モスクワ留学日記
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モスクワ 朝晩8度 昼20度 微妙に暑い。
先日、いいことがありました。
今年の6月頃、地下鉄で手帳をすられ、 ショックで涙していたのですが、問題は中身でした。
さらっとロシアの銀行通帳を挟んでいたんですね。 (それに気づいたのはずーーーっと後ですが)
◇◇◇
国費留学生のワタシが受ける権利のひとつに奨学金があります。
ロシアの教育省から出る奨学金です。月6ドルですがね。 月6ドルですが、たとえ月6ドルでも6ドルは6ドルですよ。ありがたく月6ドルの奨学金をもらってますわ。あーうれしいな。6ドル。(日本に留学するロシア人は日本からウン十万ももらってるらしぜ。ちくしょー)
しかしながら、手帳もろとも通帳をスラれてしまったので、 貴重な収入源が絶たれちまったわけです。
銀行へ行けば、すぐに再発行の手続きをしてくれたでしょうが、 なかなか銀行へ出向く時間がないままに時は過ぎて…
◇◇◇
先日大学の関係で銀行へ行ったので、通帳をなくしたことを告げました。
そしたらば…! ・ ・ ・ ・ ・ ・
なんと! ・ ・ ・ ・ ・ ・
どこかの優しい年金生活者のおばあちゃんが 道に捨てられていたワタシの通帳を拾って、 警察へ届けてくれたそうなんです!
そして、警察でもワタシの通帳はゴミ箱に捨てられることなく、 ワタシが利用している銀行の支店まで届けてくれたんですって!!
◇◇◇
まったく思いもよらない幸運にびっくりしましたが、 腐ってる警官ばかりじゃないんだな、親切な人っているもんだなって 再認識した次第です。
ちなみに、長い間引き出してなかった奨学金は けっこうな額になっていて、帰り道はウハウハ♪
ビバ!6ドル!
※ちなみに、いくらモスクワの物価が安いとは言え、 月6ドルじゃー生活できまへん。
モスクワ 10〜20度 昼間はぽかぽか♪
朝晩ひえひえな毎日でしたが、ここ2,3日はちょっと暖かです。 気温の差が激しいので、カゼ菌注意報です。
◇◇◇
ニフティに侵入したのはワタシではありません(笑)
『ロシア』と聞いてすぐに『モスクワ留学日記』を連想される方が 実はけっこういらっしゃるようですが(^^; ワタシは平和に暮らしております。
◇◇◇
さて、9月3日から新学期が始まりました。 何といってもかわいらしいのは小学校1年生の女の子!
キレイなワンピースを着て、頭には大きな大きなシフォンのリボン。 まるでお人形のように目がくるりんとしてとても愛くるしい!!
それぞれ手には大きな花束…
コレ、なぜかわかります?
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ロシアでは入学式に先生へお花を贈る習慣があるんです。
こいつでひとつヨロシク…
と新1年生はその入学式で 「ワイロ」の存在を知ることに。 教育は最初が肝心ですからね。あーおそろしい。(なんて)
◇◇◇
大学はそれぞれかなり違いがありますが、 うちの大学の場合は、新学期最初の2週間くらいは 時間割が暫定的です。
今日は社会心理、明日は教育学と発達心理、あさっては未定…という感じ。
始業のこの時期、教授達はまだまだダーチャ(ロシア風別荘)で キュウリの収穫に忙しいので、大学どころではないらしい(コラ)
◇◇◇
mihobani的発言:
プーチンさん関係の話題は非常に感心が高かったようで、 掲示板への書き込みやたくさんのメールをありがとうございます。
中でも「プーチンさんかっこいい♪」「ステキ♪」 「実は隠れファンなんです!」という意見が なんと多いことか!(ほとんど女性)
女性のココロをぐぐっと鷲掴み。
その容貌もさることながら、KGB出身という「怪しさ」が 非常にポイント高いようで…
2001年09月01日(土) |
★★★プーチンさ〜〜ん! |
モスクワ 7〜13℃ コートコート。
わが教育大学にプーチン大統領がやってきました! 今日はそのレポートを。
◇◇◇
大学近くの道路にはテレビカメラ班の車がごっさり。
警備は厳重で、入り口には空港にあるような荷物チェック&金属所持チェック機?が設置され、ものものしい雰囲気。
「大統領歓迎!!」の垂れ幕が下がる大学内1階のホールには、 約500ほどのイスが並べられ、教授や学生でぎっしり。
2階、3階の立ち見席?も黒山の人だかりで、ホール内はすごい熱気。
◇◇◇
民族衣装を着てね♪との学部長からの指示通り、 ワタシは校内でささっと黄色の浴衣姿に変身。
◇◇◇
人でごった返す中、2列目に確保された席に座ると ロシアテレビ局や新聞のカメラマンが民族衣装の私たちを撮りまくり。
あぁ、これだったのか!学部長の狙いは…!! 民族衣装をまとう目立つ学生たちの近くに座って、 一緒にテレビカメラに映ってしまえ♪という…あぁぁ、、
◇◇◇
さて、時計の針が10時を回った頃、どよめきが…!
