モスクワ留学日記
もくじ


2003年01月12日(日) 流れるインク

モスクワ マイナス13〜27℃ さむっ。


友達からビデオを借りてしまった。


誘惑に勝てず、スイッチオン。


うををを…すげぇよ、、もろジャパニーズだよ…









「利家とまつ」総集編

たいへんおもしろうございます(^^


     ◇◇◇


友達がプリンターのインクの補充液を持っているという。

貸してもらった。

使ってみた。




ドえらいインク漏れ。



そこらじゅう真っ黒。



そしてカートリッジは死んだ。



何もしなければあと数十枚は印刷できたであろう。




新しいのを買いに走らなければ。。



無念。


2003年01月11日(土) 小泉訪ロでロシアのメディアは…

モスクワ マイナス25度 


テレビをつけてみると
小泉さん訪ロの話題で盛り上がっていました。


うちの大家さんは

「こーんな頭で(フワフワのうねうねで)
こーんな顔の(頬のこけた)

日本の首相が来たわね。

目の下がずいぶんむくんでいるけれど
腎臓でも悪いのかしら?」


えーと・・・わかりません。
どうなんでしょう。首相の健康状態。






ある局ではこんな視聴者アンケートを実施。

北方領土を日本に渡すのは可能か?の問いに

約1分後にはこんな数字が。

1、持っていけばいいじゃん(127票)
2、渡すなんてあり得ないね(1262票)
3、カネ次第だね(270票)


アンケート開始直後から「2番」の選択肢が
ぐぐーんと伸びて、さっくり1000票超え。

ロシアにいるとよくわかりますが
ロシア人は4島を自国の領土と信じていますから
「返す」ではなく「渡す」という表現を用います。


その後のニュース。
中継でどこぞの知識人がこんな話をしたところ。。

「露日の経済協力を考える上では北方領土を譲る方向もあr…」


<フォントサイズ=120>

何を言い出すんです!譲ってなるものか!
私たちの国の一部ですよ!

</フォントサイズ>


局のキャスターが怒り出すシーンも。
まだにょろにょろ話している中継地点からの映像を
さっくり切り替えて

眉毛つり上げたままにニュースを〆てました。

なんて強引な。

こんなに熱いキャスターも珍しい。


あと、
小泉さんが背広姿で
ヨロヨロと自転車に乗っている映像
が流れてました。

この映像を受けてキャスターは。

「小泉首相は自転車に乗れるということを国民にアピールしている」とな。

とほほ。。


それに比べてプーチン大統領は
スキーや柔道やサンボが得意なスポーツマンで
戦闘機にだって乗っちゃうんだぞ!

と言わんばかりの。


でも確かに、ヨロヨロと自転車に乗る首相の姿はかなり弱っちかった。


2003年01月10日(金) ケッコンケッコンもう結構

モスクワ マイナス8〜16℃


明日はマイナス25度の冷え込みだって。
いやん。



試験前日に、友達らがうちに集まって一緒に勉強することに。

「試験前日」

という時点ですでに終わっている気が。


とにかく集まってだな、それぞれ問題を分担して解いて
知識を分け合うという作業をしたのですが。

約5時間に渡って勉強したはずなのですが。


解いた問題は6問ぽっち。






あれー。




てかね。

親友と2人で勉強するはずだったところに
もう1人えらいおしゃべりな理屈コネさせたら
永遠にしゃべり続けるタイプの子も来ることになりまして。




案の定、彼女の独壇場に。

合掌。




しかも勉強を終えて帰り支度をしている時に

「ところでどうして結婚しないのよ?」

と唐突な質問が。
そしてこの質問は小一時間続いた。
早く帰ってくれ。

実は彼女、最近ヨメに行ったばかりの新婚で
ラブラブで、ダンナを連れて授業に出たりするほど。

ずいぶん前から、それこそ1年生の頃から
結婚しないのかしないのか?と何度も聞かれています彼女に。

なぜに彼女がワタシの結婚のことを気にするのかわからないけれど、とにかくしつこい。

押し付けがましい物言いにぐったりした昨晩。



ともかく今日は試験で。

なんと学部長が試験官で。

緊張してアワアワになりつつ、4をもらいました。ふー。

ラスト1教科ーーー!!!



