横浜LIVE。 - 2006年10月28日(土) この昂揚感を何て表現したら良いのだろう。 祈るように願った音が、あの空間に確かにあって。 魅せる音が自分の前にはっきりと提示された気がした。 爪弾く第一音の響き方は、今までとは格段に違っていて。 迷いのない音色は確信に近い。 一つ一つの音が独立し、意味を持つようになってきたんだな、 と、ちょっと嬉しくなった。 眼を閉じて頭を振りながらリズムを刻む痩せた身体とか、 柔らかく軽やかに揺れる狐色の短髪とか、 不機嫌そうに閉ざされた艶やかな形の良い唇とか、 気難しそうな真っすぐな眼差しとか。 そういう彼のいろんなものが、新鮮で。 全身の感覚に容赦なく感情を叩きつけてくる、あの音とは違うけど。 ずいぶん幸せになれる音たちだった。 デジタル加工された音は、たぶんもう聴けない。 こうやってライブで響く音だけがリアルで信じられた。 ...
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