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■ よかった。
辛い時に呼べる名もなければ、 すがる為に差し出す手もない。 けれど、それをよかったと感じる自分がいる。
私がここに書く事は、私しか知らないこと。 忘れてしまう自分のための、痛みの記憶。 当然、あの人にもそれがある事はわかっている。 理解してくれる人を求める事も当然で、 それを得られた事は幸せなのだと思う。 だから、私はそれを喜ぶべきなのだ。
でも胸に渦巻いているのは違う感情。 答えはわかっているけれど、気づいてはいけない。
私は私を理解して、抑える。それだけでいい。 人に理解されようとか、救われようと求める事など出来ない。
弱さをさらけ出すのが怖いからじゃなくて、 自分が、「何か」をするのが怖いからだ。
この歳になって。いや、不穏な空気は感じていたけれど。 認識せざるを得なくなって、やっと向き合えた。
私は人を愛せない。 絶対に殺したくなる。 殺さなければ、愛せない。
相手を失って、やっと私は平穏を取り戻す。 この人を愛したまま、自分の中の時を止められる。
それが「本当」の私の幸せ。
でも、それは出来ない。そこまで頭は弱くない。
あなたと文字だけの会話をしながら、 意に反した言葉を打ちながら、 ずっと、意識だけは違う方向を向いている。
私はどこにも片鱗を見せない。 気付かれるとも思っていない。 あなたの前でも、私は変わらない。 これからも、ずっと、私は私のままだ。 自分の中にずっと「望み」を閉じ込めたまま、 私は、自分を生きていける。
それでいい。
2005年11月13日(日)
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