皇帝の日記
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イサムさんが最近、午後のお昼寝すら自分で勝手にするようになった。 3時頃眠くなったら、自分の部屋に行ってベッドに入って、自ら毛布をかけている。
これで自分でトイレに行くようになったら、本当にお母さんの仕事は何も無いね。 もうお母さんは引退だ。
さて、イサムさんがネクラなんである。 いつも隙あらばユアンをいじめている。 ボールを投げたり、アイアンクローをしている。 恐ろしい子。
こないだはグランマの前で二人で遊んでいて、つかまり立ちのユアンの足に、さっと足払いをかけて転けさせていた。 しかも、グランマからは見えないようにこっそりやった。 (そして母は見ていた
これはいかんのではないか。 これからお兄ちゃんになるというのに、こんなワルじゃいかん。
そろそろ言って聞かせたらわかるお年頃になるでしょうか。 もそっと待ってみる。
まあ妊婦だからね。
というわけで、また風邪ひいてまんねん・・・。 ばた・・・。
熱が下がって元気になったイサムさんをデイケアに連れて行ったら、2歳のサム君が鼻をたらしていたのだよ。 これはもらうな、と思った翌日に、しっかり鼻をたらしていたイサムさん。 イサムさんもジャバ夫さんも風邪に倒れていた先々週、全然もらわなかった皇帝。 さすが、妊婦の免疫力はひと味違うわね、と自信を持っていたのに。
洟垂れをもらってしまった・・・。 喉が痛いっす。 痰が絡むので、おえっとすると、つわりで吐いてしまうと言う悪循環。 ああ〜。 薬が飲めない辛さ。 学校が春休みになったとたんに風邪って。
まあいいや。 寝ます。
午前中、ジャバ夫さんにイサムさんを見ててもらったら、どうやら二人で公園に行った様子。 帰って来たら、イサムさん下半身ドロだらけ。 頭髪からは何故か生肉の香。 何があったのか、怖くて聞けない。
そんなわけで、今学期最後の授業に行ったのだけれど、なんせ課題のリングをイサムさんに無くされてしまったので、何を先生に見せたらよかべ。 と考えて、授業の暇な時間になんとなーく作っていた、銀と銅で出来た熊のキーホルダーを出す事に。 と、思って机の上にキーホルダーを出して置いて、休憩時間にトイレに行って帰って来たら、先生はその熊をタヌキだと思ったのか、金属の色を黒くする薬品で勝手に手直しをしてくれてしまっていた。
なんか、目と鼻と爪の周りを黒く・・・。
せんせー。 これ熊ですけど。
と言うと、「パンダだと思ったよ!」と。 いや、この配色はパンダでも無いだろうがよ。
結局、なんだかわからない何かのキーホルダーになった。 まあええが。
午後、夕方から気分が悪くなるので、午前中に色々してしまおうと思うのだが、午前中は眠いジレンマ。 くう。
さて、始めの妊娠とどうやら様子が違うな、と思った事がいくつかあったので、書き出してみると。
1)お腹がすぐ大きくなった。 まだ2、3ヶ月だと言うのに、もう5、6ヶ月くらいの腹の出具合。 もともと腹筋が弱いから、第一子の時も「あれ?もうお腹でてるの?」というくらいにはポンポコリンだったが。 段違いにスピーディーに腹が出てるね。 一回伸びたからか。 普通にジーンズが履けないので、腹巻きを上から巻いたり、ヨガパンツを履いたりしている。 体型参考はキューピーちゃん。
2)運動しても大丈夫。 というか、イサムさんを追いかけないといけないから、いやでも動き回っているのだけど。 イサムさん妊娠時は、赤ちゃん落っことしたらどうしよう(落ちないよ)、とか思っていたのでソロソロと動いていた。 今回は、まあ大体の事が大丈夫。 イサムさんは腹に乗って来るし、オムツ変える時は腹に蹴りを連打して来るし。