プーチンさん登場!!
っきゃぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!! ホール内は黄色い悲鳴!(ワタシも叫んだ(^^;)
すごいなぁ!プーチンさん。 まるでアイドル。いや、それ以上。 学生のみならず、教授陣からも黄色い悲鳴とは…
◇◇◇
プーチンさんのお話の中で注目すべき点は、
★(低所得が問題になっている)教授の給料及び学生の奨学金は、近いうちに、少なくとも2倍以上に増やすぜ!
ってくだりかな。頼みまっせ!
とっても穏やかで、冗談を言ったりして表情の柔らかいプーチンさん。 か、かっこいいぃ♪(はぁと)
◇◇◇
そんなわけで、直接お話するどころか、 プーチンさんの視界に入ったかどうかすら怪しい 浴衣のワタシはがっくしだったのですが、 とりあえず生プーチンさんに会えて感激(^^
プーチンさんが帰った後も、 コンパニオン的に民族衣装撮影会が続いたことを思えば、 浴衣は無駄じゃなかったと言えましょう。
本末転倒?
◇◇◇
教訓:
今度このようなチャンスがあった暁には、 高下駄で参戦を誓う。 チビっ子は人の背中に隠れちまって、不利。
2001年08月31日(金) |
9月1日はモスクワの日 |
モスクワ 5℃〜14℃ 寒いって。
小学校では今週から学校が始まったようですが、 大学は基本的に9月1日から始まります。
今年は1日が土曜日にあたるため、 大学によっては3日(月曜日)からの所も多いです。
うちの大学も多分、月曜日から。
◇◇◇
ところで9月1日は「モスクワの日」でもあり、 街の中心地域をメインに様々なイベントが盛りだくさんです。
目抜き通りのトヴェルスカヤは歩行者天国になり、 プーシキン広場などでコンサートが催されます。
9月1日2日は、モスクワ中お祭り騒ぎさっ♪
◇◇◇
これらのイベントに関連して、プーチン大統領も あわただしい日程であちこち回るような気配ですが、
わがモスクワレーニン教育大学にもやってくる!!とのことで、 関係者各位はわくわくしています。
プレゼンテーションなのかインタビューなのか、 どんなことになるのやらまったくわかりませんが、 とりあえずキモノ…な持っていないのでワタシは浴衣を着て プーチンさんを出迎える予定です。
(各国の学生が民族衣装を着ることになってるんス)
さ、寒いよね…5℃とかだったらどーする? 靴下はいてもいいよねぇ…?
警備は厳重で、招待状と通行証なしには大学に入れないので、 今日はそれを受け取りに大学へ行ってきまーす(^^
プーチンさん、予定通り来るといいなぁ〜
(続く)
2001年08月30日(木) |
2ヶ月間の夏休みを振り返る |
モスクワ 夜3℃ 昼15℃
ちょっと更新しない間に、モスクワはすっかり寒くなっちゃいました。 秋冬モノのコート、大活躍です。
◇◇◇
mihobani的発言:最近の出来事
長い長い大学生の夏休み。丸々2ヶ月間♪ 毎日毎日働きましたとも。ええ。土日も返上したりして。
未だに家賃100ドルの安くて汚くてゴッキー出まくりで 刑務所上がりのタチの悪い居候がいる(これについては後日説明) というへんなホームステイ先での生活を続けていますが、 仕事で稼いだ甲斐あって、少し余裕がでてきました。
これからは思いっきり観劇に足を運べそうです。
◇◇◇
夏休みの最後の最後の週末に、プチっと旅行に行ってきました。 ヤロスラブリという小さな町で、列車でモスクワから4時間半の所にあります。 のんびりと郊外の空気を吸って、リフレッシュ!
