らしい。塾や仕事などで遅い帰宅をする時も道が明るいと恐さ半減……ってな感じだろうか。電灯をつけっぱなしにするだなんて、勿体無い精神に反することだが、その灯りは決して無駄ではないと思うのだ。
30代に入ってから「何某かの形で社会に貢献したい」という気持ちが強くなっている。自分や自分の家族が多くの人に助けてもらってきたから…という気持ちや、仕事で「中堅どころ」というポジションについたことで、上の人から引っ張り上げてもらうばかりではなく、後進の人が上ってくる手伝いをするようになって少しだけ視野が広がった……って部分もある。
子供の頃はポプラ社あたりから刊行されていた世界の伝記などを読んで「いつか私も人の訳に立つ人になりたいものだ」などと志高く思ったものだが、実際に大人になってみると人の役に立つどころか、自分の手の届く範囲で精一杯のていたらく。
「自分と、その周囲が満ち足りていれば良い」という感情が強いのも事実だし「何某かの形で社会に貢献したい」という気持ちも本当だ。社会貢献なんて、そうそう出来るものではないが、自分の手の届く範囲で何か出来たらなぁ……とは思う。誰か(何か)の役に立ちたいという気持ちは、尊いことでもなんでもなくて人間の根本的な欲求なんじゃないかなぁ…と思う。1人で立っていられる訳ぢゃないってことを本能は知っているのだろう。
そんな訳で今夜も玄関等はつけたままでベッドに入りましょうかね……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。