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 こぶとりばぁさん

昔々、ある所に、おばあさんがおったそうな。

おばあさんは、毎日会社芝刈りに出掛けておったが、

その朝は風の強い日で、ふと風に煽られた髪の毛を整えようと手をやると、

何やら首筋に妙な感じがするではないか。

よくよく触ってみると、なんと首にこぶができていたのぢゃった・・・!

おばあさんは、これいかにとネット村の知恵者に聞いてみた。

「おばあさんや、これは脂肪の塊じゃ」

おばあさんはなるほど!と手を打って、

もっと大きくなったら切ってしまえばいいと、その日は寝てしもうた。

そして、翌朝起きてみると、

なんと今度は反対側の耳の下にもコリコリとしたこぶが出来ておった。

「じぃさんや〜 じぃさんや〜 こぶが二つも出来てしもたー」

と、おばあさんは笑い転げた。

すると、気の短いおじいさんは

医者鬼んとこ行って診て取ってもらえ!」

とおばあさんを追い立てたのぢゃった・・・。

おばあさんはブルブル震えながら、近所でも評判の怖い鬼のところへ行った。

「はーい、喉・・・。あー腫れてるねぇ」

鬼は喉を覗き込んだ。

「はぁ、やっぱ風邪ですか。もう1ヶ月も治ってないもんで〜」

「ここ痛くない?」

鬼はおばあさんの両側のこぶを徐にぐっと押しながら首を持ち上げた。

「あいたたたた・・・」

おばあさんは哀れな悲鳴を上げて、椅子の上で半立ちになってよろめいた。

さすがは、鬼。

評判に違わず、いまだ人間を食えそうな乱暴さぢゃった。

「様子みよ。処方して治らないようなら精検ね」


・・・ということで、今風邪こじらせ中デス。

2007年12月04日(火)
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