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2006年11月21日(火) |
Barberの協奏曲 |
今日、久しぶりにBarberの協奏曲を聞きました。 ソロのパートはもう大分前に勉強したことがあって、 オーケストラパートにふれるのは今回が2度目。 今の心が少しだけグレーだからでしょうか、 自分の手元のCDの演奏に、というよりは、 曲そのものに、やっぱりいいな...と思った今日でした。
2006年11月07日(火) |
アントニオ カラヴァッツィ |
これから2週間ほど、演奏の仕事がないので、今使っている楽器を楽器メイカーとのところに持っていき、修理、メインテナンスをお願いすることにしました。クリーニング、セットアップ、そして傷がついてしまったところを直していただきます。弾き慣れた楽器がしばらく手元を離れるのはなんだか心もとない(心許ない、漢字ではこう書くのですね。知りませんでした...)ですが、演奏の機会が続いていて、楽器を手放せる機会すらつくることができず、もう5年ほどこのような機会をもてていなかったので、今しなければならないと自分のなかからの突き上げるものに押されて、お願いすることにしました。
メインテナンスなどに関しては、9月の28日に一度訪れて、見積もりをだしていただいていました。今日、お電話をすると、2週間つまり10 Working Daysでしていただけるだろう、ということでしたので、早速伺いました。
「あなたはずいぶん弾きますね...」どうも楽器をみただけでいろいろおわかりになるようでした。
この楽器を修理に出している間、私はそれに代わる楽器をいろいろと試したいと思っています。9月にお店を訪れたときに、すでに6つの楽器に触れさせていただいていました。そのなかで選ばなければならないのなら、ということで、気になった楽器のひとつがイタリア製のもの、アントニオ カラヴァッツィ 1947. (25K) 今日はとりあえずそちらを貸していただくことにしました。
イエローとオレンジの中間系の色で、とてもきれいな楽器。はじめてお店で弾かせていただいたときには、これだけがなんとなく「歌う」キャラクターがあったように感じたので、9月に得た感覚を頼りに、今日はその場では弾かず、貸していただくことにしました。
楽器をケースに入れるときから、なんだかもうほくほくした気持ちになってしまって、つい顔もほころびます。すごく高鳴る気持ちを抑えて、平静を装って車に戻りましたが、なんだか初めてのボーイフレンドとデートをするときのようなものすごいときめきと喜びと興奮を久しぶりに味わっていたような気がします。
自宅に戻り、いざ楽器を弾いてみると、いきなりがっかりでした...。お店で弾いたときには気がつかなかったのですが、下の弦2本と上の弦2本でかなりカラーの違いがあるのです。明るい音色は以前と変わらない印象でしたが、とくに「歌う」というキャラクターも感じられず、その音にはすぐに飽きてしまいました。せっかく貸して頂いたのだから、もう少し弾いてみようか、とがんばりましたが、ブリッジも私には高すぎるので、つい一生懸命弦を押さえようと(press down)してしまい、左腕の手首の内側辺りが痛くなってきてしまいました。感想としては、もういやだ〜、もう弾きたくない!I had enough という気持ちが強くなってしまいましたので、もうここまで。
明日、すぐにでも別の楽器を貸していただきにいきたい!!!と思ったのですが、生徒たちのレッスンがあるのでいけません。この楽器を使って教えることすらいや、という気持ちになっていたので、結局自分の手元の楽器でレッスンをし、木曜日には絶対にこの楽器をお返ししよう、と強く強く思いました。
今日はちょっとおもしろい機会がめぐってきました。私の知人が楽器を買おうとしているその楽器の製作者、イーストコーストに在住の方ですが、にお目にかかることができ、その方の楽器を2種類ひかせていただく機会に恵まれました。楽器を買おうとしている私の知人のところにその方が楽器を持ってきたようでした。昨日の時点では私の知人が製作者の方がステイしているLAへ行くとの話でしたので、ご一緒させていただくことに興味はありましたが、たくさん組まれた生徒たちのレッスンを突然キャンセルすることはできない、と思い、この機会を諦めていました。そんなところに、彼らの予定が変更になったようで、今日の夕方に電話があったのです。
疲れていましたし、なんとも急なことで、最初はあまり気持ちが乗らなかった、というのが本当のところでしたが、やはり行ってみてよかった。
私と夫はもう夕食も終えたころ、10時近くになり、知人のお宅にお邪魔することになりました。お宅に着くなり、「これらがその楽器だよ、弾いてみれば?」とジャケットも脱ぐ間もなく楽器を渡されました。(笑)手も少しかじかんでいる感じだったので、知人に「ちょっと寒いからよかったらまず弾いてみてくれない?」とお願いしましたが、「ウォームアップしながらでもいいんじゃない?」彼もちょっと電話をかけなければいけなかったようなので、(笑)、少しづつウォームアップをするようなつもりで楽器との対話をはじめました。
