皇帝の日記
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さて、素晴らしい時はやがて過ぎ行き。 ついにハワイ島最終日(次の日は帰るだけの日じゃんかー)。 何をする予定も無く、ダラダラする事に決めた日です。
というのも、リーゾートとはなんぞ?という話ですよ。 リゾートとはさあ、なんもせんで、買い物すら行かずにダラダラすんだわよ。 ダラダラ。 これは簡単そうに見えて、なかなか難しい事です。 だって、目の前には異国の街。 見た事も聞いた事も無い冒険が、オレっちを待ってるぜ☆ってなもんですよ。 それをつつかずに。 探求もせずによ。 ビーチで口を半分開けて、マイタイ飲みながらボーっとするのだよ。 ああ、なんという無駄。
その無駄を楽しめずして、今世立派なリゾート休暇と言えまして? ぼーっとする為に旅費を払うのが、粋なのではないの?
とは、最近ついに到達した心境。 思えば、ジャバ夫さんにプロポーズされた、3年前に行ったカウアイ島では、まだまだ島中を駆けずり回っていたわね。 それもまた楽しからずや。
というか、どっちの旅行も有りだ。
経験を積むも良し、語学に励むも良し、写真を撮りまくるも良し。 ま、自分的に新たな旅行の選択肢として、ぼーっとするっていうのが出て来たってわけっすよ(Aさん、無職)
というわけで、このぼーっとする旅を、父にも楽しんでもらおうと言うわけだ。
イサムさんが浜に突撃して行くから、完全にはボーッとするわけにいかんのだけど。 ぼー。 シュノーケリングを交代で楽しんだり、遠くでクジラが飛び跳ねたりするのを眺めたり。 お昼はちょっとばっかり飲み過ぎて、昼寝をしたりしたり。 その間に、父がイサムさんをジャグジーに連れて行ってくれたりしたようです。 後日、帰りのLAXでおじいちゃんに呼び止められ「君の子とジャグジーで一緒だったよ」と話しかけられたりした。
ぼー。
夜、イサムさんを父に託し、ジャバ夫さんと「ルアウ」というハワイアン・パーティに行ってきた。 食事は、あんまり特別な感じではないバイキングで、お味も「んー」という・・・。 んー。 でもって、フラダンスとファイアーダンスのパフォーマンスがすごかった。 ホテルとかで無料で見れるフラは、今までも観た事あったけど、本格的に団体演技として観るのは初めてだった。
そういえば、ジャバ夫さんの前の職場で「わたし、趣味で休日には公園でファイヤーダンスをしています」という若い女の子が居て、「へー・・・」と思ったんだが。 すると、他の女の子が「私もファイヤーダンスは結構やる方よ」(大まじめ)とか言い出したのがなんか変で、後からジワジワ面白かった。 うん。 今思い出してもジワジワ面白い。 爆笑する程ではないんだけど。 なんで皆オフにファイヤーダンスしてるの。
パーティーが終わってから、タクシーを拾う前に、会場近くのキングスショップスというモールをジロジロ覗いたりした。 アメリカに住んでるから、アメリカの物を買っても仕方が無いし、珍しくもないし。 なんか、ハワイっぽいもの〜。 と探して、木でできた腕輪を買ったりした。
ひとしきりブラブラして、イサムさんにお水を買ってから帰った。
明日はついに帰る日。
いよいよハワイ島を選んだ理由ナンバー1、火山見学へ。 朝6時ロビーに集合。 ねむ〜。
昨晩遅かったですからね。 眠さ爆発。 でも頑張ってロビーに行くと、もう迎えのバスが来てるから、と言われて出て行く。 しかし、待てど暮らせどバスは来ない。 はて。 ところで、玄関に立っているこの太った人はなんだろうか。 と話しかけると、バスの運転手さんだった。 ジャバ夫さんの姓で申し込んでいたので、お迎えに来たものの、謎の東洋人達しか居なくて困っていたらしい。 よもや皇帝と父がマック×××さんだとは思わなかったんだそうな。 そうだね。 むしろスズキさんっぽいよね。
バスに乗り込んで、他のホテルからの参加者を拾いに行く旅に出る。 これが一時間くらいかかるんだが。 島がでっかい菱形だとしたら、皇帝のいたホテルが北西の辺にあり、バスは南下して西南の辺へ。 コーヒーで有名なコナKONAという市に突入する。 ランブータンなどの木にまじり、コーヒー豆の木が増えて来る。
あと、次週トライアスロンの大会があるとかで、新年早々熱心にトレーニングに励む人々が走り込みをしている。 すっ転んで、膝を血まみれにしているお姉さんとか居て、一体どんな苦行かと思わせるところ。
ここで、コーヒー豆センターに寄り、お土産を購入。 このツアーでは、マカダミアナッツ工場だのキャンディー工場だの買い物の行程が含まれているのだが。 普段の旅行なら、余計な事を〜とか思ったりするのだが、今回はホテルリゾートからほとんど出ないので、お土産を買う所も無く、地方特産品を見る機会も無いので、ありがたく利用させてもらう。