3)シミが顔面のど真ん中に出た。 イサムさんの時は、眼の下にポツポツポツとシミが出て、産後半年くらいで消えたかな。 今回は、何故か鼻の付け根にぼわ〜っとシミが。 まさかど真ん中に来るとは。 やってくれるじゃないのよ・・・シミ・・・。
まあそんな感じで。 相変わらずなのは、とにかく眠いこととか。 イサム妊娠中にしこたま寝てて、産まれたイサムは良く寝る良い子だったから、今回も良く寝る子になってくれないかな。
これから夕方のつわりに備えて、ソーメンを食べる。
日本の運転免許の更新に行かねばならんのですが、今日本に行ったら色々迷惑そうなので、一回免許を失効させて、6月末以降に状況が落ち着いてたら行こうかと。
それにしても、アメリカの運転免許の写真は、産後すぐで顔がパツパツにむくんでいる時。 今度は日本の免許も妊婦でパツパツな写真になるのか。 もう良いよ。 デフォルトでパツパツなんだと思えば。
さて、今日は気分が良くないので、ほぼ一日中寝てた。 というか、横になっていたのだが。 イサムさんは午前中にデイケアに行き、帰って来てからお母さんがずっと横になっているので、一人で本を読んだり車のおもちゃで遊んだり。 あと、寝てるお母さんの耳に、おもちゃの電話をグリグリ押し付けて来たりしてた。 手間のかからない子です。
ゴロゴロ。
明日はもちょっと元気がでますように。 ゴロゴロ。
そんなわけで、課題のリングを紛失するなどアクシデントはあったものの(そして、まだ出て来ない)今学期はあと一回の授業で終了。 来学期の授業を申し込まねばならない。 前回のジュエリー関係授業の申し込みは、受付開始15分で閉め切る程の人気だったと言うので、じとっとネットの画面の前で待機し、8:00の開始と同時に申し込みを完了。 無事に4つの授業をとる事ができた。 月火水金で、午前も午後もバラバラの受講。 でもまあ、イサムさんのデイケアの送り迎えがうまく調整できれば、不可能ではない。
ちなみに、今回は10分で定員オーバーになったらしい。 そんなに人気のあるクラスなら、コマ数を増やせば良いんじゃないかと思うのだが。 金属の加工ができるようにセッティングされた教室が一部屋しか無いので、増やせないんだそうな。
さて、障害を克服(?)しながら頑張ってくれた先生の授業も、残すところ後一回。 そして、ここで問題が起きた。 なんと先生、残り一回分の授業の前に、材料の予算を全部使いきったのだ。 せんせー!
先生に言わせると、ちゃんと計算して石や金属を買っていた、筈。 筈なんだけどねー。
毎回配られる金属(銅や真鍮)が、やけに潤沢だと思ったよ。 「授業ができないから、来週は打上げにしようと思うんだけど、お金がないから皆おかし持って来てね」だそうです。 はーい・・・。
ところで、先生は授業中お手本を見せる時に、手元をズームにして撮影するカメラの使い方がいまいち理解できず、自動ズームに設定したままになっていたので、授業中はずっとテレビ画面に先生の頭皮がどアップで映し出されていた。 先生、白髪が一杯です。
イサムさんの二歳の誕生日会をした。
イサムさん本人の友達がまだまだ居ないので、招待客はベビーシャワーの時に来てくれた人が中心。 会場は、サンタバーバラの公園でやろうと思っていたのに、週末、南カリフォルニアでは異例な程の大雨が! モンスーンだそうですよ。 家のあちこちが水漏れです。 この家水に弱ええ! そんな家を片付けて、飾り付けをして、ケーキを用意しておもてなし。
飾り付けのテーマは、消防車。 子ども等には消防士の帽子をかぶってもらい、車の風船をプカプカさせ。 お菓子は日本のスナックやチョコ。 いいなーイサムさん。 こんなしっかりした誕生日会をしてもらうなんて。