正直にいって、ちょっと弾きはじめて、すぐに私はあまり興味がもてない楽器だな...という印象が芽生えました。でも、その楽器を買うことになっている知人と製作者の目の前ではとりあえす、いいかもね、と言うしかありませんでした。(笑)
製作者の方は私が演奏を始めるなり、突然目の色を変え、私が本当に楽器としっかりと対話をしようとする人だ、ということを感じ取ってくださったようで、あなたはこの楽器のいいところを引き出すことができる演奏者ですね、とおっしゃってくれました。他にも3人の人間が同じ二つの楽器を交互に演奏しましたが、私の目からみると(耳から聞くと?)私以外の方々は本当に真剣に深く楽器と向き合っているようには見えませんでした。ある意味、製作者の方と私だけで通じあえる何かがあったようで、ものすごく貴重な経験をさせていただいたような気がしました。帰り際にも、製作者の方は、私の楽器を弾いてくれてありがとう、というお言葉をくださり、私はとても嬉しく思いました。
ただ、私であれば、あの楽器は絶対に買わない、そう思ったのは確かです。製作者の方とお話することを通して、お人柄や考え方には賛同できることもたくさんありそうでしたが、やはり、楽器とお付き合いをすることになる、ということを考えたとき、その音色や音の出方は好きになれそうにありませんでしたし、私はその楽器がお値段に(170万円ほど)見合わないと判断しました。
この気持ちは一緒に来てくれた夫にだけそおっと伝えておきました。(笑)
楽器選び...相性や可能性を考えながら、できるだけたくさんの楽器と対話をしてみたいものです。といっても、この世界中のすべての楽器を試せるわけでもないので、縁もありますが。(笑)
2006年11月02日(木) |
レッスン:ベートーベン |
今日は午後にまたレッスンをしていただける! 9時半からリハーサルをする予定だったので、きちんとウォームアップをできるように目覚ましを7時15分にかけましたが、やはりかなり疲れていたようで、起きられず、また眠ってしまいました。起きたのがなんと9時少し前!!!慌てて着替えて、車を走らせます。少し遅れそうになってしまったので、彼女に電話をすると彼女もまだ着いていない、とのこと。とりあえず少しだけ遅れます、と伝えてリハーサルをする練習室にとにかく早足で向かいます。
9時40分頃からリハーサル。ウォームアップができていないので、2楽章から。(笑)同じことのくりかえしだし、何気に難しいね…と言い合う私たち。(笑)その後1楽章を。先週に比べると彼女の演奏がよくなっていると思いました。私はというとオーケストラのお仕事で忙しかったので、あまり練習時間がとれず、そのせいで、気持ちの充実感が不足していますが、そういうところで機嫌を損ねてもあまり意味がないので、できることをしよう、という姿勢で臨みます。
自分のランチと同時に先生へ軽食としてサンドイッチを買って、一度帰宅。すばやく食べて、練習に戻ります。今日はツィガーヌも聞いていただけるかな?という気持ちもあったので、ベートーベンの1楽章、2楽章のほかに、それも練習。1時間ほど練習して、また学校へ戻ります。
2時。駐車場の混んでいること!そのおかげで少し遅れましたが、先生のお部屋に入るなりすぐに弾きはじめました。1楽章はとてもよくなっている、とのお言葉。すごく嬉しかった。2楽章は時間をとるところと前へいくところ、どこでどうするか、ということをもっと整理するといい。というアドバイスを頂きました。
今日はお昼からデュオのリハーサル、夜はオーケストラの演奏会。 これまで、オーケストラのお仕事があるときはなるべくそちらだけに絞るようにして、他の演奏、リハーサルは入れないようにしていましたが、約1年の経験で大分慣れてきたので、そろそろ両立を、と考えはじめました。
今日のデュオのリハーサルはベートーベン7番の1楽章、2楽章。
2006年10月19日(木) |
レッスン:ベートーベン |
今日はじめてピアノと一緒にベートーベンの7番を1楽章のみですが、先生に聴いていただきました。先生はこの曲に関してはとても演奏経験が豊富なようで、すばらしいレッスンとなりました。
これまで、自分たちのリハーサルの様子を録音して勉強していて、アンサンブルはリハーサルを重ねるたびにTightになってきていたのですが、大きな問題点がひとつ。曲のキャラクターがうまく出せていませんでした。悲しいストーリーを笑顔で読み聞かせているような、ベートーベンなのにモーツアルトのような、という大きな違和感がありました。
そこで、今日はもっと男性的に、ある意味 Nothing Nice という感じで取り組んでみると、とてもうまくいきました。言葉にすると大変陳腐ですが。(笑)
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