久しぶりに自らの手で掴み取ったモノが またも偽物だったとしても、僕は憤慨したりしない。 何一つ見分けられないこの目を呪い、 「これが運命なのか。」とただ静かに笑うだろう。
『ひとつだけ諦めろ』と言われれば、僕はまた愛を選ぶだろうか。 そんなモノは本当の愛と呼べぬだろうか。 本当の愛だからこそ手放さねば苦しいのだ。 そんなモノはただの逃げだろうか。 全てを抱え込むには混沌とし過ぎているんだ。 そんなモノは結局ただの言い訳だろうか。 ねぇ、僕はどうしたらいいのだろうか。
2003年03月06日(木) |
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僕らはきっと同時に、この枠組みを壊すべきか、 壊さぬべきかを本当に悩んでいる。 何処か一箇所にヒビが入れば、そこから一気に壊れてしまうのは 火を見るより明らかだね。 本当の僕は、何を思うより先に壊してしまいたいんだと思う。 けれど、ハンマーを振り上げる勇気が出ないのは、 君の深くて黒い瞳のせい。 その瞳は、何もかもを知っていて、何もかもを知らない。 僕は、どちらを選び取るべきなんだろう。
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