まつや清の日記

2006年09月23日(土) ピンチ!外国人無料検診会チャリティコンサート

 10月22日、厚生病院に開催される第9回「外国人のための無料健康相談と検診会」の費用を捻出するための10月1日・チャリティコンサートのチケット売れ具合が大ピンチです。今年度はどうしたことでしょうか。

 コンサート名は「エンコントロ・モルチカル」(静岡で多文化との出会いを)で、様々なジャンルの音楽グループで構成されています。前売り・一般―1500円、学生1000円、当日売り・一般2000円、学生1500円です。

 会場は、県総合福祉会館7階ホール、10:30から15:30の時間です。出演グループは葵ハーモニカアンサンブル、アコースティック「練」、ギターソロ 堀川代淑、麻里(ピアノと歌)、ヨーロピアンジャズ NEMOGO、静岡チャンご教室。

 そして、カポエラグループ「ナゴアス」が参加します。手作りカフェでは、ラテンの飲み物などを用意しています。今年は、初めての企画として先着10名に対する無料健康相談を行います。日本人も可です。

 おりしも、外国人の労働や教育、社会保障、地域共生などの今後の施策を検討する多文化共生推進会議が昨日開催されました。どんなメンバーが委員でいらっしゃるわかりませんが、こうしたチャリティに目をむけていただきたいものです。



2006年09月22日(金) 久しぶりに金曜日街頭行動に立つ

 久しぶりに、女性を中心に毎週金曜日に青葉公園で行われている空港中止、土地収用の却下・無効を求める街頭署名活動に参加しました。雨が降らない限り休む事なく4年間続けてきた彼女達の粘り強さにただただ感服です。

 これだけ事業が進展している中での署名だけに様々な反応がありますが、反対と言う世論が確実に存在している事を実感します。26日から代表質問・一般質問で空港問題も当然取り上げられます。

 昨日の知事の所信表明において韓国でのアシアナ航空訪問が述べられていました。マスコミでの書かれ方からするとアシアナ、大韓航空の2社があたかも静岡空港に就航するかのよう受けとめられている部分があります。

 2社が静岡空港に乗り入れるなど、とても考えられるはずもありません。これからの外務省どおしの交渉にかかっていますが、それらを有利に進めていくための静岡県がこの2社の争いを利用するキャンペーンといえます。

※※ 26日の代表質問             

質問順序 1
質問者 須藤秀忠

1 知事の政治姿勢について
(1)県民暮らし満足度日本一の実現に向けた新戦略
(2)他県との広域連携戦略
(3)簡素で効率的な組織の構築
2 富士山静岡空港について
(1)国際線の誘致
(2)地域発の航空事業への期待
3 IT社会への対応について
4 文化振興について
5 県立3病院の地方独立行政法人化について
6 富士山に関する課題について
 o 富士山の境界確定
7 本県中小企業に対する知的財産施策について
8 景観行政への取り組みについて
(1)景観形成の推進
(2)日本風景街道のモデルルート
9 農業における地球温暖化対策について
10 今後の林道整備について
11 教育行政について
(1)今後の盲・聾・養護学校のあり方
(2)高等学校における生徒指導のあり方
12 県民の安全・安心な生活確保について
(1)交通死亡事故抑止対策
(2)飲酒運転に係る職員の処分


質問順序 2
質問者 田中泰之

1 地方分権時代における県のあり方について
(1)国と地方の役割の見直しに向けた取り組み
(2)広域的な地域づくりにおける県の役割
2 時代の変化に対応した組織運営について
3 多文化共生の推進について
4 富士山静岡空港について
(1)路線・便数の確保に向けた広報
(2)用地確保
5 NPOとの協働について
6 県民との協働による新たな森林づくりについて
(1)森の力再生事業
(2)森林との共生
7 雇用安定対策について
8 創業支援について
9 浜名湖の水産業の振興について
10 海浜保全について
11 特別支援教育の推進について
(1)特別支援教育の理解促進
(2)養護学校の大規模化解消
12 空き巣抑止対策について
 o セーフティ・タウン運動






2006年09月21日(木) 安倍自民党新総裁誕生とアメリカ下院議員の「従軍慰安婦」問題決議

 安倍自民党新総裁が誕生、ただし、圧勝とはならず66%の支持者の獲得、というのが当然ながら各新聞社一面トップの扱いです。日経新聞、読売新聞が6割の支持でも「圧勝」と言う言葉を使っています。各新聞者の社説を見ると

