皇帝の日記
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イサムさん、2歳になりました。 おめでとう! お誕生日会は19日にやろうと思っているので、今日は特にプレゼントとかは無いけれど、二歳になったのですねえ。 感慨深いですねえ。
そして、二歳の記念に、イサムさん初めて床屋さんに行きました。 初めての床屋さんは、お父さんの行きつけのモンテシトにあるジェントルマン御用達のお店へ。 ジェントルマンというと大げさだが、ようするに美容室ではなく床屋さん。 モンテシトと言うお土地柄、引退した俳優さんとかも来るとか。 いかにも、ショーン・コネリーやジョージ・クルーニーのような雰囲気のナイスおじいちゃん達がお客さん。 店主はトミーリー・ジョーンズに似た渋いおじさん。
イサムさんは13時30分の予約。 床屋さんの椅子に、スケートボードを乗せて、その上に座る。 首にティッシュを巻かれて、黒いポンチョを着るイサムさん。 大人しくしてもらうために、トラックの写真集を渡しておく。
そして、お姉さんがやってきて「葉巻はいかが?」なんぞと言われる(皇帝にね。 さすがジェントルメンの床屋・・・。 レザーのソファーに腰掛けてお待ちくだされ、と勧められたけれど、イサムさんの初床屋を撮影する為に、携帯片手にウロウロする皇帝。 店主は日本に住んでいた事もあり、使っているハサミのメーカーは「信長」だそうです。 ウロウロ。
電気バリカンとか、怖がるかな〜と思ったけれど、イサムさん動かざる事山の如し。 実に大人しく30分ばっかり髪の毛を切られておりました。 頭が一回り小さくなりました。 で、店主が「この子頭の鉢が開いてるから、てっぺんを短くしないと。あと、髪の毛が全部立ってるから、もっと髪の毛が多くなるまで、長くするのは止めた方が良いねえ」との忠告を。
・・ですね。
短めに刈ったので、なんとなく金の猿っぽくなりましたよ。
蓮園、という事になりますが、今は蓮の花の季節ではなかったので、咲いている所は見れず。
先週、予約制で見学できるロータスランドという庭園に行ってきたのだ。 元々は個人の家と庭だった所を、一般に公開している。
サンタバーバラにはそういう庭園や公園が沢山ある。 豪邸に住んでたけれど、死後相続する人が居なかったり、相続税が払えなかったり、相続する人の事が嫌いだったりすると、自分の家を市に寄付したり公園にしたりして、管理してもらうようなのだ。 公園にしてしまえば、市やボランティアが緑化をしてくれるし、公園に自分の名前を付けてもらえばずっと功績として残る。
イサムさんが良く行く公園も、マニーさんという夫婦が寄付した物だし、サンタバーバラの中心街にある公園も、アリスなんちゃらさんの寄付。
さて、このロータスランドは、マダム・ワルスカさんの寄付。 生前6人の夫を持ち、美貌を誇ったそうな。 最後の旦那さんがヨガのインストラクターで、このロータスランドをマダムにプレゼントしたんだとか。 儲かるのか、ヨガインストラクター。 1920年撮影の彼女の白黒写真では、ミュシャの絵に出て来そうな線のしっかりした美女っぷりで、当時はダイヤより高価だったと言う真珠のネックレスを何重にも巻いて、頭にも巻いて、腕にも巻いちゃってる。
現在はボランティアの人達がツアーをしてくれて、一般人に公開されている。 なんで予約制のツアーが必要なのかと言うと、あんまりにも庭園が広いので、勝手に歩いてると迷子になってしまうのだ。 庭は実に26ものセクションに別れており、それぞれにテーマがある。 熱帯雨林とか、サボテンとか、日本庭園とか。 中には庭師の居住区なる物もあり、マダムが造園に力を入れていた事を伺わせる。
更にマダムは、生前からこの庭を教育の為に解放する事を計画していたらしく、珍しい植物や鉱物は、どんな経緯で庭にやって来たのかを記録に残していると言うのだ。
イサムさんとユアンを連れていたので、ツアーの人に「短めにお願いします」と行っておいたのだが、はしょっても2時間半の長いツアーになってしまった。 普通に回ったら、どうなっていた事やら。
あと、気がついたらイサムさんのデイケアの敷地の裏が見えた。 ご近所。
結局、サンフランシスコ行きませんでした。 ばた。
まあ車で8時間と言う道のりがねえ。 最近皇帝の体調が不良なのと、置いて行こうと思っていたイサムさんが夜中にお腹ピーピーになったのとで、土壇場でキャンセルとなりました。 元々、ジャバ夫さんの就職活動をかねて、なんちゃらいうカンファレンスに出席する目的があったものの、どうやら日程的にお目当ての企業ブースに行けないという事が判明し、じゃあ行ってもあーんまり意味ないか、となり。 勇気ある撤退。
