オトナの恋愛考
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美味しい自然食のレストランで食事をした後 私たちは知らない土地を地図を頼りに山道を走った。
けして表向きは綺麗とは言えない田舎のモーテル ひとつひとつ部屋を物色しながらぐるりと回った どの部屋の写真も毒々しい場末のラブホテルの作りだったが 最後の部屋だけモノトーンの装飾と陽の光が差し込む明るいバスルーム 「ここがいい」 私が言うと彼はにっこりしてそのガレージに車を入れた
あれは夢のつづきだったのだろうか
私たちはシャワーもそこそこに モノトーンのアラベスク柄のカバーがかかった 広いベッドで抱き合いながら戯れた
お互いの柔らかく愛しい体を深く愛しながら 尽きる事なく時間が過ぎるのも忘れて抱き合っていた
あれはあの夢のつづきだったのか。
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