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■ 何も語らぬ人々。
突き刺すような痛みは、 僅かな不快に変わり、少しだけ心を抉って、消える。 少し眉を寄せるだけでそれを受け流して、笑わずに笑みを浮かべる。
新たな境地に達したわけでも、術を覚えたわけでもなく、 逃れる為の防衛本能だろうか、とだけ位置づけて、 最早どうでもよくなったこれ、に息だけを、吐いた。
孤独である時間に、自分を見出しているのなら、 ずっと虚構の中にいたい。「私」など、見たくはない。 ここにいる限り、真実が眠り続けて、 それから逃れられないのならば、ずっと、見えないように。
…こんな言葉使いは、嫌いだ。 そこまで自分に理由を求めてなんになる。 何も得られぬくせに、何も生み出せぬくせに。
小難しい言葉で納得させるふりをして、馬鹿らしい。
2005年10月30日(日)
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