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2006年02月01日(水) |
人と交わることの大切さ |
今日から2月。忘れないうちに家賃の振込みを済ませました。(笑)
オーディションのことや生徒たちのことなど、いろいろと考えることがあり、精神的に落ち着かない日々をすごしていましたが、心の安定を取り戻し、勉強(練習)にしてももっと焦点をあてて、充足感がもてるように、もう少ししなければならないことをOrganizeしなければならないと感じる今日。頭のなかにあることをきちんと整理するためにも、日記を書くことは大切かなと考えました。
練習の時間も1日に何時間もとれるわけでもないので、質の良い練習の必要性は以前から感じているとおり。生徒たちへのレッスンももう少し落ち着いたら、増やしていければと思っています。
今日は久しぶりに友人と電話で話しました。友人といっても1年以上前に初めて会って、そのときに言葉を交わして以来、ずっと連絡をとっていませんでした。ある生徒のことで相談があり、その旨、メールをしたらすぐにお返事をいただき、気持ちよく「詳しいことは電話で」と言ってくださったので、早速お電話をしてみたのです。
私が初めて彼女に会ったとき、彼女は妊娠中で、赤ちゃんが生まれる直前でした。その後、無事に出産を済ませ、元気な赤ちゃんのお母さんとなっているとのこと。母親になるということの尊さを話してくださいました。会話は赤ちゃんのことにはじまり生徒のことまで、お互いの近況を交えて盛りだくさん。以前に会ったときよりも親しみも増し、とても話がはずみました。
人と交わることはとても大切なこと。そこから生まれるエネルギーが必ずしも自分にとって良いものとなるばかりではないけれど…。
最近、演奏の仕事をしていて、ふと考えさせられることがあります。 それは、純粋に音楽だけに心を向けるだけでは超えられないハードルがあるという現実。
約2ヵ月後にこのあたりのメジャーオーケストラのオーディションがあると聞いて、興味を持っていました。メジャーのオーケストラですので、オーディションには何百人と集まりますし、基本的にはプロの演奏家が受けるようなレベルのオーディション。もちろんフルタイムのオーケストラですから、演奏会の数も多く、万一通ったとしても、今の私はそこでよい仕事ができる(一団員としてしっかりと貢献できる)ところまでには至っていないと思っています。けれども、オーディションなどの機会で緊張してしまう私としてみれば、とにかく数をこなし、場に慣れたい、という思いもあり、第一次審査のためのレジュメを送らせていただきました。が、一時審査通過ならず。
オーディションという重圧から逃れられるという安堵と同時に、演奏をする前に断られてしまうことについての多少の疑問。現在弾かせていただいているオーケストラのメンバーの方に話を伺うと、「人脈がないからに違いない」というコメントをいただきました。確かに私はそのメジャーオーケストラで演奏されている方にレッスンを受けたこともないですし(数年前に何度かレッスンをお願いしたことはありますが、今回のオーディションのためには動いていません)、確かに何の人脈もありません。
人脈。とても大切なことなのでしょう。ただ、それは音楽を演奏することとはまったく別のこと。私はあまり人に対して積極的に出るタイプではないですし、人脈づくりは苦手です。演奏の仕事をしたいと思えば、確かにいろいろな人を知ることが必要。でも、できれば音楽だけに集中したい。余計なことを考えずに、ただひたすら音楽のためだけに演奏したい。
今後もオーディションについて数人の方々にお話を伺う機会は作ろうと思っていますが、わざわざこの現実を覆すために動き、オーディションに行くことはないでしょう。
教えるにしても、演奏するにしても、音楽以外のことで頭を悩ませなければならないことの多いこの現実…。
日曜日はやはりどこかほっとします。やはり生徒たちへの指導がなく、人に会わずにすむからでしょうか?最近、考え方の違いを感じるお母様と言葉を交わさなければならず、また、お忙しくお母様ご自身はレッスンにはおいでになれず、そのようなことをメールだけでしているので、余計になんとなくちぐはぐな感じがしてしまうのでしょう。
2006年01月27日(金) |
いろいろな人と会って |
昨晩、友人のチェリストからメールをもらい、電話をするように言われていたので、今朝はまずそうすることから一日が始まりました。彼は最近自分のMusic Schoolを立ち上げたばかり。「私の自宅のすぐそばなので、見においで!」といわれ、すぐに身支度をして見に行きました。
内装をずいぶん変えたようでレッスン室も6つくらいあったと思います。楽器も売るように多くのチェロが並んでいました。そのほか、理論を教えるためのコンピューターが数台並び、壁の色にマッチした家具も並んでおり、とてもきれいな学校に仕上がっていました。