日経新聞ー安倍新総裁は首相主導で公約実行を
産経新聞ー安倍新総裁 国民守る国造りが使命 ぶれない政治姿勢を貫け
静岡新聞ー党改革の方針を貫け
読売新聞ー「圧勝」を政権運営に生かせるか
毎日新聞ー気負わず柔軟に若さを生かせ まず歴史認識明確に
朝日新聞ー安倍新総裁 不安な船出
中日新聞ー時計の針をどっちに回す 自民党新総裁に安倍氏

 中日新聞が一番リベラルな主張を展開しています。

 ところで、いくつかのメーリングリストで自民党新総裁選挙の最中の13日、米下院国際関係委員会で「慰安婦」問題が決議され、韓国マスコミで大きな扱いにもかかわらず、何故、日本のマスコミは報道しないのか、が問題になっています。

 韓国の「連合ニュース」によると、決議案は日本政府に対して ▲従軍慰安婦動員の事実を明らかに認めて歴史的責任を受け入れること ▲反人間的で惨たらしいこの犯罪に対して、現在と未来の世代に教育すること ▲慰安婦動員を否定するどんな主張に対しても、公開的に強く繰り返し反駁すること ▲慰安婦たちに対する追加的な措置を決める時、国連の女性暴力特別調査官及びアムネスティーのような国際人権団体の勧告を真剣に考慮することなどを要求した、とのことです。

 この決議は確かに画期的です。安倍新総裁の歴史認識がこのアメリカの下院決議との関係でどのようなものとして明白にされるのか、今後のアジア、アメリカ外交を進めるに当たって注目すべき事態です。



2006年09月20日(水) 収用委員会、畑に関する審議の打ちきり

 増田尭会長の指揮の元で進められてきた本体部分に関する収用委員会ですが、畑と山林部分の地権者を別事件として扱い、今日は13:15から畑、16:00から山林という進行になっていました。それぞれに地権者の意見陳述の準備は万端でした。

 畑の部分については、冒頭、空港はいらない静岡県民の会の事務局長・桜井さんから審理進行について、本来地権者の村田さん、桧林さん、松本さんからそれぞれの土地について、県民の会の鈴木さんが会所有の看板について陳述しました。

 そして、起業者側から、権利者からの意見書についての反論、却下を実現する会の事務局長の増田さんから再反論。そして、松本さん、村田さんから質問と意見表明をしようとしたその瞬間に、会長は「審理の打ちきり」発言。
 
 会場は騒然。収用委員会アナウンスは山林部分の受けつけ開始のために会場を一旦出てもらう旨を繰り返していますが、権利者の怒りはそんな呼びかけを聞き入れるはずがありません。さあ、どうする!

 却下を実現する会の収集案は、山林の審議開始を受け入れ、冒頭、抗議と10月6日の始めに畑に関する意見表明を行う事を約束させ、山林部分の意見陳述に入る、というものでした。しかし、興奮した権利者は、到底受け入れない、との態度。

 起業者、収用委員会職員もいる中での大衆討論、なかなかスゴイ。結論は代表を送りこんで、畑の審議再開を交渉すべし。私と塩沢弁護士の2人が交渉に。2人の案は、次回に畑審議再開、代理人の最終陳述、それを担保に今日の山林審議の開始。

 収用委員会との2度に渡る交渉。彼らの結論は、畑の審議再開はできない、権利者の会場からの強制的排除は行わない、10月6日冒頭に山林の審議だが畑に関する最終陳述は認める、と。しかし、この案では、権利者が納得するはずがありません。

 交渉は打ちきり、18:00まで会場に居座り流会宣言させることを選択。というのも結局、収用委員会の言いなりになるしかないのか、という敗北感、再開しても6日も結局打ちきりもありうる事態の中では、公正な審理の為の実力行使を優先すべき。

 権利者への説明ーこの選択に賛成する方々が多数ではありましたが、とにかく発言の場を確保する事が重要と、受け入れて再開に応ずべきとの意見も小数あり。 最終的には流会の選択でしたが、塩沢弁護士の粘りの交渉、さすが弁護士です。