で、「プレゼント何が良い?」って聞かれると、「服!」と答えていたので、2−3歳の洋服を沢山いただきました! やった! 実はこのところ急に背が伸び、深刻な程洋服が足りず。 一杯持っているんだけど、毎日しこたま汚すので、1日に何回も着替えて、時々着るものが無い程。 デイケアに行くのに服が無く、パジャマのズボンででかける事などがあり。 駄目だ! まだ二歳だから誰も突っ込まないでいてくれるが、このままでは「イサムってさー。パジャマで学校来てた子でしょー」なんて将来言われてしまう。
というわけで、洋服を!と訴えていたのでした。 ありがとう! これでお洒落にデイケアに行けます。
それにしても、何故に人様がくれる洋服はかっこいい、かわいいのでしょう。 親が探して来ると、なんか邪念が入るのか、お洒落になり切れないのが不思議。
さて、お洒落になり切れてるのかなり切れてないのか。 ラルフローレンがデザインした、日本支援ポロシャツがこちらです。 収益金が寄付になります。 http://www.ralphlauren.com/home/index.jsp?direct おお。 おおお? ありがたーい、けど複雑な大和魂。 日の丸を着ると、急にスポーツ選手に見えて来ると言う不思議。 これであなたも日本代表に。
なんて事をツイッターで言ってたら、多くの人に「是非買って着て」とふられたので、なんか買いそうです。 黒か紺が良いな、と思ったのですが。 あえて制服感を出すため、襟は立てない着こなしにしてみようかと。 親戚からも購入を頼まれたので、送料がお安くなるのも良いわね、と思っているのです。 うふふ。
あ、でもこれチョッキとかベスト着たら、普通。
アメリカ人はわりと寄付の習慣が根付いてると思う。
うちのお手伝いさんも、スーパーのクーポンを集めて寄付するという活動に長年熱心で、買い物したあとは必ずレシートを彼女にまとめて渡している。 熱心なクリスチャンなこともあり、毎週末教会に行ってはチャリティー活動や物品の寄付をしている。 皇帝の(若過ぎて)着なくなった洋服なんかも、このチャリティーに行くのである。
ジャバ夫さんは無宗教だが日常的にちょくちょく寄付をしていて、寄付活動を見つけるととりあえずいくらか寄付をする事になっているらしい(道端のはどういう団体かわかんないから、それはやめろと言ってるんですが・・・)。 サンタバーバラの映画館では、チケット代+5ドル多く払えて、余分は足の不自由な子どもが乗れる、特殊な自転車を購入するというチャリティーがあるのだが、そういうのがあると、迷わず寄付する。 ネットでもテレビでも、なんか見るとひょっと寄付したりするので、不思議な習慣を持ってる人だなと思っていたのだが。
今回、日本に寄付して欲しいんだけど、と言ったらもちろんさっと手続きしてくれた。 なるほど、必要としている人に必要な物を届けようと言う気持ちのありがたみが、初めて身にしみてわかったのでございます。 私は今までそんな気持ちで寄付した事があっただろうか。 そもそも寄付がどんなものか考えた事があったかどうか。
今回の震災で、日本での募金活動がドンドン行われていると聞き、あんまり寄付文化の無い日本でも、寄付の概念が根付けば良いな、と思ったのでした。
ついにジャバ夫さんも回復しそう。 イサムさんが回復する時は、1日で突然ぱたっと普通の状態に戻ったけれど、大人はそうはいかないらしく、ジリジリ良くなって来ました。 子どもの病気はかわいそうだけど、夫の病気は面倒くさい(おっとっと 早く元気になって、つわりの妻の面倒を見てくださいよ。 おえ〜。
そう、つわりは居なくなったと思ったら、やっぱりそんな簡単にはいかなかったのです。 残念ながら。 でろ〜ん。 ねろ〜ん。
あんまりねろ〜んとしていたので、久々に元気になってうれしさのあまり暴れているイサムさんを騒がせたまま、小一時間程昼寝したら、変な夢を沢山見てしまった。