というわけで、コーヒーを買っていると、真珠貝を開けさせて、真珠を売っている日本人のお姉さんがいた。 楽しそうなので、一個貝を開けてもらうと、金色の真珠が入っていた。 それをシルバーの指輪に仕立ててもらって、自分のお土産にする。 この真珠開け土産物、どうやらハワイの宝飾屋さんでは良くあるサービスらしいので、お勧め。
再びバスが出る。 南の端をくるっと周り、東側に出る。 運転手さんは色々とハワイの歴史やトリビアを説明してくれるのだが、いかんせん眠い。 眠い上に心地よいバスの揺れ、適度な気温、運転手さんの絶妙な声量。
ぐうう。
眠りこけていると、小さな村に到着。 ハワイ島の人々は、過酷な自然故にか市の方針故にか、あちこちに小さな集落を作って暮らしているようだ。 小さな村の小さなカフェで、あらかじめ注文していた昼ご飯のサンドイッチを仕出してもらって、ランチ。
前の席に、インド人の母娘が座っていたのだが。 この二人はベジタリアンらしく仕出しサンドイッチは食べず、近くのスーパーで買って来た名前もよくわからないトロピカルな果物と、タッパーに入れて来たカレーを食べていた。 カレーって。 まさか早朝ホテルで自炊したんだろうか。 異国に来て、そうまでして自国料理を食べる根性には脱帽だわね。 それとも作り置きだろうか。 なんてな事を考えながら、スパイスの香で食が進むのであった。 あと、このインド人母の事で気になっていたのが、ピアス。 ダイアの綺麗なピアスをしているのだが、スタッズタイプの上から金のチェーンが出ていて、それがぐるっと耳たぶを巻いているのだ。 なんだろう。 言葉では説明できない。 アクセサリーマニアの皇帝としては、たいていの不思議装飾品の装着方法はわかっているつもりなのだが。 なんだろうか。 いまだ謎。 あのチェーンは眼鏡のツルを押さえるため? それともピアスのスタッズを落とさないため? こんなにも気になるのなら、聞けば良かった。 気さくなおばあちゃんだったから、聞けば答えてくれただろうに。
娘も不思議な指輪をしていた。 ルビーのローズカットという珍しい石がパベになってて、指一節分をたっぷり使ってV字に曲がっているのだ。 なんだろう。 もう、この不思議アクセサリー達の謎を解く為に、インドに行かなければならないのだろうか、私は。
さて、バスはブラック・サンド・ビーチへ。 溶岩が砂状に細かく砕けて、それが浜になっているのだ。 この浜は流れ出た熱々の溶岩が地底を流れており、海に出て行って7000千度の熱々の蒸気を出しているんだそうな。 でもこの時は、蒸気を吹き上げている所は無く、ウミガメが休んでいた。 そして、観光客がウミガメに近づかないように亀の前に椅子を出してじっと見ているボランティアの人が。 バスの運転手さんに「タートル・レディ」とか言われていた。
休憩してから、またバスに乗り込み、寝たり起きたりうつらうつらしながらキラウエア火山を登って行く。 ついに。 わくわく。 火山見学ツアーというからには、噴火してバンバン火柱が立っちゃって、溶岩吹き上げてるのを想像するんですが。 そんな事になったら死んでしまうのです。
噴火して真っ赤っかになってる山を見たかったら、予兆が全くなくて避難警報が間に合わないくらいいきなり爆発して、しかも焼け死なない絶妙な距離の所で吹き上がってくれないといけない。 つまり、そんな事はないのだ。
二年前に噴火して、いまだ煙をモクモク吹き上げてるカルデラを見に行く。 しかも、この煙は有毒なので、あんまり近づいては行けない。 モクモク。 マーク・トウェインが取材旅行に来た頃には、バンバン噴火して、真っ赤に燃え上がっていたそうな。 マーク・トウェインはカウアイ島でも色んな伝説を残していたが、ハワイ島でも色々やったらしい。
バスで更に、水蒸気が吹き上がっている穴を見に行く。 こちらも煙っぽいけど、毒性は無いので触れる。 この蒸気は暖かく、温泉っぽい。 モクモク。
そして、ラーバ・チューブを見に行く。 ラーバは溶岩。 溶岩の通り道。 かつて熱々の溶岩が通り抜け、段々冷えて天井だけ固まり、洞窟のようになって残ったのだ。 ちょっと鍾乳洞のようだけど、成り立ちが違うので、水の滴りっぷりとかが少し違う感じ。 あと、穴がわりと直線的。
今回のツアーでは、このチューブだけが唯一歩かなければならない所であった。 ジャバ夫さんが行ったツアーは、ジャングルを歩く旅が付いていたが、我々は父の膝を考慮して、歩かないツアーにしたのだ。
そして、北上しながらホテルへ戻る道へ。 ところがこの日は元旦と言う事で、勤勉に道を走っている車があまりなく、バスがスイスイ行程をこなしてしまったらしく、時間があまった。 運転手さんのご好意で、滝やジャングルを見せてくれる事になった。 参加人数が比較的少なく(やっぱ元旦だからね)、バスが小型なので、山道も通れるとの事。 ラッキー。
ホテルに戻ると、すでに夜。 ジャバ夫さんと一緒だったイサムさん、朝から女の子に追いかけられたり忙しかったそうな。 二日目の夜に満席だったカヌー・ハウスのレストランに行く。 するとイサムさん、7時でおネムになってしまった。 夜7時はロスで9時だからね。 すると、ウエイトレスさんが二つの椅子を併せて、簡易ベビーベッドを作ってくれた。 そこに横にすると、クカクカ眠りはじめるイサムさん。 ゆっくり夕食がとれました。