さて、最近スリッパの痛みが激しいことに気がついた。 次々にすり切れて駄目になって行く。 で、思い当たる事と言えば、家の床が石だからじゃないだろうか。 滑らかな石じゃなくて、なんかボコボコ穴があいてるので、そのせいでスリッパの生地がすり切れてしまうんじゃないかと思う。 まあ、それだけの話なんですが。
今度、底がゴムになってるスリッパを探しに行こうと思っている。 それか、サボだな。
僕以外の家族は、皆家の中でも靴を履いているので、スリッパの被害には気がついていない。 皆、床、硬いし寒いよ。
さて、一番勉強のできる所ではなくて、一番近い所のデイケアに通い始めたイサムさん。 良い所だと思いますよ、環境も。 先生の数が多過ぎやしないかと思わないでも無いが。 今日は、インターンの先生(女子大生)2人と、園長で大人3人に、子ども4人という素敵なことになっていたけれど。
発見したのは、2歳男児は女子大生が好き。 できるようになったばかりの、とっておきの技を女子大生に見せつけようと、張り切る赤子達。 ドアを開けたり閉めたりを延々と繰り返す赤子。 女子大生の足下にボールを投げまくる赤子。 自分のおしゃぶりをあげようとする赤子。 そして、イサムさんは最近覚えたばかりのジャンプでアピール。
・・・すごいはしゃぎようだな、君達。
ジャバ夫さんは「その気持ちはわからんでもないが」とか言ってた。 女子大生はかわいらしくキャッキャキャッキャと笑いながら「きゃー、赤ちゃん可愛い〜」ってなもんである。 君等、赤ちゃんは可愛いだけじゃないぞ。
などと、意地悪く思いながらおばちゃんは学校に行ったのであった。
お昼は、お手伝いさんとジャバ夫さんが迎えに行ったらしいが、なんとイサムさんがジャバ夫さんを押し退け、お手伝いさんに抱きついたらしい。 得意のお手伝いさん。 哀愁漂うジャバ夫さん。 かわいそうに。
ところで、義妹が言う所の一番勉強ができる学校だが。 近所に、大学進学率100%で、ハーバードやエール大学生を多く排出している、名門高校がある。 幼稚園から入学可能で、ようするに一貫校ですね。
そこに眼をつけた義妹が資料を請求すると、ななななんと、授業料が年間25000ドルとか言ってる。 なんじゃそら。 5歳児に何をしてくれるのじゃ。 もちろん、クラスの旅行費とか送迎バス代は別。
義妹も「一人っ子ならともかくねー・・・」と二の足を踏んでいるもよう。 いや、行かなくても良いと思うよ。 どうしてもって言うなら、中学か高校からでも良いと思うし・・・。
さて、明日からサンフランシスコに一週間ぐらい行って来るので、お留守です。 イサムさんは置いて行く。 夫婦二人、楽しい旅になるかどうかは不明。
だって車で8時間も運転して行くんだもの。 8時間て。
金曜日にまた、デイケアにイサムさんを送って来た。 他の赤ちゃん達が泣き叫びながら、お母さんから必死に離れないようにしているところで、イサムさんはご機嫌で「ばっばーい!!」と庭に走って行ったのであった・・・。
それを見ていたお母さん達は 「何を飲ませているか知らないけれど、その哺乳瓶の中身を10ドルで売り出したら良いわ」 との事でした。 別に一服盛っているわけではないんですが。 生まれつきドライなんじゃないかと・・・。
というか、お母さんは複雑だわ。 もっと泣きながら「行かないで〜」と最初の1週間ぐらいは言って欲しい(かな?)。
そんなドライなイサムさんだけれど、お昼に迎えに行くと、フロントポーチで静かに遊んでいる。 どうやら、お母さんが迎えに来てくれるのを待っているので、フロントポーチに居るらしいのだが。 それはそれで、愛い奴よ。
ところで、迎えに行くと園長が柵の閂を内側から開けてくれて入れるのだが。 柵が開く度に、赤ちゃん達は一斉に外に出ようとするのが楽しい。 小さいのがギュウギュウ隙間につまって来るのだ。 その流れを押し返しながら入って行かねばならない。 ギュウギュウ。
デイケア初日。 しかし、母は朝は体調が悪くて送りに行けませんでした。 む、無念。 初陣に行けぬとは。
一応、ベッドに横になりながらジャバ夫さんに「オムツの換え(必要なかったけど)と、病院の診察券のレコードをコピーして持ってって〜」と遺言を残したのだが。
正午になったのでお迎えに行くことに。
車からそっと覗いてみると、フロントポーチでご機嫌で遊んでいるイサムさん。 車から降りて「お母さんだよ〜」と近づくと、突然泣き出して走りよって来たのであった。 かわいいけどさ、君、さっきまでご機嫌だったじゃないのよ。
そして、母は愕然としました。 イサムさんは、なんとパジャマだったのです。 ジャバ夫さんは、本当に起きたままのイサムさんを、そのまんまデイケアに連れて行ったのですね・・・。 先生もびっくりでしょう、パジャマで来る子って。 しかも初日。
・・・まあいいか・・・。
イサムさんのプリスクールを探していたが、ちょっと早いのでデイケアに行く事にした。 だって、イサムさんまだお話もできないしね。
