二人の娘達がまだ学生で、一緒に生活していた頃離れに建物を増築した。簡単な台所もつけ小型の冷蔵庫も備えた。やがて娘達は嫁いでいき、我が家は老妻と二人の静かな生活になった。そして外孫も四人になった。
婿殿の勤務の都合で二人の娘は何れも海外で暮らしている。長女の家族が7年振りに日本へ帰国することになった。孫達の転校のことなどもあるので暫くは我が家へ寄宿することになった。そこで離れの建物を掃除して二〜三ケ月提供することにした。備えつけの小型冷蔵庫が使えるかどうか通電してみると電気がつかない。日立の製品であったから、サービスセンターに電話して調べて貰った。殆ど使用していない冷蔵庫であったが、内蔵されているガスが固まってしまって通電しないのだという診断である。修理しようにも13年前の製品であるから部品の在庫がないという。修理するより購入した方が安いとも言われた。
その担当者の勧めで同じ型式のものを購入してきた。ところが、同じ型式の最新のものであるにも関わらず微妙にサイズが大きくなっていて、所定の格納場所に納まらない。かくして折角新調した小型冷蔵庫を返品せざるを得なくなった。
この場所に小型冷蔵庫を設置しようとすれば特注になり高いものになると販売店では言う。
何か騙されたような気がしてならない。そもそも13年前の製品であるとは言え、殆ど使用していない新品同様の冷蔵庫であるにも関わらず、ガスが固まって使用できなくなること自体おかしいと思うし、10年間しか部品は在庫しないという説明も納得しがたい。更に同じ型式の製品の寸法が微妙に異なるというのも合点がいかない。
結局この離れの建物では冷蔵庫はなしで我慢して貰うことにした。冬だからいいようなものの夏だったら大変であった。
2005年12月20日(火) |
耐震強度偽装事件の司直による一斉家宅捜査に期待すると共に全国のブロッガー達の奮起を望む |
耐震強度偽装事件に関する、国会の証人喚問では自民党の渡辺具能、吉田六左衛門という二人の無能委員達が貴重な時間を空費しただけで、真相究明には今一つ行き届かず、歯がゆい思いをしていたが、いよいよ司直による全国一斉の強制家宅捜査が始まった。早く捜査に着手しないと証拠隠滅や証人抹殺が密かに行われるのではないかと危惧していた人は沢山いたことだろう。筆者も姉歯元建築士が黒幕共に消されるのではないかと心配していたが、捜査当局も身辺警護はしていたものと思われ、姉歯氏は捜査当局の車に同乗して市川市の姉歯氏宅へ姿を現した。
ところで耐震偽造問題の新しいスター候補生であると全国のブロッガー達が炙り出し、例えば、「総研ファミリーの次の注目株はこの人?」という12月19日付けの記事で指摘している以下の人達
・飯塚孝文氏、・馬場誠二氏、・窪田昌行氏、・野村不二夫氏、・松本勝彦氏、・平船安美氏等の名前が今回の捜査対象にはあがっていないようだ。政治圧力が働いて今回の捜査が尻すぼみにならないよう、引き続き全国のブロッガー達が炙り出しと真相究明の努力を継続されることを期待したい。
2005年12月19日(月) |
奥行きの深い耐震強度偽造事件 |
耐震強度偽造事件では何故か事件の早期終焉を計ろうとする国土交通省の思惑が見え隠れする。欠陥マンションを購入した被害者達にはお気の毒ではあるが、佐藤立志氏がマスコミ日記の12/18付け記事「被害市民がまだ足りない・・」でも指摘しているように、彼等のエゴにも一寸うんざりさせられる。 悪の黒幕である総研の内河所長に対する証人喚問は何故もう必要でないのか。不審に思っていたらその謎が解けたような気がした。それは、今回の事件では一躍有名になった「きっこのブログ」の12/19付けの記事を読んだからである。きっこ女史の「イーホームズ社長からメール」の記事では、イーホームズの藤田東吾社長とのメールのやりとりが生々しく、紹介されている。この記事を読むと日本ERIや国土交通省の高級官僚達に類が及ぶのを恐れて事件の早期終焉を計ろうと目論んでいるのだろうとも勘繰りたくなる。事件の構造はもっと大きく深そうである。
2005年12月17日(土) |
渡辺具能と吉田六左衛門のプロフィール |
12月14日の耐震強度偽装事件に関する国会の交通委員会で証人喚問の質問に立った自民党の二人の代議士、渡辺具能と吉田六左衛門の無能ぶりはウエッブの世界では有名になったが、彼等のプロフィールが「きっこのブログ」の12月17日の記事でエピソード等も含めて、その人と為りが生々しく紹介されている。
2005年12月16日(金) |
SG会という宗教団体の実態は? |
