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2006年05月04日(木)

高速は少し混んでいた。
見慣れた街を抜け出して、喧騒を目指した。アクセルを踏み込んで、少し急ぐ。寝坊してしまったから。

恋人と昨晩喧嘩をした。今日のことで。
イライラしていたし、どうしても喧嘩をしなければいけないと思ったから。
もちろんとても些細なことで、本当にどうでもいいこと。

昨日と同じで、今日もとてもいい天気だった。
まるで夏のような。でも風はまだ少し冷たい。

恋人の青い車に、何枚かのMDとお菓子と朝ごはんのマックを載せて、知らない街へ。
おおざっぱな目的に、曖昧な地図。
いつも見切り発車だ。心の中で毒づきながら。

恋人は上機嫌だった。長い渋滞も、道に迷ってしまっても。
散々な旅だったのに。むしろその方がいいと言う。その方が楽しいと。

ありがとう。君でよかった。

思わずそう口にした。
恋人は前を向いたままだった。




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