荒ぶる魂

2004年02月05日(木) イッチ、ニ、マラソンウ〜マン!

山下久美子のマラソンウーマンの歌、好きだったなあ。
というわけで高橋尚子である。どういうわけなんだか。

さて、最後に一つ残ったアテネ五輪への切符は
陸連の超法規的措置によって高橋のものになる可能性が大。

Qちゃんのマラソンウーマンとしての資質が
ずば抜けていることはわかるし、
性格もニコニコ良さそうな人だから
アテネでがんばってほしいという気持ちも私はある。

でも、ルールを無視してそういうことやっちゃったら
それが今後に与えるマイナスの影響というのは
大きすぎるんじゃないかと思う。

ソウル五輪だっけ?
瀬古選手がやはり同じように超法規的措置で代表に選ばれ
叩かれまくったのは?

私はロス五輪の時に瀬古選手他の壮行会に出席したことがある。
当時早稲田→SB→陸連という一つの閥があって
壇上には、当時の一流選手がずらりと並んでいた。
中村監督や瀬古選手はその閥の中心にいた人たちだった。
だが、スピーチから垣間見られる瀬古選手は
とても純朴でまじめな人柄で好感度が高かった。

それだけにその後の五輪代表選出のゴタゴタは
残念な思いをしながら見ていた。
しかも結果が出なかったから、
(勝てば官軍だったのだろうけど)
叩かれ方も半端ではなかったし、
その後の瀬古選手のSBコーチ・監督という人生にも
かげりを落としたような気がしている。

高橋選手もこういう形で選出されるとなると
結果を出さなければ、針のむしろに座ることになるだろう。
コーチがかけてくれたはずのはしごが
気がついたら外されていた・・・なんてことにならなければいいけど。

強い者が選ばれるべき、ということには何の異論もない。
だが、それはきちんとしたルールに則って、というのが前提。
Qちゃんの才能を120%認めたとしても
「当然代表になれる資格」を持ちながら落とされる選手たちには
納得がいかない話だろう。
全員がアテネを目指して文字通り身を削って努力してるのだから。

高橋選手にしろ、他の選手にしろ、不愉快な思いをしなければならないが
その責任は、瀬古選手のゴタゴタの後で
きちんとルールを決めなおさないできた陸連にある。

こうなったらウルトラC超絶難度技を使って
5人くらい代表で出すしかないんじゃないの。


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