今日、彼に会いに出かけたもうひとつの理由は私と彼で室内楽をはじめてみようか、という話がでたことでした。彼は本当はカルテットをしたいようでしたが、カルテットの難しさを知っている私はすぐにはイエスとは言えず、デュオからはじめて様子を見ながらトリオ、カルテットに拡張していくのはどうか、という提案をしたのです。彼の同意も得、今後、少しづつリハーサルを重ねていくことになりそうです。
その後、以前からずっと頭にあった弓の毛替えをやっとお願いしに行くことができました。工房は12時に開くと思い込んでいたので、12時少し過ぎにそちらにつくように出たのですが、お店に着くとClosedの看板が。あら?と思い、お店のドアをよく見てみると1時開店とのこと。40分ほどをどのようにしてすごそうかと思い、近くにあるクラフトショップに出かけることにしました。先週の日曜日くらいから本を参考に自分で編み物を始めたのですが、思ったようにいかないところもあり、もう一冊別の本がほしいと思ったり、また、ニードルプロテクターも必要、と思い、お店をのぞいてみたかったので、ある意味好都合でした。こちらのお店は私の自宅の近所のクラフトストアと比べると、毛糸の種類も多いようで、良い本も見つけることができました。
工房に戻ると、ご夫妻が「私たちの孫を教える時間、ありますか?昨日私の娘がお電話しませんでした?」などとおっしゃり、確かにレッスンに関するお電話を頂戴し、夫がメッセージを受け取っていますが、お電話をいただいた方が工房のご夫妻と関係があるなどとは何もおっしゃっていなかったようですし、最初は何のお話なのかよくわからなかったのですが、すぐに理解することができました。本当はお断りしようかと頭の片隅で思っていたのですが、このお話を聞き、このご縁は大切にしたい、という気持ちが芽生えたので、早速、自宅へ戻るとお電話をさしあげ、工房のご夫妻の娘さん(つまり、生徒のお母様)とお話をしました。ツアーにいかなければならないことも思うとレッスンは4月以降から始めるのが良いかという旨もお話し、もう一度考えたうえで再度お電話をいただくことにしました。
その後、郵便局、日系マーケットなどにも立ち寄り、生徒たちのレッスンに間に合うように帰宅しました。
今週はシューベルトの練習にかなりの時間を費やしていたので、今日の練習はお休み。
2006年01月24日(火) |
演奏会を聴きに:Tokyo String Quartet |
今日は朝から忙しい一日でした。午前中に移民局のアポイントメントがあったので出向いたのですが、行きなれてない私たちは勝手がわからず、私はMDプレイヤー(録音可能)を、夫は簡易ナイフなどを持参していたので、それらを車の中においてこなければ中に入れない、と言われ、車と会場を往復し、また、ゲートをくぐりビル内に入れたのは良いものの、間違ったところへ行ってしまったようで、再度別の入り口からまたゲートをくぐり、ビル内へ入らなければならず、その際、夫は再び車内に何かを置いてくるように指示され、と、とても面倒でした。
やはり、どうやら私のグリーンカードは郵送中に紛失したようです。ただ、きちんと手続きをすれば再発行していただけるそうですし、手続きにより、テンポラリーをいただけるとのことで、ドイツへのツアーへは差し支えがないようなので、安心しました。
夜はカルテットの演奏会へ。生徒のお母様からチケットをいただいていたのです。夫も一緒に来てくれることになり、チケットがもう一枚必要でしたのでいつもよりは少し早めに出、20分くらい前に会場に着いたのですが、みんなホールのロビーで待たされていました。珍しい、と思い、伺ってみると、Meyerさんがリハーサル中とか。
Tokyo String Quartet Martin Beaver, violin Kikuei Ikeda, violin Kazuhide Isomura, viola Clive Greensmith, cello
with Sabine Meyer, clarinet
Haydn - String Quartet in G minor, op.74, no.3 "The Rider" Dvorak - String Quartet in F major, op.96m"American" ---intermission--- Mozart - Clarinet Quintet in A Major, K.581 "Stadler's Quintet"
会場では私の生徒(大人の方)や友人たち数人に会うことができました。演奏はもちろんすばらしいものでしたが、私はハイドンに一番惹かれました。