2003年01月09日(木) 凍死者6名…

モスクワ マイナス19〜10


この冬は寒いから、また凍死者が増えるわね…


とある知り合いがつぶやいた言葉。




大学へ向かうべく地下鉄に入ると

入り口でプルプルしているおじさん。

路上で暮らす人たち。


胸の前で組まれた腕は赤黒くただれて。


あの腕は凍傷によるものだろうか。

これからどんどん腐ってしまうのか。




昨晩のニュースで、
7日のモスクワは近年まれに見る冷え込みで
中心部でマイナス32℃を記録。
一番冷えた地域ではマイナス37度。

寒波により凍死した路上生活者は最初4人と報道され
その後6人に増えた。

重度の凍傷で病院へ運ばれた人はゆうに200人以上。




がっつり着込んで歩いていても

「母さん…もう…ダメかも…」

パトラッシュが見えそうになる程

意識が薄らぐ寒さ。


なお、サハリンではマイナス50℃を記録…!
しかも寒すぎて暖房設備が壊れるという
毎年繰り返されるこの現象。


生死が身近に感じられる寒波のお国。


2003年01月08日(水) 試験対策

モスクワ マイナス29度! 


明日は高気圧が張り出してマイナス10℃の予想です♪
(にこやかに語るお天気おねーさん)

高気圧でもマイナス10℃かよ。

ここんとこの冷え込みで
顔がシモヤケた模様。赤ら顔。うわー。


     ◇◇◇


今日は5をもらいました。いえーい!

試験対策はみんな必死。

実習課題やレポートを指定期間までに提出して
講義ノートを隅から隅まで読んで覚えて
課題文献から書き出した部分も読んで覚えて。

試験教室の前に集まる学生達は戦々恐々として
前の学生が受け終わるのを待ち構え

教室から出てきた学生に群がり

何点もらった??
どんな質問だった??
あの範囲は聞かれた??
何問聞かれた??
あの文献からの質問は??
ノートを見る事はできた??
教授の様子はどうだった??
機嫌よさそうだった??

…などなど質問攻めに。


ちなみに「教授の機嫌」の良し悪しが
もっとも点数に影響する。

成績優秀者は最初の方に受ける(5)

それに続くのはちょっと自信がないけど
けっこう勉強した学生達(4)

そしてあまり勉強してないから
顔をこわばらせている学生達(3)

最後に授業にもほとんど出ず
試験勉強もしていない学生達(2)


カッコ内の数字は予想される試験の点数。
5→優
4→良
3→可
2→不可(再試)

出来の悪い学生ほど、最後に試験を受けるという
暗黙の了解。

そして最後のほうは教授も疲れてきて
試験の点数が厳しくなるという現実。


そんなこんなで優等生とオチコボレの境界線が
はっきりと分かれる仕組み。

大学はサバイバルだ。


2003年01月07日(火) トルト崩壊

モスクワ マイナス27℃ おえー。


昨日、難しい試験をパスして気をよくしたワタシ。
ロシアのクリスマスということもあって
ケーキでも買おうと店へ。

一目ぼれしたヨーグルトケーキ(ホール)を
清水の舞台から飛び降りるつもりで
買ってしまった…!

お値段385ルーブル!

1400円もするケーキ!


近くに住む友達を呼んで、食べたよ。
レアチーズケーキを思い出す濃厚な味わい。
さすが。美味いね。ブルジョワだね。

その後冷蔵庫に閉まったさ。
後で大家さんたちにもおすそ分けしようと思ってね。




翌日。冷蔵庫を開けると、ケーキの箱の位置が変わっていた。

そして箱をしばっておいた紐が
はさみで切られているではないか。

しかも、切った部分は底側にして。

つまり、紐がかかっていると思ってつかんだら
落っこちてしまうわけさ。



あぁ落としたね。

床にね。

ベッチャリとね。





泣いたね。






こういうワケのわからない事をしてくれるのは
少年に決まっている。



他人のモノを勝手に覗いたり、開けたり、
食べたり、紐を切ってみたり

どういうつもりか少年よ。

つまり何かい?
あのケーキは君へのクリスマスプレゼントだと思ったのかい?
お母さんが内緒で、深夜にこっそり冷蔵庫へ?

思いがけず美しいケーキの箱を見つけて開けてしまったってわけかい?

開けるのはいい。食べるのも構わんさ。

ただね、下手な工作で何事もなかったように
僕は何も知りませんという態度はやめてくれ。




奴がチャットに現れたら小一時間問い詰めてたもう。


てか、ワタシのいない間、部屋とか覗いてそうで怖い。


新年からグチばかりだ。


2003年01月06日(月) メデタイ!