「世界の車窓から」って番組がありましたが、ロシア編の場合、
どこまで行っても森だけかーい!
とつっこまねばならぬほど、森森してます。もりもり。
◇◇◇
毎年新学期になると「レギストラーツィヤ」という登録作業が必要です。 その手続きのために役場や大学を駆けずり回ったのですが、が、 まぁ、手続きはともかく、、、
学部長、すごい話を持ってきました。
な 、 な ん と ・ ・ ・
ププ、プーチン大統領と 会うことになっちゃいそうです、ワタシ・・・!!
(続く…)
モスクワ 15〜23℃ 久々の雨。
雨の日ってめちゃめちゃ寒い。 風も吹いちゃったりすると、湿った風で鳥肌モードに。 今日は厚着して出かけよう。
◇◇◇
mihobani的発言:
相変わらずビデオ鑑賞な日々ですが、 ジュラシックパーク1と3で主演している
古生物学者のアラン・グラント博士役のサム・ニールって…
志垣太郎に似てませんか??
2001年08月21日(火) |
★★★ほめられるって気持ちいい! |
モスクワ 夜15℃ 昼26℃ 今日もいい天気〜♪
いやぁ、すがすがしい晴れのお天気が続いています。 日はだんだんと短くなって、9時を回るとうす暗くなってきました。
◇◇◇ ロシアごごご… ◇◇◇
職場ではロシア語をバリバリ使いますが、 周りはその道のスペシャリストな方が多いので、 デキルのは当たり前。
日常会話とビジネスに使う単語ってけっこう違ったりして、 ジョークや俗語で盛り上がる学生の語彙では 太刀打ちできなかったり。
特に電話での話し合いなど、微妙なニュアンスを取り違えると あとでとんでもないことになったりして、大変。
◇◇◇
語学上達の秘訣は、自分に自信を持つことだと思います。
自信はどこからやって来るかというと… 誉めてもらうことによって得られます。
例えば子供が、「よくできたね〜♪えらいね〜♪」 と言われて、あぁ、よくできたんだ。自分ってえらいんだ...
と学習して自信をつけていくように、語学を学んでいても 周りで誉めてくれる人に恵まれると、伸びが違ってきます。
(ここで、けっ、おだてかよ。どーせ自分はまだ… なんて卑屈になるのはいけません。誉められたら素直に喜ぶのが◎)
◇◇◇
「おだて」られて「勘違い」 ということもありましょう。でも、勘違いでいいんです。
「アンタ何年やっても全然だめね」と言われるよりは、 「すごい!これもできるようになったのね!」 と言われたほうが、心理的にプラスの影響が強いからです。
心理学的に言うと、 自分はデキルと思い込むことにより、自信が生まれ、 より吸収しやすくなる脳ができあがる! という夢のサイクルがあるのですよ。
これを使わない手は、ナイ(にやり)
◇◇◇
…と、こんなん書いてると、すっげー努力人間みたいですが、 ぜーんぜん。うはは。てか、切実なんス(涙)
モスクワ 15〜25℃ 晴天
この週末は30℃くらいの気温で、夏が戻ってきたかのようでした。 紫外線強いのかな。思えばけっこう焼けた夏でした。
◇◇◇
最近のお気に入りは、ビデオ鑑賞♪
ビデオデッキが手に入ったので、ガンガン見ています。 モスクワでは、新作ビデオが200ルーブル(800円くらい)
レンタル店も…あるにはあるようですが、 買取り店がほとんどです。
さて、一般のビデオ店(ビデオコーナー)では 上のような値段なのですが、そのへんの道で売られている 海賊版ビデオになりますと…
新作ビデオで50ルーブル(200円)くらい!安い!
それにしても、、、 なんで公開前の映画が もうビデオになってるんですか?!
23日から(モスクワ)公開予定の「ジュラシック・パーク」も 平台に並んでいました。
◇◇◇
海賊版ビデオは安くて早くて最高なんですが、
が!