この世の中には、Something Greateが存在するとしてSG会と名乗る、おかしな宗教団体がある。このインチキ商法の宗教団体は創価学会ではないかとの疑いをもって調査を続けているブロッガー達がいる。その一つは「和翼であれ」と題するこの人のブログ。
また12月14日の国会の交通委員会での耐震強度偽造事件に関し、証人喚問で唯一、秀逸の追求をした民主党の馬淵澄夫議員に圧力をかけようとしている力があるらしい。浅井久仁臣グラフティーではそのことを取り上げている。
2005年12月15日(木) |
耐震強度偽造事件の証人喚問 |
12月14日は9時〜17時30分までNHKの国会中継を見て過ごした。今世間の注目を集めている耐震強度偽造事件の証人喚問が国交省交通委員会で行われたからだ。最近の参考人喚問に二回も欠席した時の人、姉歯元一級建築士や疑惑の黒幕内河健総健所長が初めて、国会の場に出てきたから興味と関心はいやがうえにも高まった。 内河健はなかなかの狸親父でうまく言い繕っていたが、民主党の馬淵澄夫委員の追求は迫力があり、本日の委員会の中の白眉であった。総健の四ケ所チーフコンサルタント直筆の内部メモを武器として内河に迫った質問は秀逸で流石の狸親父も顔面蒼白になっていたのがよく見えた。何れこの男も司直の手に落ちて真相が究明されるであろう。馬淵委員の追求の迫力とその優れもであったことは佐藤立志のマスコミ日記の12月14日付け記事も称賛している。また、きっこの日記の14日付け記事でも我が意を得たりの感想を書いている。
当日の国会中継放映を見逃した人は国会ビデオライブラリーで当日の委員会の質疑を見ることができる。
師走も半ばになってしまった。年賀状を書かなければと気ばかりあせる。一昨年あたりから極力アニメーションカードを利用してメールアドレスのある人に対しては年賀状を書かないようにした。更に暑中見舞いは書かない主義を通してきたから、年賀状はどうしても書かなければならない。でも数は減らしたいという気持ちもある。 何はともあれ住所録を修正しなければならない。今年正月に届いた年賀状と暮れに配達される喪中の葉書と照合しながらフロッピーを修正していくのに半日を費やしてしまった。 ワープロのオアシスからインターネットの社会に入ったからどうしてもオアシス操作のスキルの方が練達している。住所録もオアシスで作ったものだからコンピーュータにも転用できるのが自慢である。ところが、そこには限界があって新型のコンピューターではこのフロッピーが適合しなくなってきだした。そこで勢いこのフロッピーが使える昔愛用したワープロが登場することになる。ところが暫く使っていなかったものだからワープロが意のままに扱えなくなっているではないか。一通りの機能を思い出すのにも時間がかかる。それでも昔馴染みの機械はどことなくレトロな趣が残っておりいとおしいものである。
2005年12月12日(月) |
若くして倒れた漕友を励ます会 |
大学時代に一緒に艇を漕いだS君が企業戦士として活躍中、脳溢血で倒れ車椅子生活を余儀なくされてからはや13年近くになる。漕友の皆から愛されたS君の徳を慕って友人達が集い励ます会を毎年2回開いている。 その会が昨日幕張プリンスホテルで開かれた。幕張は副都心として大きく変貌した。メッセもここにある。会場へ急ぐ途上駅前の光景を撮影してみた。 励ます会にはジャイカ勤務で世界各国を忙しく飛び回っているO君も昨日タイから帰国したばかりであるが、この会に駆けつけてきた。48階のレストランから最近の幕張の街を俯瞰しながら楽しい懇談は約二時間半にわたって行われた。
2005年12月09日(金) |
アセアンで日中韓首脳会議が延期されたのは歓迎すべきこと |
アセアンで日中韓首脳会議が延期されたことにつき、マスコミでは小泉外交がアジアで孤立するとの論調が多いようであるが、むしろ今回の延期は喜ぶべきことではないかと思う。 宮崎正弘氏の国際ニュース早読み1324号の見解に共感を覚える。特に引用した部分は全くその通りだと思う。
以下引用
いま日中間で首脳会談を行うとすれば、その前に日本は中国の謝罪を得なければならないのではないのか。 東シナ海のガス田開発と盗掘に対しての釈明さえ中国側からない。 反日暴動への謝罪もなければ、日本領海侵犯に対しても遺憾の意を表しただけで、ほかの教科書問題への内政干渉など、あらゆる外交的軋みを生じさせてきたのは北京であって日本側にはないのだから。
2005年12月08日(木) |
有識者会議案の皇室典範改正に反対 |
