ういてる・・・かな?
こんなこと考えてた

2002年04月19日(金) 送別会

今日は送別会。
とは言っても、同僚でも部下でもなく派遣社員の送別会。
終わった今でも複雑な気持ちだ。

去年の夏頃から僕の部署では4人の派遣社員を入れ、それ以前に退職した社員の補充として働いてもらっていました。
今年の3月まで様子を見て働きぶりがよければ、また彼女らも希望すれば正社員として採用すると言うものでした。
僕にしてみれば使ってみるまでわからない今までの採用に比べ、合理的かつリスクの少ない良い方法だと思っていました。
また、彼女らも忙しいながらも女性の多い職場にありがちな人間関係の問題も殆ど皆無の職場が気に入ったらしく、正社員として採用されることを希望し一生懸命働いておりました。
この不況のおかげで良い人材が派遣会社に多数登録されていたわけです。
当然のことながら僕は彼女らの採用を会社に進言しておりました。

ところが予想以上の業績不振のため採用は見送り。
4人の内2人は今日が最後、残りの2人も引き続き派遣として働いてもらうこととなりました。
しかも会社側がこの結論を出したのがほんの10日前。
それを知ったときの彼女らの落胆振り・・・・
あまりの予想外の結果に正社員の女性もフォローのしようがないようでした。

告知された日からあっという間に10日がたち、今日が2人にとっての我が社最後の日となったわけです。
終業時間が近づくと一人の正社員が「このままでは、うちの会社を嫌いになっちゃうよ。何かお花でも買ってくる」と僕に言いにきました。
その花を一緒に働いていた仲間から渡されると、さすがに嗚咽をもらす者もいて僕も思わず涙ぐんでしまった。
彼女らにとって数ヶ月と言えど、一緒に苦労も楽しさも共有してたのだから当然の感情だろう。

其の後、特に身近で一緒に仕事をしていた者数名で送別会をしたのです。
この送別会は僕の発案でした。
直接僕のしたで働いていたわけではないのですが、何か彼女らにすまない事をしてしまったような気がして何もせずにはいられなかった。
たとえ数ヶ月とは言え、知り合ったのはヤッパリ縁。
この経験を彼女らにネガティブにとってほしくなかったのです。
これからも色々なことが彼女らに起こるだろうし、また思い通りにいかなのが人生なのだろう。
でも、彼女らの人生も一人ではない、たった数ヶ月でも人との係わりの中にいたんだと感じてほしかったのです。
40歳を過ぎ、いままでだって似たようなことは経験しているにも拘わらず僕は未だにドライに割り切れないのです。


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