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しもさんの「気になる一言」
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2022年05月06日(金)
俺の故国じゃこう言う

映画「ワンダーラスト」(マドンナ監督)から。
ポップ・ミュージック界の女王、マドンナの初監督作品。
物語の主人公が、語りのように口にするフレーズ。
それが「俺の故国じゃこう言う」
その諺みたいに台詞がまた面白い。
「ナイフのジャムを舐める者は舌も切る」
「空に届きたけりゃ、とにかく飛べ」
「悪魔が力を失ったら美女をあてがえ」・・
どうやら「ウクライナの諺」らしい。(汗)
「故国」を辞書で調べてみると、
「古くからあった国・昔あった国。 
自分の生まれた国・母国・ふるさと・故郷」の意。
翻訳者が、どうして「俺のふるさとでは・・」とか
「俺の母国では・・」と訳さなかったのか、
ちょっぴりわかるような気がした。
先述した諺、もう一度、読み直して欲しい。
何かの教訓なんだろうか・・なかなか味わいがある。



2022年05月05日(木)
陰で陽を制すれば攻略できる

映画「SHADOW 影武者」(チャン・イーモウ監督)から。
白黒を基調に、映像美はさすがだったが、
気になる一言をメモしている私にとっては、
期待が大きかった分、消化不良として観終わった。
相手の絶対的な力強さの前に、
「楊家(ヤン)の刀術は豪壮な陽の質だ。
女人の動きで傘を使い、雨水で滑らせ、
陰で陽を制すれば攻略できる」と戦術を立てるのだが、
これもまた、戦いにありがちな作戦ではないか。
相手の力をまともに受けるのではなく、
力を逃して、その力を利用しながら、戦うこと、
それが「白と黒」の映像に通じるものかもしれない。
とにかく「剛・柔」「主・影」「男・女」など、
全体的な構成に「対」を意識したものとなった。
反対の立場になってみることの大切さ、
そんなことを教えてもらった気がする作品だった。



2022年05月04日(水)
君は進めたのか?

映画「ランボー ラスト・ブラッド」
(エイドリアン・グランバーグ監督)から。
ランボーのいつ戦闘が始まるのか楽しみにしていたが、
残り30分を切ってから・・でちょっと残念。
何もかもが、中途半端な感じがしたのは、私だけ?
何人か登場した人物の役割もそうだし、
伏線になるような会話とか、メモするシーンが少なかった。
物語の冒頭、ランボーが古い友人の孫娘、ガブリエルに
「レターナイフ」を贈るが、若い彼女は
「悪いけど今どき手紙は書かないから」とつれない返事。
そこでランボーが「なら男から身を守るために」と、
冗談めいて「何かに使える」と手渡すシーン。
また、ある女性に復讐の手伝いを頼む「手を貸してくれ」と。
しかし、あっさり断られ「なぜ?」と聞き返す。
彼女は「何か変わる?、何も変わらない。
悲しくても前に進むしかない」とつれない返事。
そこで一言「君は進めたのか?」と。
この一言、今の私にもけっこう響いたなぁ。(汗)



2022年05月03日(火)
1人で海を渡るってどんな感じ?

映画「アドリフト 41日間の漂流」
(バルタザール・コルマウクル監督)から。
実話の映画化ではあるが、何かドラマ的な展開を期待した。
アクシデント、ハプニング、トラブル・・なんでもいい、
観ている私たちが想像できないようなことが起きるのかと。
しかし期待は裏切られ、淡々と物語は進み、終わった。
邦題で「41日間の漂流」だとわかってしまうし、
「漂流2日目」の字幕を目にするまで、37分かかり、
あとは省略かな、と思えるような流れで、夢中になれなかった。
冒頭で、こんな主人公の2人の会話がある。
「1人で海を渡るってどんな感じ?」
「惨めだ、冷えるし、ひどいものさ」
「そんな・・本当に?」
「日焼け、不眠、船酔いのどれかに苦しめられる。大抵3つ同時だな。
空腹だし、体も濡れっぱなしだし、数日で幻を見始める」
「見ても楽しくないやつ?」「全然ね」
この会話をメモしてしまったので、流れが読めてしまった。
感動的な話なのだろうが、ドキュメントではないのだから、
もう少し、何か工夫が欲しかったなぁ。