女系天皇容認、長子優先を答申した皇室典範に関する有識者会議の結論には、問題点が多く反対論が多い。2005.12.8付け産経新聞朝刊に掲載された桜井よしこ女史の【首相に申す】というコラムの「首相も委員も異星人」と題する所論は反対の根拠を要領よく纏めているので以下に引用転載しておくこととする。
小泉首相に申す。桜井よしこ。「首相も委員も【異星人】」 2005.12.8産経朝刊
十一月二十四、小泉純一郎首相の私的諮問委員会「皇室典範に関する有識者会議」の最終報告書は異星人の作品のようだった。同報告書を「大変意義深い」と評価し、来年の通常国会で成立させたいと述べた首相もまた異星人のようだった。 周知のように報告書は女系天皇制と男女に関わらず長子相続を容認もので、男系天皇制を守り通して今日に至る皇室の在り方を革命的に変える内容だ。 ちなみに有識者会議の十人の委員は吉川弘之座長、園部逸夫座長代理を筆頭に岩男寿美子、緒方貞子、奥田碩、久保正彰、佐々木毅、笹山晴生、佐藤幸治、古川貞二郎の各氏である。 有識者の結論に疑義を挟むことなく、いとも容易に受け入れた小泉首相は、自民党の憲法改正作業でも、皇室に対して極めて素っ気ない。 当初提案されていた憲法前文の天皇と日本の国柄にかかわる部分は「日本国民はアジアの東、太平洋と日本海の波洗う美しい島々に、天皇を国民統合の象徴としていただき、和を尊び、多様な思想や生活信条をおおらかに認め合いつつ、独自の伝統と文化をつくり伝え、多くの試練を乗り越えてきた」と表現されていた。 周知のように、首相は右案を否定、全面的書き換えを命じ、皇室に関しては「象徴天皇制は、これを維持する」という十三文字の表現に変わった。 この表現には、皇室を国民統合の象徴としてきた日本人の想いは全く反映されていない。無味乾燥の十三文字の一文は、有識者会議の最終報告同様、皇室に対する無関心の表現ではないか。 吉川座長は「歴史観や国家で案を作ったのではない」と、述べた。しかし、歴史観や国家観を故意に省いて議論を重ねたところで、歴史そのもの、あらる意味で国家と分離できない皇室を論ずることなど不可能だ。 祖先神が天照大神とされているように、皇室の始まりは神話の中にある。瓊々杵尊(ににぎのみこと)を 降臨させたと告げており、その 物語を家庭や学校で大人たちが幼い子供たちに語って聞かせたのは、それ ほど遠い昔ではない。その瓊々杵尊の曾孫が神武天皇であり、祀元前六六〇年に大和国を平定し橿原宮で即位した時から、現在の皇室の歴史が始まったとされる。初代の神武天皇は百二十七歳の長寿だったとされているが、これも半ば以上、神話の世界のことだ。 紀元前七世紀から今日まで、二六六五年の長い間、幾百世代もの日本人は、それらの物語をそのまま民族生成の物語として受けとめてきた。「万世一系」も「男系天皇制」も、そうしたものの基礎として受けいれてきた。歴史を通して存続してきた皇室は日本人の心の積み重ねが形となったものであり、日本人の価値観の表現、日本の精神文明の支柱のひとつなのだ。そのことの重要性を有識者会議は全く考慮していない。 民族の物語としての歴史を無視して、有識者会議がどのような論理で男系天皇制から女系天皇制への転換を正当化したか。たとえば「現世代に五人の男系男子」が存在するとの仮定で平均的出生率1.29を前提に計算すると、将来生まれる男系男は子の世代で3 .23人、孫の代で2.08人、曾孫の世代で1.34人となり将来の継承者の「急速な減少が見込まれる」などとしている。 だが、いつの時代も問題はある。現在より出生率が高かったときでさえ、皇室は男系男子後継者不足で何度か危機に陥った。先人たちはその度に工夫を重ね、男系天皇制の基本軸を守り通した。その象徴が八人、十代にわたる女性天皇の存在である。 現在に当てはめれば男系天皇のお血筋の敬宮愛子様の天皇即位であり、そのこと自体は何ら問題はない。だが、今議論しているのはその次の世代の問題であり、時間はまだ幾十年もあるのだ。 その数十年の間に、古えの人々が重ねてきた努力に倣い、なぜ知恵を出そうとしないのか。その努力なしで安易に二六六五年の文明の歴史を根本から変えるのは知的怠慢であると共に、日本文明への横暴なる挑戦である。 寛仁さまのやむにやまれぬご発言もある。皇室の伝統を次の世代につなぐ最大限の工夫をするのが現役世代の8人の責務ではないだろうか。いかに有識の十氏であろうと、いかに選挙で大勝利した首相であろう と、繰り返すが、神話の時代から続く日本文明の歴史や日本の在り方を象徴する皇室を革命的に変える権利はないのである。 有識者会議の報告書を白紙に戻し、天皇と皇室について広開かれた形で議論し直すべきだ。首相も十人の識者も、皇室典範改正問題で爆走することは許されない。
|