 流会というなら、18:00を待たずに中止してもらう、次回の山林審議の冒頭に畑に関する最終陳述は代理人が行う、事を確認させる、というものです。収用委員会側もこれを受け入れ、今日の収用委員会は終わりました。さて、今日の評価は。



2006年09月19日(火) 清水港での遺伝子組替植物の調査活動

 生活クラブ生協・静岡の呼びかけで行われた清水港での遺伝子組替植物の自生チェック活動に参加しました。れんげ畑グループのメンバーも加わりました。こうした消費者グループによる調査活動の継続は、とても大切なことです。

 既に04年12月6日に「ストップ遺伝子組替え汚染種子ネット」の調査で自生が確認されていました。その後、県議会での環境森林部・農業水産部での私の調査要請に、04年12月22日、両部による調査が行われました。

 05年1月中旬に「県の調査では発見されなかった」ことを公表、しかし、「市民団体の採種場所が異なるなど考慮すると、これまでの調査で確認された事実を否定するものではない」として環境省への働きかけも約束しています。

 こうした経過やキャンペーンもあり、とうもろこしや大豆、ナタネの保管、流通に関わる企業関係者は、自主的に会社敷地や埠頭の清掃活動を行うようになりました。これらを踏まえながら、生活クラブ生協は独自調査を継続していました。

 この春には、清水港だけでなく県内39ヶ所で自生ナタネを調査、その時には発見されなかったとのことです。5月に別の団体・農民食品分析センターの調査では3検体が発見。そこで、今回の調査でしたが幸いにも発見はされませんでした。

 12月にも再度の継続調査を行うとの事です。こうした活動を通して、輸入されている遺伝子組換え作物の問題が多くの県民に広がり、シンジェンタ社の試験栽培の問題にまで関心が高まっていく事を期待したいと思います。



2006年09月18日(月) 月刊『ガバナンス9月号』−自治体病院の改革処方箋

 月刊『ガバナンス9月号』が「自治体病院の改革処方箋」特集を組んでいます。この中で「自治体病院の経営をいかに改革するか」と言うテーマで全国病院事業管理者等協議会会長で川崎市病院事業管理者の武 弘道さんが執筆しています。

 武 弘道さんは、『こうしたら病院はよくなった!』(中央経済社刊)の著者でもあります。鹿児島市立病院長、埼玉県立4病院の経営管理者を経て川崎市立病院に招聘されました。病院改革の実績は高く評価されています。

 静岡県立3病院の改革のテーマがなんであるかを明確にする意味で、武さんの書かれている趣旨はとても参考になりそうです。勿論、武さんは医師であり経営者でもあります。そして公営企業法の全部適用で改革を進めてきた方です。

 



2006年09月17日(日) 『憲法9条を世界遺産に』(太田光・中沢新一 集英社新書)を読む

 「憲法9条を世界遺産に」が記憶に残っていたのがテレビを見ていたからか、「富士山を世界遺産に」に重なる単なる語呂的に認識したのか、よくわからないのですが、本屋さんでこの本を見つけた時、即購入しました。

 お笑い芸人・爆笑問題の太田光さんがテレビ番組で言い出したこのフレーズに、中沢新一さんが反応し「日本人が直面している深刻な問題を取り上げて、それにラジカルな論評をを加えている姿」に「援軍を決意した」結果がこの本です。

 日本国憲法を、アメリカに押しつけたれたとする憲法観に対して、この憲法はアメリカと日本の共同で作り上げられたもので、突然変異、世界の珍品、世界の奇蹟としかいいようのないとして、世界遺産の背景を太田光さんが語ります。

 この太田光さんの発題に、中沢新一さんが学術的・歴史的・政治的意味としての「1万年規模の歴史性をを持った環太平洋の平和思想」として、つまり、アメリカの先住民の平和と戦争思想の継承としてアジア・日本での9条の発生を語ります。

 オーム真理教、ホリエモン=村上ファンドなど様々な諸事件をどう受け止めるべきかと、太田・芸人ー中沢・学者対談の形で単純な正義と悪と言う二元論的昨今の世論状況を、タブーなき言説で鋭く切っていきます。刺激があって面白いです。

 因みに、本の構成を紹介します。第1章 宮澤賢治と日本国憲法、第2章ー奇蹟の日本国憲法、第3章ー戦争を発動させない為の文化、第4章ー憲法9条を世界遺産に。是非、読んで見てください。
 