お手伝いさんの姪っ子が、時々利用していると言うデイケアに潜入。 車で10分くらいの山の中。 プリスクールのお隣というロケーションで、庭がやたらめったら広いところだった。 今日は保育士さん二人に、2歳前後の子どもが4人来ていた。 なんとも余裕のある経営ぶり。
人口比率の問題だと思うが、ヒスパニック系の子が多く来るので、プリスクール前の英語教育(教育というか、普通に会話するだけだけど)に力を入れているのだそう。 でも、イサムさんに関して言えば、ヒスパニックの子どもの囲まれる事で、よりいっそうスペイン語とふれあう機会が増えるんじゃないかな。 もうすでに、イサムさんの朝の挨拶は「オッラー!」だし。
イサムさんと同い年なのに、けっこう皆話すし。 やっぱり集団生活は大事よね。 というわけで、週3日くらいのペースで通おうかと。 だって、授業料が結構高いのだ。 本当は週5日くらい行ってもらいたいけれど、そこはいたし方ない。
行くのは午前中だけ。 8:30から12:30まで。 午後になると、子ども達は結局疲れて眠ってしまうので、そんくらいで引き取りに来いっつーことみたい。
イサムさんには英語も覚えて欲しいけど、やっぱり期待するところは、友達と遊んだりして、おもちゃを譲り合うとか、人間関係を築くとか、なんかそっち方面の優しい心を育んでもらえたらな、と思います。 あと、大いに身体を動かして、走りまくって転げまくって丈夫になると同時に、疲れ果てて夜よく眠るようになってくれ。
・・・いや、最近エネルギーを持て余して、夜10時くらいまで叫んでるからさ・・・。 寝れ。
皇帝が使っているベッドは、キングサイズより更に大きなカリフォルニア・キングというサイズである。
ちょうど購入した時に妊娠7ヶ月だったので、本来の自分より大きくなっていたのが、判断に影響したのだと思う。 とにかく、ジャバ夫さんと横になって、お互いの安眠を絶対に邪魔しないサイズを求めていたのだ。 どんなに寝返りを打っても、相手に絶対出会わない距離。 つわりもあったので、ジャバ夫さんが酒臭くても、匂いがとどかない程の距離。 その結論が、カリフォルニア・キングであった。 どどーん。
このベッドが部屋に置かれると、もう他の物は何も置けない程のでかさ。 でもいい。 ソファーなんかいらない。 安眠が欲しいのだ。
さらにマットレスには、独立したいくつかのスプリングが。 だから、ベッドの片側でジャンプしてびよよ〜んとしても、他の部分は揺れないのである。
そこまでするなら、シングル2台にすりゃ良いじゃんかと思うのだが。 ジャバ夫さんによると、夫婦別のベッドで寝るなんて考えられない、とのことです。 へえ・・・。
ちなみに、横幅も結構ある義父母は、クイーンサイズ2台分を科学の力で合わせたベッドを使用している。 そ、そこまで・・・。
さて、そんなこんなで、完全な自治独立をしている我が夫婦のベッド。 ところが昨晩、寝る前に水の入ったコップを落としてしまい、皇帝の側の布団がびしょびしょになってしまった。 慌てて拭いたものの、絶対夜に下まで染み込んで来るはず・・・な勢いの水分。 タオルを挟んで、バシバシ叩いて・・・。 寝る前に「もしかしたら、明日の朝染み込んだ水に体温を奪われて、奥さんが凍死してるかもしれないけど」とジャバ夫さんにことわったら。 「じゃあ場所交換する?俺が濡れてる方で寝るよ」 と、なんとも男気あふれる、満点な回答が。
え?もちろん変わってもらいましたよ? 遠慮?なにそれ、美味しいの? というわけで、皇帝がジャバ夫の側に潜り込むと・・・。
ガサガサガサ。
いたたたたた。 なんじゃらほい。
布団の中には、数枚のポイントカードやレシートが。 なんじゃこら。 「ねーなんか色々落ちてるんだけどー」 と言うと、「あ、財布に入れておいてー^_^」 ・・・う、うん・・・。
ガサガサゴリゴリゴリ。
更に、コインやメモが出て来る。 むーん。 眠い眼をこすりながら、ジャバ夫さんの布団をバタバタめくると、でるわでるわ。 脱いだ片っぽだけの靴下やら、イサムのトミカまで。
なんぞ。 こんなもんと一緒に寝とるのか、夫。
念のため言っておきますけどね、週に一回、金曜日にはシーツを取り替えてるんですよ。 毎日ベッドメイキングもするけど、最近面倒なので一番上の掛け布団だけ綺麗にかけ直してる。 つまり、一週間の間にせっせとシーツとブランケットの間などに、色々溜め込んでいるのだ。 いや、わざわざ溜めたるわけじゃなかろうけど、ポケットから落としたり、はたまた寝ながら靴下を脱いだりしているのだろう。
かくて、彼の巣は解体したのであった。 朝起きたら、更に本屋のポイントカードが出て来て、びっくりした。
ジャバ夫さんの生態記録に、新たな1ページが加わった。
全米1人気で、1年先まで予約が一杯なレストランに、1年前に友達と「おもろいやんなーこれー」と予約を入れていたのでした。
すっかり忘れてたよ!!