日本のローカルラジオ局のDJになって、地元の少年サッカーチームの紹介をしなければいけないけど、自分は引っ越して来たばかりだから、チーム名が良くわからないという状況で、生放送。 ああああ!!となってる夢とか。
イサムさんに顔を蹴られて起きた。 なんか、イサムさんとてもエネルギッシュ。 毎日楽しくてしょうがないんだろうね・・・キミ。
さて、被災地以外での買い占めについて思う事など。 地震には遭っていないけれど、火事に二回遭った経験から。 逃げる時は何も持って行けませんよ。
例えば、2リットルのペットボトルを5本買溜めたとして、それ何本持って走れますかね。 赤ちゃんが居たら、赤ちゃん両手で抱えて逃げるだけ。 災害用リュックは背負えるかもしれないけど、子どもが二人居たら一人は背負って、一人は抱えて、それっきり。 猫が居たら猫持って逃げる。
火事の時は義父母と従業員が居たけど、持って出れたのはロッキーだけ。 身分証明書も財布も持てなかったけれど、命を持って出るのが一番大事。 命さえ持っていれば、その他の事は案外速くどうにかなる物です。
そして色んな物が売れ残っているようなので(ドクターペッパーとかペリエとか パンは無いけどケーキ屋さんは普通に営業してたりして、パンが無ければケーキを食べれば良いじゃないってな事になってるらしいし。 どうしてもこの品でないとならない!という状況以外の人は、焦らなくても大丈夫のようです。 アレルギーの人とか、つわりでトーストしか受け付けないとか、困っているだろうな、と思うのです。
あと大家族の人は、普段から大量に買い物をしているわけで。 それをたまたまチロッと見て「あらやんだ、あんなに買溜めして」とか思われたら、気の毒だな、と思うのです。 人の行動を、批判的に見ない。
ツイッター見てても、沢山の人が揺れてないのに揺れた感じがして気分が悪くなったり、緊張とストレスで母乳が止まっちゃったりして、大変そうです。 でもリラックスして。 絶対母乳あげないといけないわけではないし、粉ミルクと清潔な水が手に入る人なら、一時切り替えてもオッケー。 落ち着いたら出るようになるかもしれないし、そのまま出なくなってもだからどうしたっつー話。 母乳じゃなきゃ!って思ったりしないで、赤ちゃんが安全な飲み物を飲めていれば、親の役目は十分果たせてると思いましょう。
あと、NHKでやってたビニール袋から作るオムツを、ちょっとやってみました。 ・・・うん・・・色々漏れる・・・よ・・・。 もうちょっと改良してみる・・・。 外からタオル巻いたら良いのかな。 どうかな。
デイケアにイサムさんを迎えに行ったら、「そっから俺の活躍を見ててくれ!」ってな感じで手を引っ張られてポーチに連れて行かれ、二人の男の子と庭で遊んでいる所を見せつけられたのであった。 なんか、10分くらい・・・。
一人の子が「ワン!スリー!ゴー!」とかけ声をかけ(ツーはどこに行った)、それに合わせて滑り台を駆け下りると言う遊び。 ちゃんと順番を守って、滑り台を使うイサムさん。 友達が滑り台から降りて来ると、拍手をして激励するイサムさん。 なんと。 ユアンと喧嘩ばかりしているイサムさんが。 他の子とコミュニケーションをとっているだなんて。 しかも楽しそうに。
デイケアに入れて良かった。
で、ひとしきり「俺はこうやって遊んでいるんだぜ」を見せた後、満足したのか、またお母さんの手を取って車に向かったのであった。 なんだ、本当に見せたかっただけなのか。
しかし、イサムさんの成長を感じたのでありました。 グッジョブ。
皇帝
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