昨日もとても寝つきが悪く、2時過ぎまで起きていました。 原因は私の生徒のレッスンに関するちょっとしたマナーの悪さが気になり、明日その生徒に会うと思うと、その苛立ちや不快感がよみがえってきてしまい、どのように解決しようか考えてしまうのです。体は疲れていて眠る準備ができているのに、頭は一生懸命働いてしまう。
問題の解決策として考えていることはとにかく私の気持ちをお話すること。生徒(というよりはご両親さま)の側もわざと私を不快にしようと思っているわけではないはずなので、とにかくやわらかい表現で、でもしっかりと私の思いを伝えようと思っています。
昨日は夫も同じような時間に横になっていたので、上記の理由から私が眠れないことを打ち明けると、ではなんとかしないと、といろいろと助けてくれました。眠れないときに頼っているのがMelatoninというホルモン剤かL-Ornithineというアミノ酸。昨日はそのアミノ酸を飲み、足の裏や背中を夫と一緒にマッサージしあい(してもらうばかりでは申し訳ないので(笑))お、カラーセラピーで使う紫の光を浴びながら横になると、2時過ぎには眠りにつくことができました。問題が頭から離れると頭もリラックスしてきて、眠ることができました。
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明日は何人かの生徒がオーディションを控えているので、いつもの生徒に加え、2人多く教えました。みんなそれなりに準備をして、よくがんばりました。一番心配していた生徒も、積極的にとりくみ、この機会を生かすことができたような気がします。彼は5才頃、はじめの一歩を私と一緒に歩みだしたのですが、最初から音符を読ませ、ソルフェージュもある程度こなしていく私の方法が苦痛になり、鈴木メソッドのような方法をとる先生のもとで数年勉強しましたが、つい最近になって、やはり私と勉強したい、と彼がお母様に頼み込み、再開を果たしました。ここ数年、自分の音を聞く、という訓練をしていなかったのでしょう。音程がとにかく不安定で、自分の心地良いところに指を下ろしてしまうという印象が強かったのですが、このオーディションの準備でどうもそれではいけないらしい、ということをなんとなく体感してくれているような気がします。とても積極的な気持ちの持ち主なので、今後が楽しみです。
夜は8時頃から少し自分の練習をしました。今日はExcerptsとSchubertのソナタ、そして、Saint-Saensを。明日は久しぶりに先生にお目にかかるので、万一Schubertだけでは時間があまってしまう場合のために、とちょっと久しぶりにSaint-Saensを練習しました。こちらは昨日から練習を再開したので、100%というわけにはいきませんが、以前よりは良くなっているはず。
また眠れません。 といっても今日は眠りにつけないのではなく、早く起きてしまいました。 昨日の夜はせっかく12時頃に眠りにつくことができたのに、眠る前に飲んだホットミルクのせいで、トイレに立たなければならなくなったのが夜中の3時。それからまたベッドに戻ったけれど、結局眠れず、5時半にはあきらめて、何かしようかしら、と起きだしました。
早朝、まだ外は真っ暗で、ひっそりしています。そんななかできることといえば、と思うとまず思い浮かぶのがPC。
院の課程を終え、目の前の仕事がひと段落すると、ふとした心の余裕が生まれます。そうすると、本が読みたい、と思う今日この頃。けれども、読書から遠ざかっているので、読書力も落ちて、自分が何を読みたいのか、どんな作品がでているのか、などもさっぱりわかりません。
そんななか、ふと思い浮かんだ作家さんが角田さん。以前、日記に書いたこともあるように記憶していますが、彼女はなんだか気になります。(笑)ふと、彼女の名前を検索にかけてみると、あるインタヴューに出会うことができました。
http://www.webdokusho.com/rensai/sakka/michi37.html
角田さんのドキュメンタリーを観たり、このようなインタヴューに出会うと、本当に角田さんを感じているような、そして、もっと彼女のことを知りたい、気になる、という気持ちにさせられます。
一方、同じようなインタヴューで、同じようにこのような作品が好き、と述べられていても、なんだか表面的に感じられ、その人の生の声として受け入れられない場合は説得力を感じませんし、その方への興味も失せてしまいます。
おもしろいものです。
多分これは、飾らずにどこまで等身大の自分を表現できるか、ということにに起因しているような気がします。
私もいつも謙虚であると同時に、ある程度胸をはって、ありのままの自分をみせることをおそれないような自分でありたいな、と思います。
あ、そろそろ日が昇ってきたみたい。
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