凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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ごみ捨てに行ったら 集合住宅の出入り口で語り合っている中学〜高校生カップルにあった。
女の子の方が「おはようございます」と挨拶してくれたから この集合住宅の住民なんだろう。 はて。何号室のお子さんかしらん。 アイとそう変わらない感じだから せいぜい高1〜2ってとこだろうけど この年代のお子さんは他にいたっけ? ここ数年で入居してきた方かな。
それにしてもほほえましいというか、ういういしい。 かわいー こんな住民全員が通るとこで しかもゴミ出し日のこんな時間に語り合っていたら 集合住宅住民全戸に目撃されるのに。 知らぬは親ばかりなりかな。
以前もここで夜抱き合っているカップルがいて 集合住宅内でうわさになって ご近所さん達で「うちの子じゃないわよ」 「●ちゃんじゃない?」「あぁ!そういえば似てた」とか そりゃ話題になった。 あの小さかった●ちゃんがそんなお年頃になったのねぇ…と おばちゃん達は微笑ましく思ったけど。 (ちなみにそれ以降●ちゃんカップルは見かけないから 親が場所を選べとか言い聞かせたんだろう)
部屋に戻ってアイに「今、下でアイ位のカップルが 寒さにめげずおしゃべりしててねー 何号室の子かなー可愛かったよー」と話したら 「リア充かっ!!」と憎々しげに吐き捨てた。
えーっと。
ちょっと遠い目をしてしまった母。
私の育て方はこれでいいんだろうか……?
アユムの二分の一成人式があった。
アユムは「将来の夢が無い」とアイと同じ事を言う。 でもアイも小学生の頃はパティシエになるって言い続けていたけど。 アユムはそれすらないという。 「だからやりたいことを作文には書いた」という。 それが裸の大将だったわけだけど。
うわぁもうどういう顔して聞けばいいんだそんな適当な夢。 そう思いながら行った当日。 他の子供達は「サッカー選手になる」だの「保育士になる」だの 色んな夢というか、将来の職業を言う。
「バレリーナになってバレエ団を作って収益を恵まれない子供達に寄付する」なんて、立派な夢を話す子もいた。 あぁそんな中。 アユムは「色んなところへ行って絵を描きたい。 目標はお母さんです。 そのために絵を描くとき小さいところまでしっかり見て色の違いを観察して…」 などと、目の前の小さな夢を語った。
いや、子供の夢なんだからもっと壮大な夢を語ろうよ。 サッカーの本田選手みたく壮大で具体的で。
なんていう私自身も子供の頃の夢は特に無かった。 だから、ウケを狙って「スペースシャトルのパイロット」とか わけの分からない事書いた記憶がある。 ちなみに友達は「レインジャー部隊」と書いていた。もちろん女子。 特に夢が無いのなら、適当にそんな風に書いとけばいいのに。 「夢が無いから」と無いなりに一生懸命考える要領の悪さが不憫でならない。
「習字の先生になる」とか「水泳の選手になる」とか言う子もいた。 アユムも習字も水泳も習っているのに、そういう方面に対しての夢はないわけか。 「絵を描く」とか言うなら「漫画家になる」とかでも良かっただろうに (いや、良かったかどうかはなぞだけど) そういう画力がないってのは流石に分かっているようで。
姉妹で将来の夢が無いって、私の育て方のせいかな。 私がバリバリ仕事していたら、きっと「お母さんみたいな」とかいう夢を持てたんだろうな。 でもそれなりに習い事とかも通わせているのに 本人がそっち方面に興味が持てないってのは、続ける意味があるのかな…。
なんか色々悩んだ二分の一成人式。 10年後、アユムはどうしているんだろう。 その前にアイだけど。
まぁとりあえず、アユムにはスケッチブックを買ってあげた。 本人の考えた小さな夢だけど、それが彼女の将来のどこかに繋がるのなら。 アイとの卒業旅行にはそれを持っていって、親子で旅行先の絵を描こう。 ぼちぼち、マイペースで夢を見つけていってくれ。
暁
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