モスクワ マイナス20度 シバレル。


ロシアのカレンダーでは1月6日・7日は
クリスマス休暇。よってお休み。


なのに試験。

なぜに試験。

ちぇ。



マイナス20度。



風も強く
体感温度はゆうにマイナス25度。


10分以上外を歩いていると
まず顔が痛い。
そしてコートで隠れない部分の足が痛い。


バリバリに凍りつきながら試験会場に到着。

モスクワの西のハズレ、地下鉄からバスに乗り
バスを降りてさらに歩くこと10分。


遠いよ。


てか病院で試験て。


心療内科の棟に入ると
叫ぶ人やプルプルに身体を震わせている人が。


えらい難しくて、しかも質問攻めで
気が遠くなりかけたけれど
何はともあれ、試験に受かった。バンザイ。

正月返上で机に向かった甲斐が(涙目)


そして連チャンで試験は続く…

学生班の皆様、共に全力をつくしましょうぞ!


2003年01月05日(日) LANその後

モスクワ マイナス10〜17度 ヒエてきてます。




LANを導入してからかれこれ2ヶ月。

20ドルでロシアサイトが見放題!

プラス5ドル(130MB。プラス1MBごとに0.072セント)
でロシア以外のサイトも見られます!

というのが売りのサーバー。

つまりワタシの場合、最低25ドルでつなぎ放題見放題という
条件が整うハズ…だったのですが。


そこはほれ。ロシアだし。


最初の1ヶ月はプロキシを使いつつ、
なんとか130MBに抑えて25ドルで済んだのですが、

データを見ると、毎日バグの嵐。

ほとんどネット接続していない日も
20MBくらい見たことになっていたり、
プロキシ機能が生きていなかったり。

そんなこんなで2ヶ月目は30ドルかかりました。

プロキシが死んでしまって
あっという間に130メガなんて使い切ってしまって。

プロキシは社内のLANをつなぐためのものだったり、
身元を隠すための機能だったり
どうしても海外サーバーを使う必要がある場合の
裏ワザだったりするわけですが、

ここで言うプロキシとは

ロシア以外のサイトを見るには課金が伴う。
よって、ロシアのプロキシサーバーを経由しての接続。

さすれば、さもロシアサイトを見ているようでいて、
日本のサイトが見られる(追加料金がかからない)というわけでして。


どこから拾ってくるのか知りませんが
カレーとスシを食べ散らかして礼も言わず(まだ言ってる)
引きこもり度満点なうちの少年。

その手の裏ワザに詳しく、
あるプロキシが死ぬと他のを教えてくれます。


ちなみに、モスクワ内にはいくつか
LANを繋げられる地域があるのですが
カバーしている範囲がとても狭いため

ネットユーザーのほとんどは
つながらない、遅い、途切れまくりの
ダイヤルアップ接続です。



2003年01月04日(土) 正月料理むんむん

モスクワ マイナス1〜6℃  あったか♪


大家さんの期待虚しく
大家さんが作ったカレーは食べなかった少年。

さぁ食え、そら食えと言われたら
食欲減退するってーのはわかる。

しかしだ。


更にワタシが作った正月料理を
少年はペロリと平らげたのだ。


それは


スシ。



少年よ、君は贅沢だ。しかもかなり。



巻き寿司はよかろう。いっぱい作ったし。
でもイクラ乗せの軍艦をもりもり食べるのはやめてください。



なんかこぅー




取り合いしなくてももりっと食べられるだけの
経済力が欲しいなぁと本気で思った2003年の正月。


     ◇◇◇


mihobani的発言:ちょっと待ってー!

在モ班の皆様、明けましておめでとうございます!
当方試験が続いている事により、企画及び会合は
1月中旬以降ということでよろしくお願いします。

あちこちからのお誘い大変うれしゅうございます。
涙を飲んで机に向かっておりますゆえ、
どうぞご理解の程を。。



2003年01月03日(金) 新居でのお正月 その2

モスクワ マイナス5〜10


明けて1月3日の朝。
昨日仕込んだカレーを食べようとキッチンに行くと


カレーが減っている!


しかも大ナベで作ったカレーが5センチほども減っている!




く、食われた…。





     ◇◇◇


普段食の細い少年に手を焼いている大家さんですが
ワタシが作ったカレーを食べたことがわかると
それはそれは大喜びして、
作り方教えてちょーだい!
と迫られました。すごい勢いで。


てか普通に考えて、
18歳の少年が1日中何も与えられずに腹をすかせていたわけだから
その辺にあったものを適当に食べただけでしょうに。
たまたまカレーだった、というだけで。


しかしだな、少年は他人の貴重なカレーを無断で食い散らかして
礼の一言もないわけだ。


礼はおろか顔すら見せない、
新年おめでとうの挨拶もなし。


教育間違ってるよ、大家さん。


まぁ、こんなことをいちいち気にしていたら
神経衰弱になることうけあいなので
こういう家なんだと思って住んでますが。



かくしてカレー作りに燃えた大家さん。
5時間もかけてやっと完成したカレー(ワタシのルゥを使って)



少年は食べなかったとさ。






泣けるね。いろんな意味で。


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