2022年05月02日(月)
HOTEL DE POLICE・・字幕は「警察署」

映画「シティーコップ 余命30日?!のヒーロー」
(タレク・ブダリ監督)から。
物語の最初から最後までコメディがウケた。
しかし、お笑い芸人が演じているのではなく、
俳優が真面目な顔して、ずっこけまくる。
下ネタも満載で・・フランスらしいな、と拍手した。
この映画に変なレビューはいらない。
スベりまくるネタに「くだらねぇ・・」と言いつつ、
ただただ笑っていればいい・・そんな感じだ。
冒頭にメモした単語は、警察署の看板。
「HOTEL DE POLICE」・・字幕は「警察署」
予告映画でも「フランスNo.1 大ヒット!!」の文字、
最近観たフランス映画は、眉間に皺を寄せるような、
人間関係が難しい作品が多かったから、
たまには、こんな映画もいいんじゃないか、と思う。
遊ぶ時は遊ぶ、泣く時は泣く、笑う時は笑う。
いろいろな要素を詰め込まなくても、いい。
ツッコミどころ満載・・これがコメディの真髄かな。



2022年05月01日(日)
本当の自分を恐れないで

映画「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」
(J・J・エイブラムス監督)から。
これだけ長くシリーズ化されると、
途中から観た人は訳がわからなくなるのでは?と思う。
全作観ている私でさえ、もう分からなくなっている。(笑)
1作目の冒頭、衝撃的な映像だった宇宙船、
今は驚きも少なく、自分が年齢を重ねたことを実感。
今回は、どの台詞を選ぼうか迷っていたが、
メモを読み返すと、何度か繰り返された
「本当の自分を恐れないで」が浮かび上がった。
そして「レイ、血よりも強いものがある」
「恐れとの対決はジェダイの宿命、君の定めだ」
「パルパティーンから逃げればジェダイは終わる」
いろいろな面で顔を出す、不安や孤独なども、
これは自分ではない・・・と否定するのではなく、
本当の自分を認めながら受け入れていく。
私たち人間の誰の心にも必ず持っている
「恐れ」という本質を味方にするくらいの気持ち・・
大切なんだろうなぁ、ジェダイには。



2022年04月30日(土)
フェンスなど作らないことだ。庭は2倍の広さとなる

映画「エジソンズ・ゲーム」(アルフォンソ・ゴメス=レホン監督)から。
「原題:The Current War」(電流戦争)を、
わざわざ「エジソンズ・ゲーム」にした意図は何だったのか、
ちょっと気になるところではあるが、意外と面白かった。
私のお気に入りは「シカゴ万博会場で2人が出くわすシーン。
電力送電システムをめぐって繰り広げたビジネスバトル=電流戦争に、
勝利した側のウェスティングハウスが、エジソンにこう話しかける。
「フェンスは奇妙なものだ。
隣家が作ると家が2つに分かれフェンスは共有に。
問題は片方の家がフェンスを設計し、それを作り、
そのための費用も負担する。だが、もう一軒は無料でフェンスが手に入る」
と、繰り広げられてきた「電流戦争」を例えた。
「君の案を奪ってはいない」と呟きながら、
「解決方法はフェンスの費用を折半にするか、フェンスなど作らないことだ。
庭は2倍の広さとなる、違うか?トム」と投げかけたことだ。
負けたエジソンも「話せてよかった」とその意味を理解した。
「2人は、新しいエネルギーで現代社会を創る」という目的は同じ。
いつまでたっても、フェンス越しにお互いを罵倒するより、
フェンスを取っ払って、大きな世界を創ろうよ、そんな提案にも思えた。
彼らのこういった競争があったからこそ、現代社会がある。
「エジソンは『電流戦争』に敗北後、
キネトグラフ、キネトスコープの特許を取得。
新産業の『映画』を創った」というテロップを見つけた。
こうしてこの作品を観ることができたのも、
エジソンのおかげなんだよなぁ、感謝。



