オトナの恋愛考
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かなり以前にもこのタイトルで日記を書いた。 今回は母親のような立場でこの卒業写真を記することにしよう。
実子ではなく、今から10年以上前に私は彼のママになってもいいと思った。 彼のパパを愛してしまっていたからだ。 彼の世話をしているうちにすでに子育てを終わっていた私は もう一度彼のママになって成長を見届けたいと思った。 彼のパパとずっと一緒にいるにはそれ以外に方法はないと 下心がなかったと言えば嘘になる。
今日ソーシャルネットワークにアップされていた写真。 長身のはずの彼のパパをあと10センチで追い越しそうな成長した彼の姿。 あの頃の倒錯した想いはとうに忘れていたが その隣で微笑む彼のパパの嬉しそうな笑顔を見て ああ、私たちはあの時別々の道を無理やりにでも選び 別れたことは正解だったと思った。
彼のパパと別れたことで何年もふわふわといい加減な生活を送ってしまった。 そんな私をすくい上げてくれたのはひろだと思う。 もちろん、ひろはそんなことは知らない。
でもこれで良かったのだと思う反面 私はいまだにふわふわと春の声を聞きながら生きている。
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