続く。
時差のため、早起きです。 まだ暗いうちからもっさーと起きて来ます。
そして、ジャバ夫さんが火山見学ツアーに出る日なので、よりいっそう早起き。 火山見学ツアーは5時間のツアーと10時間のツアーがあり、どちらもイサムさんには耐えられそうにないので、二日に分かれて交代で行く事にしたのだ。 で、大晦日(時差があるので、日本では元旦)はジャバ夫さんのターン。 6時出発の5時間ツアー。 いってらっしゃい。
と、送り出して、父とイサムさんと一緒にホテルの朝ご飯を食べに行く。 朝早く起きると、のんびりできて良い。 だからといって、帰国後も早起きするかと言うと、そんなことはないけど(きりっ
イサムさんを庭に走らせておきながら、のんびりバイキング。 すると、隣のテーブルから女の子が走り出て行った。 そして、イサムさんに猛烈アピール。 イサムさんの周りを、クルクルと自転しながら公転。 どんだけイサムさんと遊びたいのか。 イサムさんはモジモジ君。
やがて、二人でちょっと坂になった芝生を転がったり走ったりして、一定の距離を保ちながらも遊び始めた。 おお。 逆ナンパに成功。
こういう時、女の子の親と言うのはやはり心配らしく、隣のテーブルのお父さんがこちらをチラチラと確認してくる。 うちの娘と付き合ってる男は、一体何者だ、という事ですね。 お父さんが言うには、女の子は3歳だそうで、まだ走れない弟君が16ヶ月。 その後も、ホテルで再会する度に、イサムさんを追いかけ回す女の子でありました。 モテ期が今来ていいのか、イサム。
さて、9時からホテルのサービスで、ヒストリカル・ツアーをする、と聞いたので、時間通りにカルチャー・センターへ集合したが、誰もいない。 というか、センターのドアが開いていない。 どういうこっちゃ。 と、困っていると、通りがかりのホテルの人が「30分後に来てみたら開いてるかも」とのこと。 9時集合なのに、9時30分にならないとドアが開かないとは。 とんだハワイ時間だぜ。
仕方が無いので、ロビーでダラダラしていたら、10分後くらいにおじさんが来た。 で、「あのー今日はヒストリカル・ツアーってやるんでしょうかあ〜」とおずおずと入って行くと「おお、来る人がいるなんて!ウエルカム!あろは〜」 という微妙な歓迎(?)
ビーチ沿いを歩きながら、ハワイ島の歴史のお話をしてくれるツアーなのだ。 大晦日に勤勉にそんな活動に参加する人は、どうやらいないらしい。 というわけで、我らだけで出発。
カメハメハ大王の使った港(というか、カヌーでやって来る浜)とか、昔ながらの魚の養殖(海水を魚と一緒に溜めてあるだけ)なんかを見ながら、のんびりと歩く・・・。
わけない。
イサムさんが大人しく歩くわけなーい。 道の石を拾いたがったり、座り込みたがったり、別の方向に行きたがったり。 てんやわんやしながら、ほとんど皇帝が抱っこしたり横抱きにしたり引きずったりしながら、ようやく前進していたけれど、30分くらいでギブアップ。 も、もう駄目です。 無念。 おじさんに謝って、すいませんがツアーはここで離脱します。 おじさんは「いいよいいよ」と良いながら、先へ歩いて行きました。 唯一のツアー客が居なくなっても、一応コースはコンプリートする気らしい。 すいませぬ。 がく。
もーしょうがないねえ、イサムさんは。 と海岸を歩いてホテルへ戻って行く途中、砂浜に座り込んで動かないイサムさん。 海へザバザバ入って行くイサムさん。 あーもー。 結局、そのまま海水浴へグダグダとなだれ込む一行。 海からテコでも上がらないイサムさんを、半パンの皇帝が足だけ海に浸けて見守り。 父が水着に着替えに行って、その後皇帝が入れ替わりに着替えに行って、イサムさんの水着を持って来ると言う作戦。 イサムさん、ハワイ島で一瞬ヌードになる。 大自然ですね。 しかし、アメリカは日本より赤子の裸にうるさいので、さっさと着替えていただきます。
お昼をビーチハウスで食べて、それから午後に水彩画教室があるというので、父にイサムさんを任せて行ってみた。 絵を売り歩くおばさんが、ついでに水彩画の個人指導をしていた。 やっぱり、大晦日に絵を習おうと言う勤勉な人が皇帝しか居なくて、一人でウミガメを描きはじめる。 ビーチで描いているので、色んな人が覗き見に来て「頑張れ頑張れ」と応援して行ってくれる。 うーん頑張るけど・・・。 凝ってしまい、二時間も絵を描いていた。 ひ、日に焼ける。
描いているうちに、私も!と参加して来た双子の女の子も加わり、そのお姉さんもやって来たりして、徐々にクラスが賑やかになった所で終了。 先生のご指導により、上手に描けたと思う。 満足してもどると、イサムさんはビーチの長椅子でお昼寝中。
