空虚。
しずく。



 何が悪い。

今更、自分の中の価値観が覆されるとは思っていない。
考え方が違うのは当たり前で、そんなのは笑って受け流せば良いだけの話だ。

それでも、思ってしまうのは私がまだ子供であることの証か。

知らせる必要もなければ、知られたくもない。
すべては、「今更」だと私の中で答えは出ている。

偽証がどうしても必要なら、それは最小限にとどめたい。

何が悪い。「私」が悩み抜いて苦しんで、そして出来た『私』で何が悪い。

たかが大多数であるだけの、「一般人」という枠の中だけで機能する言葉に、
傷を抉られたり、痛みを覚える人間もいる。そんな当たり前のことに。

わかってもらえない、と悲観ぶるつもりはない。
それが「世の中」だ、と自暴自棄になるわけじゃない。

ただ、私の心が苦しいだけだ。

それぐらい、吐き出したっていいでしょう?


何が悪いんだ。私はこれでいいのに。これしかないのに。
こうやって生きていくのに。こうやってしか生きられないのに。

何も知らないくせに。何もわからないくせに。
私がどんな思いで生きようと決意したと思ってるんだ。
何度死にたいと思ったかも知らないくせに。

慰めも同情も要らない。鬱陶しいと思われても仕方ない。
でも傷は傷。痛いのは痛い。苦しい事は苦しいって言いたい。
吐き出させてよ。苦しいよ。笑ってたいんだよ。
せめて、それだけは。

許して。

何も言わないから。
明日になれば大丈夫だから。
たまにはでいいから。
少しでいいから。

せめて、ここにだけ。

痛い事も、苦しい事も、見苦しい事も。

書かせてください。

2006年04月13日(木)
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