だって、忘れるでしょ。 予約確認の電話が来て、慌てているところ。 なんせ、レストランはナパ・バリーにあるのだ。 遠い。 車で9時間。 飛行機だと1時間半の後、車で更に1時間。
三月の頭にサンフランシスコに用があるので、その時に当たってくれればまだしも、その翌週なのだ。 だってねえ、1年後に自分が何してるかなんか、普通わかんないでしょう。
キャンセルしたらしたで、キャンセル料が発生するとの事なので、やっぱり行った方が良いのかなあ。 でも、二週連続でシッターさんがつかまるかどうか。 あと、イサムさんの誕生日って、三月四日。 その時はサンフランシスコに居る両親。 翌週末も居ないって、どうよ。
うーん。 こうやって、1年後には来れなくなったりした人とかがキャンセルしたりしてたら、結構するっと予約無しでレストランに入れちゃったりするんじゃないか、と勘ぐってみたり。 しかも、1年もの期待を一身に浴びて出て来なければならない料理達。 美味しくないと許されないだろう。
つか、美味しいんだろうな、きっと。 ああー。 どうしようか。 うーん。
好きなのブロガーさんが紹介してて、ほんまに効くんかなーと思って購入したら、これが効きましたね。
鼻うがい、 http://www.neilmed.com/usa/adword_sr.php?gclid=CJKCp5LcuKYCFQN7gwodtAFhJQ
なんに効くかと言うと、皇帝は上海暮らしの時に気管支炎を患い、その後空気の汚いところや埃っぽいところに行くとすぐさま気管支炎を発症するようになってしまった。 特に風邪をひくと即気管支炎に発展し。 気管支炎からまた風邪をひくという繰り返し。 カリフォルニアに来てからと言うもの、病気でもないのに毎晩咳で深夜に一回目を覚まし、朝方もう一発咳き込んで起きると言う生活だった。
でも、医者に行く程だろうか。 どうだろうか。 と悩みながらも、健康診断では毎回咳き込む事を自己申告していた。 レントゲンをとっても、結核ではないから薬も治療も無く。 そもそも病気なんだろうか、どうなんだろうか、と判断に困っていたのであった。
で、この鼻うがい。 紹介してた方は、やっぱりアレルギー性の喘息で咳に悩まされていたところ、医者に勧められて使ったら、ステロイドの吸入が不要になる程に回復したと言っていたのだ。
えー。 鼻をリンスして、なんで咳が止まるのー? と半信半疑だったのだが。 朝晩鼻から鼻へ、鼻から喉へとすすいでいたら。
なんと、その日から夜も朝も咳き込まなくなった。 えー。 なんでー?
なんでなのか、理屈はよくわからない。 だが、止まったのだ。
ちなみに、パウダーの内容物は、塩と重層。 副作用は無いけれど、鼻の奥深くにまで水が入ってしまうので、中にとどまった水が、日中突然どばっと出て来て恥ずかしい思いをするくらい。 ハンカチをいつも携帯しましょうね。 (防止策は、うがいした後に頭を右か左のどっちかにじっと傾けていると、しばらくして溜まってた水が出て来るので、毎回この一手間を惜しまない事でしょうか)
リンク先の動画を観ると、使い方がわかる。 日本からも購入できるそうなので、アレルギー性鼻炎や咳にお悩みの方は、一度お試しあれ。 日本からの購入はこちら。 http://www.456.com/pages/detail.php4?serial=15884
今年は花粉がブイブイらしいですしね。
皇帝
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