この日は一日中ビーチでダラダラして、やがて夕方、ホテルのカウントダウンパーティーに予約していたので、ジャバ夫さんが帰るのを待たずに会場へ。 これもバイキング方式の夕飯。 すると、父が「阿部さんがいる」と言うので、どこの知り合いがいるのかと思ったら、阿部元総理だった。 こんなにもテレビで見る通りの顔の人、初めて。
あと気になったのは、斜め向こうのテーブルのおばさん(と思ったら、おばあちゃんだった)が高速で貧乏揺すりをしており、しかもそれを2時間ぶっ続けていたのだが。 話を聞いていると、どうもその貧乏揺すりこそが彼女のフィットネスであり、足首を細く保つ秘訣であり、それ故この年でなおミニスカートが履けるんだとか。 でも・・・その自慢の足をパーティーという見せ場で、目に見えない早さで揺すってちゃ駄目じゃんか。
テーブルには、ハッピーニューイヤーのプリントがそこここに書かれたパーティーグッズが置かれていて、浮かれ気分を高めようとしている。 紙でできたシルクハットととか、2011の形の眼鏡とか、ピーピー鳴る風船とか。 残念ながら、阿部さんのテーブルはそういうグッズには興味ないらしく、浮かれた様子は見られませんでした。
皇帝が全力で浮かれていると、ジャバ夫さんが帰って来た。 ラッキーな事に、溶岩の流れる所が見れたとか。 それを見に行って、ちょっと遅くなったんだって。 良いなあ。 などと言いながらご飯を食べていると、イサムさんが眠くなって暴れだした。
そして、おじいちゃんに連れられて退場。 ありがとう父。 カウントダウンパーティーなのに、夕方に退場って。 すまん。 せめて父の分まで楽しもうじゃないか。
だがしかし、我々も眠い。 日付の変わる12時に花火が上がるんだけど、それまで起きていられそうにない。 どうしたもんかあ。 と、プールサイドの長椅子に寝そべり、仮眠。 再び起きると、会場はビーチへ移動しており、バンドが演奏して皆ビーチで裸足で踊りまくっていた。 わーっと我らもビーチへ出て行き、二曲程踊ってまた仮眠。 ぐう。 だって、ロスだと2時だもの。
花火前に起きて、カウントダウン。 そして、花火。
もうね、すごいのよ。 距離がほぼ0。 目の前で、ボンボンボンボンボンボン上がっちゃうのよ。 音もすごいけど、頭の上に落ちて来るんじゃないかっていう。 スペクタクルやわ〜。 感動した。
でも、来年から自然保護の立場で、ハワイ島では個人花火が禁止になるのだそうな。 だからもうホテルでは見れない。 良い経験だった。
翌日父に聞いたら、ホテルの部屋の中でもすごい音だったらしく、イサムさんも一度起きてしまったんだとか。 なんとか添い寝でまた眠りに戻らせたそうで。 ・・・すいません。 しかし、楽しかったっす。
続く。
そんなわけで、朝の5時頃に起きました。 イサムさんが。
イサムさんが起きたら、全員起床です。 6時半から開く朝食を食べに一階へ。 外のテーブルについて、バイキングを食べ、イサムさんは果物をモリモリ食べ。 せっかく良い天気なので、そのまま食後の散歩にでた。 滞在中は、ずっと天気が良かった。 暑すぎず、寒くなく、ちょうど良いのが良いですね。 ダラダラ。
イサムさんは、広い芝の上に集まって来る鳥を追いかけ回すのに夢中。 「ぎゃああああああああああ」と叫びながら、鳥に向かって突進して行く。 もちろん、鳥は飛んで逃げるので、全く捕まらず。 でも、ご迷惑だったわよね。 鳥さん、お疲れさまでした。
さて、本日はホテルを仲介として、ナニーさんを雇っていたのだ。 10時から16時まで。 何故ならゴルフレッスンを予約していたので。 ゴルフ場にイサムさん。 熱々の油に、イカを入れるようなもんだわ。
部屋に戻り、ナニーさんにあれこれメモを作って待機。 メモは ①外に出るときは帽子を忘れずに。 ②オムツを替えるときは粉を振って。 ③昼寝は午後一時間。 だけ。 高校生のバイトに児童をあずけるのと違って、乳幼児をあずけるナニーさんはプロなので、最小限の指示でオッケーなのだ。 やって来たナニーさんは年配の女性で、どすこいな体型の現地の人。 イサムさんは、ナニーさんが来ると「遊んでくれる人」センサーが働くのか、「きゃああああああ」と突撃して行く。 ではよろしくね〜と部屋をでる時には、すでにナニーさんの膝の上だった。
・・・人見知りも困るけどさ・・・。 なんかこう、寂しいときもあるよ、お母さんは・・・。
ゴルフのレッスンは1時間ちょっと。 初心者なので、同じ所から打ちまくるだけ。 だけ、なんだけど。 これ結構難しい。 最近ヨガにストレッチにと、筋トレに励んでいたからまだしも、一年前の私ならば腕を振り上げるのも大変だったことでしょう。 あと、腹筋も結構使う。
ちゃんと当たった時は良いんだけど、ちょっと間違えて地面こすったりすると、爪が指から離れちゃうのよ。 イタタ。 苦戦するジャバ夫婦を尻目に、父はパコパコ爽快に打って行く。 さすがジャパニーズビジネスマン。 ゴルフができなくて、なんとする。 でも、父は膝を悪くしているので、しばらく打ってお休み。