2006年09月16日(土) 社民党・保坂展人衆議院議員、浜岡と静岡空港現地を視察

 保坂展人社民党衆議院議員が本日、浜岡原子力発電所の見学と地元住民団体との交流、そして、静岡空港の現地視察と地元住民団体との交流のために静岡県を訪れました。明日は、沼津市でJR高架問題など現地視察を行うとの事です。

 浜岡・空港関係で現地レベルでのコーディネーターをやらせていただきましたが、浜岡段階では私自身の地元で敬老会があり参加できず、空港の所で現地で合流しました。15名くらいでしょうか、視察団は。

 久しぶりに保坂議員にお会いしました。当選の経緯が議論を呼ぶ所だけにご本人も複雑な思いであろうかと思います。しかし、共謀罪問題での保坂議員の活躍は誰しも認めるところで、大いなる期待感がありました。

 高台からの地権者と私の説明に多角的な観点からの質疑がありました。そのやり取りを聞いていた保坂議員、今後の静岡空港問題での国会での役割は何であるのか、その点での鋭い指摘は、やっぱり保坂さん、という印象を持ちました。 

 このところ、国会と連携しての空港反対運動の展開が少し落ちこんでいただけに、やや今後への展望の明るさを実感しました。収用委員会の審議に関して、また、水谷建設問題等国会で審議に大いに期待です。

 



2006年09月15日(金) 海野光弘 木版画展にいきました

 知人に紹介されて松坂屋本館6階美術画廊で開催されている海野光弘 木版画展に行って来ました。初期の作品を少し並べます、案内ハガキにあり、どんな作品があるんだろうと興味津々でした。

 意外や初期のものは人物像が中心で、26歳の時に版画展に出展したという等身大の大きさの女性を描いた作品は見ごたえがありました。販売価格は100万円で、やっぱり、という感じでした。

 非売品の初期の作品も展示されており、海野光弘さんのイメージが少し変わりました。私が知らなかっただけかもしれません。次々に作品が売れているようで、かなりの固定ファン層があることがうかがえました。

 私は2007年カレンダーを買いました。その最後の所に海野光弘さんの詩がしたためられています。

 人は街へ街へと文明を追い急ぎ
 古いたたずまいは奥へ奥へと消えていく
 そのあとを追うように私のふる里を
 素朴な人間の生活を求めて今日も歩きまわる
 あのかやぶき屋根の匂いとその下に息づく人々の生活
 そして自然との調和のいかに美しいことか
 やがて現代という名の重みを支えきれずに
 幻の昔語りになるにしても

 39歳で亡くなられた海野光弘さんが生きていたらこの現代をどう語ってくれたのか、どんな作品が生み出されていたのか、多くの方々がそう思っているに違いありません。



2006年09月14日(木) 9月議会補正予算案

 今日は議会運営委員会、9月議会補正予算案が総務部長から説明されました。いくつもの気になる提案があります。

1、127号議案ー県立総合病院事業会計補正予算、3病院地方独立行政法人化関係
2、128号議案ー収用委員会の職員定数の増加、何のためでしょう
3、131号議案ー静岡県文化条例案、検討が必要です
4、134号議案ー有害図書の指定範囲の拡大など条例改正、表現の自由との関係は
5、135号議案ー拡声器使用に関する規制の拡大ー毎日の街頭演説は
6、138号議案ー静岡空港本体用地造成工事請負契約
7、139号議案ー空港エプロン舗装工事請負契約
8、145号議案ーインフルエンザ対策にあの問題のタミフル備蓄

 とざっと見てのものですので、丁寧に見ていくとまだ問題が出てくると思います。最終的には、賛成か反対かを決めないと行けません。本来なら、こうした提案に関係するNGO、NPOなど一緒に考えていくのが理想的です。

 127号議案の中の3病院関係のものとして、地方独立行政法人化に向けて、法人への出資予定の土地、建物の登記などに関わる準備費用や人事給与、財産会計のシステム構築費用など4000万円の予算が計上されています。

 定款など独立行政法人化に関わる条例提案はまだ先ですが、こうした準備は次々と既成事実となっていきます。特に電算システム構築は事実上の法人化の経営システムに直結します。どんなシステム構築を考えているのか、調査開始です。


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K.matsuya

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