画質が悪かったり、吹き替えが最悪だったりします。
例えば「ジュラシック・パーク3」 英語の上に男女一人ずつによるロシア語吹き替え。
例えば「ムーラン・ルージュ」 英語の上に、男性一人による吹き替え。(ロシア語) 画質悪し。しかも中国語字幕。
わけわかりません。
◇◇◇
ただ、お子様向けビデオは、 とても丁寧に吹き替えしてあるので見やすいです。
モスクワ 昼 25℃ 夜 13℃ 涼やかな好天が続いております。
◇◇◇ 秋風が吹いたりする今日この頃。 道ばたの野菜売り場でとうもろこしを見かけるようになりました。 見た目普通のとうもろこしなんですが、 アンタ何時間煮たらやわらかくなるんじゃ!?と問い掛けたくなるほどに、オカタイ。 30分煮ようが、1時間煮ようが、硬いまま。 日本で言うところの、生のとうもろこしよりずっと硬い。 ◇◇◇ 秋から冬にかけては、ゆでとうもろこしなんて ステキなものがお目見えします。(主に地下鉄の入り口付近) その辺のおばちゃんが家で茹でたのを売っているだけなんだけど、 なんだか非常にそそられる。 思わず買ってみるも、 やっぱりカタイ。こ、この歯ごたえは、、、 アゴを鍛えろってことだね! おばちゃん、ありがとう!! なんて涙しつつ、かみ締めるとうもろこしの硬さよ…あぁ…(絶句) ◇◇◇ てか、基本的に種類が違うんだろうな、、、 味はまぁまぁなんだけどね、、、 ◇◇◇ お値段は生1本4ルーブル(16円) ゆで1本6ルーブル(24円)くらいですかね。
◇◇◇ ちなみに、ゆでとうもろこしには これでもか!!!うりゃっ!とりゃっ! っと塩をふる事になっているようで、 ゆでとうもろこしというよりは塩とうもろこしですな。 ◇◇◇ でも、無理やりポジティブ思考で言うならば、 品種改良なしの、自然な美味しさ!ということに なるんだろうなぁ。 アゴ鍛えるぞ〜〜〜!(←買う気らしい) ◇◇◇ mihobani的発言:アゴと言えば… 「クト―」という芸能雑誌の表紙を シュー兄が飾っていました。 『初公開!ミハエル・シューマッハ、 奥さんと一緒にエロチックな撮影!』 というセンセーショナルな見出しで 中を開けば熱いキスを交わす二人の写真が… ご、ごちそうさまです(^^; ◇◇◇ さて、今週末はハンガリーGP! エディエディエディ〜!!
モスクワ 10〜20℃
最高気温が20℃かぁ。。寒いですな。。 昨日は朝からどしゃ降りで、「雨の日と月曜日は」モードでしたが、 昼頃からガツンと晴れて、気持ちのいい涼しさになりました。
◇◇◇
仕事で空港へ行ったのですが、まぁ相変わらず暗いこと(^^; それはともかく、大きな荷物を持って移動する人たちを見ていると ワタシも帰りたくなった~~~(涙) あぁ、遠かりし故郷よ!!
1年以上も日本へ帰っていないワタシが、 日本から満面の笑みを浮かべて帰ってくる人たちを 迎えなければいけないとは、酷な仕事だなぁと。
(でも仕事人に徹すると決めたではないか。 ファイトだ)(←心の声)
◇◇◇
モスクワ空の玄関口、シェレメンチェヴォ第2ターミナルは、 実に暗い。そして小さい(^^;
でもって、「タクシー、タクシー?」としつこく声をかけられるので 初めて来た人はうんざりしてしまう。
◇◇◇
ところで、空港では大量の(引越しかと思えるほどの) 荷物を抱えた出てきた韓国人が、審査にひっかかっていた様子。
想像するに、向こうで超過料金を払ってきたのに、 モスクワでも払わねばならない理不尽さを訴えていたのだろう。
そう。気をつけなきゃね。 これ、ロシアのオキテ。
◇◇◇
それから、警察にしょっぴかれて行った人もけっこう見たなぁ。 心もちうなだれて。。
でも、これも想像するに、 X線でひっかかったのではなく、荷物を通す際に
「ちょっと開けてみて」
「ギクッ」
みたいな流れで発覚したんじゃないだろうかと(^^;
◇◇◇
空港にはお花を持った人がいっぱい! みんな愛しの誰かを迎えるために、
赤いバラとか持って待ってるんだよね〜
こういうのってステキだな♪
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