ジャバ夫さんは、ゴルフがいたく気に入ったらしく、サンタバーバラでもゴルフをするんだ、と言っていた。 あらそう、良いんじゃない。 サンタバーバラはゴルフ場一杯あるし。 家のお隣のポロ場のお隣はゴルフ場だし(その隣はテニス場)。 ついでに、イサムさんも連れて行って、タイガーウッズにしてきてくれ。 日系の選手なら、日本でもモテモテになっちゃうかもしれないしな。 うははは。 と、捕らぬタヌキの皮算用をして、満足だったゴルフ。 電動カーを運転して、楽しく帰って来た。
お昼を食べに、昨晩行ったショッピング街へシャトルで行く。 お昼はなんざんしょ。 ジャバ夫さんが、ハワイの日本食を食べたいと言うので、日本食屋さんへ。 ソバとか食べました。 近所のギャラリーで、ジャバ夫さんが前から欲しがっていた作家さんの、ブロンズの置物が扱われていたので、それをジロジロ眺めたり。 スーパーでイサムさんのゲータレードとおやつのクラッカーを買って、一度荷物を置きにホテルへ。
部屋では、ちょうどイサムさんがお昼寝中。 起こさないようにそーっと入り、水着に着替えて外出。 一応、予約入れてないから無理かな〜?と思いつつも、スパに行ってみると、やっぱり混雑。 無理〜。 大人しくビーチへ。
無料で使えるハンモックがあったので、そこにごろりと横になって、お昼寝。 ぐうぐう。 こりゃ良いぞ。 今年の誕生日は、ハンモックを買ってもらおうか。 ぐうぐう。
ふと、ビーチセンターでシュノーケリングのグッズを貸し出している事を思い出し、借りて浅いビーチに繰り出してみる。 ちなみにジャバ夫さんは、腹の傷がまだ塞がっていないので、海水浴禁止。 でもビーチは驚く程遠浅で、腹以下の水深で、けっこう遠くまで行けてしまう。
妻が華麗に(?)シュノーケリングをしている横で、足だけザバザバ海に入って行くジャバ夫さん。 すると、海亀が3匹もやってきて、甲羅干しを始めた。 わー。 ハワイ島では、ウミガメの休息中には4〜5メートル離れなければなりません。 ということを知らなかったので、しっかり近づいて、記念撮影してしまった。 ごめんウミガメ。 でも、全然相手も動揺してなかったけど。 あと、ヒラメも居た。 ウニも沢山落ちていた。
ちょっと寒くなったので、ジャグジーで暖まろうとプールサイドへ行く。 ジャグジーに浸かっていると、なんか子どもばっかりじゃね? と不審に思い、上がってみたら、ジャグジーは別の所にあった。 それは、子供用プールであった。 失敬失敬。
改めてジャグジーに浸かり、暖まってから部屋に戻って、イサムさんをお迎えに。 ナニーさんと、仲良くお絵描きをしておりました。 すると、ナニーさんが「はい、イサム。お片づけ」と言ってクレヨンの箱を出すと、イサムさんがクレヨンを片付け始めたではないか。
なにーーーーーー!!?
そ、そんなバカな!!
いつものイサムさんなら、お絵描きの終わりは、お母さんがイサムさんの握っているクレヨンをどうにか引き離し、泣きわめくイサムさんを押さえながら箱にしまうと言う、阿鼻叫喚の地獄絵図なのに! ニコニコしながら、イサムさんはクレヨンを一本ずつ「あい!あい!」と言いながら箱に入れて行く。 うれしい! うれしいが、なにこの脱力。 私の教育方針が、著しく間違っていたとしか思えない。
ナニーさんを送り出してから、ジャバ夫さんは「あの人は、魔法使いだったんだよ・・・ナニーマクフィーだったんだよ」としみじみ言っていた。 時に、教育は外注しろってことですかね。
夕飯は、同じリゾート内のホテルオーキッドのビーチレストランに予約していた。 年末のハワイは本当に混んでいて、事前予約が無いとどこにも入れないのだよ。
食事をしていると、猫が寄って来た。 この猫、ご飯が欲しいのかと思ったら、そうではなく。 ただ撫でて欲しいだけ。 撫でて撫でて、と寄って来るのだ。
隣の席に父母娘、娘婿という4人組の白人金髪グループが座っていたのだが。 母はモリモリヘアに白スーツの上下アクセサリはパールでまとめ、父と婿は白のタック入り長パンツにシャツとベスト、娘は白のタイトなスカートでロングヘア、という絵に描いたような面子。 この人等、食事中に誰一人ニコリともしないと言う、不思議な家族。 娘(つっても、たいがい皇帝くらいのお年)が猫が嫌いなのか、うちのテーブルに寄って来る猫等に「しー!しー!」と言いながらメニューであおいで来る。 ・・・なんか失礼じゃない? とムッとしたのであるが。
我が家のテーブルは、イサムさんがギャースかわめくので、またしても交代で席を立ってビーチをウロウロ。 ビーチサイドで良かった。 ウロウロ。 この娘が、夕日の写真を撮ろうとしたところ、丁度イサムさんを連れた父が横切ったらしく「チッ」と言って、夫に「人が入っちゃったんだわ」とかなんとか訴えるので、たいがいイラッとしたので「あ〜らごめんあそばし!」という感じで、父母に向かって無言で肩をすくめておいた。 そんなに完璧な夕日を撮影したかったら、席を二歩立ってから撮れば良いだろうが!