2022年04月29日(金)
幸運にも、私は恵まれた道を選び、走り続けたから

映画「スノー・ロワイヤル」(ハンス・ペテル・モランド監督)から。
息子を殺され、その組織のリーダーに対して、じわりじわりと、
除雪車を使って復讐をしていく父親の物語。
冒頭、画面に流れるテロッブは、
「あるものはどこに行っても人を幸せにする。
あるものは去ることで人を幸せにする。オスカーワイルド」
この意味が最後まで理解できず、消化不良だった。
今回メモしたのは、復讐していくシーンではなく、
彼が、長い間コツコツと除雪作業を続け、
模範市民として表彰されたときの受賞スピーチが良かった。
「私は雪に閉ざされた街から
文明につながる道路を除雪しているだけです。
人は、毎日同じ道を車で走ってると
違う道はどうだったかと思うようになる」と話し、
さらに続けて「私はそう思わないように努めている。
幸運にも、私は恵まれた道を選び、走り続けたから」と纏めた。
こう言い切った彼のスピーチが伏線となって、
殺された息子の復讐劇へと物語は展開していく。
人生、わからないものだなぁ・・と考えさせられた。



2022年04月28日(木)
人間はエネルギー資源を求めて戦争する

映画「映画 太陽の子」(黒崎博監督)から。
わざわざ、邦題に「映画・・」とつける違和感はあったが、
2020年8月にNHKで放送されたドラマ「太陽の子」とは違うよ、と
言いたかったんだろうな・・と理解した。
戦争兵器としてではなく、単なる科学として「核分裂」を追求、
そして、その目的は、戦争をなくすことだった。
この理論に、なるほど・・とメモをした。
「この戦争は何で始まったんやろ。エネルギーや。
土地も鉱物も人間はエネルギー資源を求めて戦争する。
先の戦争もそうやった。我々が核分裂をコントロールして、
そのエネルギーを自由に使うことができるようになったら、
人間のエネルギー問題は永久に解決するはずじゃ、
そしたら戦争はなくなる」
しかし、この理論の大きな間違いは、
「人間が核分裂をコントロールできなかった」ことにある。
逆に、自分達がコントロールできないものを野放しにしておくと、
大きな代償を払うことになることを私たちは、3.11で思い知った。
これから、ますますエネルギー資源を求めて、戦いが続く。
世界の人々が争わずにすむエネルギーは、やっぱり太陽光かな。



2022年04月27日(水)
人生に迷った時は「道をひらく」(松下幸之助著)

どんな人でも、誰もが一度は経験すると思われる、
「自分が生きている人生」の意味探し。
約1ヶ月をかけて、模索していたが、そのまとめは、
書籍「道をひらく」(松下幸之助著)に書かれていた。
特に「道」という文に、私は救ってもらった気がする。
表紙にも抜粋として書かれている名文の一節。
「自分には、自分に与えられた道がある。
広い時もある、せまい時もある。
のぼりもあれば、くだりもある。思案にあまる時もあろう。
しかし、心を定め、希望をもって歩むならば、
必ず道はひらけてくる。深い喜びも、そこから生まれてくる」
「『最良』の敵は『良』」というフレーズ。
一番やりたいことを邪魔しているのは、ちょっとやりたいこと。
そんな意味で多くの人に伝えてきたはずだけど、
今、そのフレーズが自分に一番響いている。
残り少ない時間を、どう使うか・・
「自分に与えられた道」のために、使わなければ・・・と
心に誓った。