いや、こんなつまらぬことで怒ってはいけない。 お会計を済ませる前に、眠いイサムさんの忍耐が限界に達していたので、父と皇帝だけ先にホテルへ帰った。
ホテルに戻ると、後から帰って来たジャバ夫さんもちょっとイラッとしたらしく、隣のテーブルを観察していた。 ジャバ夫さんの報告は ①娘は、その前にも夕日の動画を二時間撮影していた。「とっても美しいわ」と自慢。 ②婿は「でも、その二時間の動画、誰も観ないでしょ」ともっともな事を言い、義母に睨まれた。 ③婿はタバコを吸いに席を立ったが、戻らなかった。 ④娘はビーチでスクリーンを出しているのを見つけ、映画を観に行ったが「トイストーリー3だった!」と怒って帰って来た。 ⑤終始、誰もが無表情だった。 とのこと。
うーん。 昼間にスパの予約状況を確認した時、コンシアージュの人がやっぱりニコリともしない人で、なんか聞いちゃいけない事を聞いただろうか、とちょっと心配になったのだが。 人間、笑顔って大事ですね、と思った。 たぶん、隣のテーブルの人も、それほどおかしな人ではないんだけど。 笑わないと、急に凄惨な家族に見えてしまう。 微笑みを忘れずに。
イサムさんはおじいちゃんと眠ってしまったので、ジャバ夫さんと連れ立って、ビーチハウスの近くのバーに行ったが、これがとんでもなく混み混みで、メニューすら出して来れない状況。 しかたないので、プールサイドでカクテルを注文して、のんびりしてから就寝。
年末のハワイは混んでますよー。 続く。
ロスからハワイ島に直行便で行く飛行機は、朝の9時頃の出発である。
ということは、7時にはLAXにいなければならず、その為には5時半にサンタバーバラを出なければならない。 うーん早い。 早速くじけそうだ。 イサムさんもまだ寝ている時間だ。
なんて事を言っていても仕方が無いので、日の出前に起きたら、大雨。 ああ、もう駄目だ。
とか言ってても誰も代わりに飛行場には行ってくれないので、車にスーツケースを積み込む。 何故昨日のうちに積んでおかなかったのか、悔やまれる所。 寝ているイサムさんを毛布で包み、濡れないように車まで運ぶ。 ちょっと起きちゃったけど、座席に固定したらまた寝てくれた。
空港は相変わらず混み混み。 さすが世界ワースト3に入る駄目駄目空港なので、人の列が縦横無尽に入り乱れ、押し合いへし合い。 そして、アホで有名なアメリカのセキュリティーチェックを通り。 ジャバ夫さんだけ悪名高き洋服が透けて撮影できる機械を通らされ。 イサムさんグッズをわっさわっさ持ちながら、ゲートへ。 ユナイテッドのへっぽこさは、もう散々色んな所でぶちまけたので置いといて。
なんか色んな所に並ばされたあげくに、全然搭乗できないので、イサムさんとふてくされて床に座り込んでいた。 お行儀は悪いんだけど、荷物が重いんだもの・・・。 はーどっこいしょ。
すると、金髪の巻き毛の赤子がイサムさんめがけてストスト歩いて来て、その指をイサムさんの耳に突っ込んだ。 「きゃあ〜」と小声で悲鳴をあげるイサムさん。 更に、女の子はイサムさんの肩を抱き寄せ、背負っていたキリンさんを掴んだ。 「にゃ〜」と困っているイサムさん。 すぐにその子のお父さんがやって来て、「スイーティー、そのキリンは君のじゃないでしょ」と諭してみたり(もちろん聞かないけど)。 散々お父さんが引き離そうとするも、粘る女の子。 仕方ないので、皇帝と世間話を始める父。 「19ヶ月なんだ。君の子は?」 「20ヶ月くらい」 というような他愛も無い会話をし。 皇帝は思っていた。 「このとーちゃんどっかで見た事あるなあ〜?」
そして、ユナイテッドのスタッフに呼ばれて、父娘は搭乗口へ消えて行った。 あ。 あの人スパイダーマンだ。 と、後から気がついた。 目が顔面に対して尋常じゃないくらいの面積を取っていたよ。 周りの人が「今トビー・マクガイアを見た!」と電話をかけ始めたりした。 降りる時にもう一回探してみよう。
そして、ハワイ到着。 イサムさんは、間にお昼寝も挟んだので、死ぬ程大変ではなかったです。 軽く大変だった。
ハワイ島は、さすがに暑かった。 着いてすぐにイサムさんのセーターを脱がせ、暑い〜と言いながら荷物を取りに。 スパイダーマンはすでにいなくなっていて、奥さんとおつきの人が荷物を取りにきてた。 残念。
さてタクシーに飛び乗り、ホテルへ。 マウナ・ラニという、3回言うとぐちゃぐちゃになっちゃう名前のホテルだった。 ビーチリゾート施設と一体になっており、それ以外の所に行かなくても快適に過ごせるようになっている。 施設内は無料のシャトルバスが通っていて、どこからでも呼べば来る。 実は旅行前にレンタカーを借りようとしたら、すでに予約が一杯で借りる事ができなかったのだが、特に必要なかった。 空港とホテルの間のタクシーだけ必要。
ハワイ島は今まさに、活火山が元気に島を拡張している所なので、地面は基本冷えた溶岩むき出し。 広い島の上が、ほとんど黒い岩に覆われている。 背の低い草が、チョロチョロポソポソ。 そして、その黒い大地に、観光客がわざわざ海岸から白い珊瑚的な何かを拾って来て、字や絵を描いている。 タクシー運転手によると、はじめのうちは皆頑張って海から白い石を持って来ていたけれど、最近は前の人の石を使っている。 賢いでしょ?とのこと。 どうかな。 ただの怠け者なんじゃないかな。
ホテルには、すでに日本から皇帝父が来ていて、イサムさんと感動の再会を果たす。 一ヶ月ぶりだけど。
すぐに着替えてビーチにでて、とりあえずマイタイで乾杯。 ういー。 夜は予約していたハワイアンのレストランでお食事。 イサムさんがハイパー元気で、全く大人しくしてくれず、大人が交代で席を立って、レストランをウロウロしていた。 そして、このタイミングでオムツを替えなければならなくなってしまったイサムさん。 おお。 酔っぱらっていたからか、オムツを忘れてしまった。 バーカバーカ。 自分バーカ。
ジャバ夫さんが、お隣のスーパーでオムツとお尻拭きを買って来てくれ、事無きを得る。 レストランの他の客には、すでに事有りだったが。 すんません・・・。
この日は2時間の時差もあり、さっさと眠りについた。 イサムさんは、おじいちゃんの部屋にベビーベッドを貸し出してもらい、就寝。 そして、翌朝はやけに早く起きてしまったのでありました。続く。
明日からハワイに行くのだ。
日本からやってくる父と現地で集合の予定。 ジャバ家も行く予定だったのだが、義父母があちこち体調不良で行けず、義弟夫婦もどたんばまで決められない人で、ギリギリまでああでもないこうでもないと言っていって、年末のハワイ行きと言う倍率の高いチケットを手に入れられずに断念(バーカバーカ
そんなわけで、我ら核家族+父という組み合わせになったのである。
のんびりして来ます。
i-padは持って行くけれど、場合によってはこれが本年度最後の更新になるやもしれず。 それでは皆様よいお年を。
今日は母の三回忌なんですが(時差があるからね。 仏壇を掃除してたら、イサムさんがチーンとする奴をいつの間にか持って行ってしまい、何故かベビーカーのカップホルダーに入れてしまった。 これが、かっちりはまってて中々抜けない。 事に寄ってはホルダーを壊す事になるかもしれない。
カップホルダーにはまると、チーンと言わなくなっちゃうんですよ。
イサムさんが、跨がって自分でこいで進むバスのおもちゃに夢中だ。 バスでベイリーを追いかけ回して遊んでいる。 (ベイリーさん大迷惑)
そんなある日、廊下で何故かバスの上に立ってみようと思ったイサムさん。 バスは横倒しに倒れ、イサムさんは石畳の床に投げ出されてしまった。 ああ〜。 ゴン☆
漫画みたいな音がして、頭をぶつけたイサムさん大泣き。 あああ〜。
かわいそうに〜。 と、集まる大人達。
まあそんな事があって。 やがて、イサムさんは何故かそれを繰り返すようになったのだ。 目を離している隙に、バスのおもちゃを廊下に持ち出しては、わざわざ石の床でひっくり返って大泣き。 慌てて見に行くと、横倒しになったバスと、床に転がって頭を押さえて泣いているのだ。
・・・なんかおかしくないかい?
だって、一日に5回くらい倒れてる時もあるのだ。 もし痛い目にあったら、普通止めないか?
そんなわけで、詳しくイサムさんをこっそり観察した所。
お母さんお父さんが見ていない事を確認すると、イサムさんはやおらバスを持ち出して静かに廊下に出てゆき。 そっとバスを横たえ。 微妙に角度を調整し。 ちょっとバスから離れ。 ごろっと寝転がって。 頭を押さえて。
わああああああん!
泣いた。
えー。
えーー。
どうやら、お母さん達が血相代えてやって来るのが面白かったのか。 それともかまって欲しかったのか。 さっぱりわからんけど、何度もこれを繰り返していたらしい。
がっくり。
なんか変な知恵が付いたな。
このところ腹具合の悪いイサムさん。
毎食お粥を鍋で炊いて、残した分はお母さんが塩から混ぜて食べて。 お尻が荒れないように、オムツを頻繁に交換し、その度にベビーパウダーを振る。 そして、そのタイミングでせっせと乾燥したほっぺにヴァセリンを塗り込む。 あと、二日程前に何故か勇気を出して階段から飛び降り、二段下にデコで着地し、鼻の頭を擦ったので、朝晩消毒。
そんなに手塩にかけて育てたイサムさんからは、特になんももらえないんだけど。 今年も、一番沢山プレゼントがツリーの下に置いてあったのは、イサムさん! メリークリスマス!
ラッピングペーパーを「ぎゃああああああ」と絶叫しながら開けて、自分で開けられない箱が出て来ると「あい!」とお母さんに渡しに来る。 ああかわいい。 お尻に粉をかけるくらい、いくらでもやってあげましょう。
そんなわけで、イサムさんは色んな人から色んなおもちゃをもらい、うきうき。
だが、お母さんが気にしていた、肝心のパジャマは。
なんと、1枚だけだった!!
ああー。 メイシーズで売ってる3枚組の、安いやつかと思ってたよー。 素敵なパジャマだけど、実は枚数が欲しいんだ。 うーん。
今度、自分で買って来ます。 3枚15ドルとかのやつ。
あ、ちなみにお母さんとお父さんサンタからは、竹でできたオーガニックな車のおもちゃでした。 パジャマ買いたかったよ、本当は・・・。
コーヒー豆がきれたので、買いに行ったのだが。 場末のコーヒー店で、なんとなくコーヒーを眺め、特にこだわりもないので良さげなジャケットを手に取ったのであった。 ブラジリアンとか色々産地が載っていたが、ジャマイカンがレゲエっぽくて良いね、といい加減に選んでレジに持って行ったら、レジのお姉さんがバーコードをピッとして「え!?」と声をあげた。
なんと、コーヒー豆一袋で50ドル。
チキチキチキチーン。
え!? となって、しまった。 なんとかいう、有名な豆だったらしい。 「や、やっぱりいいです。やめます」と言っても良かったんだけど、ふとクリスマスだし、50ドルのコーヒーを飲んでも良いかな。 50杯入れれば、一杯1ドルだ。 と決意し、お金を払ってコーヒーショップから出て来たのでありました。
ジャマイカのブルーマウンテン。 クセの無いさわやかなのどごしでございました。
ただ、こういうこだわりのコーヒーっぽいのは、プラスチック部分が割れてバネが飛んでってなくなっちゃった30ドルのコーヒーメーカーを、騙し騙し使っているようなこだわりの無い家にもらわれて行って、実に不本意だったのではないかな。
コーヒー屋さんも、高価な豆を適当に陳列しないで、うっかりさんが手に取らないように気をつけて値札を貼っといてください。
びっくりしたよ。 メリークリスマス。
キリストが十字架にかかっている時に、脇腹をちょこんと切られましたね。 ちょうど、同じ所を切られたジャバ夫さん。 ちょっとした聖痕みたいになっている。
さて、医者が化膿止めを処方し忘れていて、膿んでしまったわけですが、この医者がしょうもねえワルでよ。
「あれー?薬出してなかったっけ〜?メンゴメンゴ☆」 ってな軽いノリで。 しかも、自分のせいじゃないアピールなのか、看護婦に「ちゃんと出したよね、僕。君、忘れたんじゃあないの?」とか罪をなすり付ける往生際の悪さ。 更に、一週間後に抜糸に戻ったら「まだ塞がって無いじゃないの!」と怒られた。
ああ、釈然としない!
とにかく、早く塞がっていただかないと。 場所が悪いので、重い物持てないし、イサムさんも持てないのだ。
そういえば昨日、コックさんの話が出たので、彼女が何故我が家で働く事になったのかを、なんとなくご紹介。
元々、普通のシェフとして順調にキャリアを積んでいた彼女。 出身は地元のカーペントリア。 近所のレストランを渡り歩きながら修行し、ついにフォーシーズンズホテルで働くまでになったのでありました。 ところが、ある日交通事故に遭い、長時間厨房に立ってるのが困難になってしまった。 ので、引退してサンタバーバラの個人宅を相手に料理をして回るようになったのだが、それも大変になって来たし、そろそろ楽に働きたい、と思って一件の家に通いのコックさんとなったのでした。
前に働いていたおうちの人が、高齢で老人ホームに入り、お役御免となったので、丁度同じ頃義父母宅に雇われたお手伝いさんの紹介で、我が家に来たのでありました。
めでたしめでたし。
早く帰って来てー。
皇帝
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