モスクワ留学日記
もくじ


2007年05月30日(水) 産婦人科で思ったこと

モスクワ 33度 灼熱

記録的な暑さを更新中のモスクワ。
いくら湿度が低いとはいえ、逃げ場がなくて昼間は大変。

◇◇◇

4月25日を皮切りに、
5月中は足しげくロシアの産婦人科に通ったわけですが。

発見から検査、入院、手術、退院まであっという間だったけれど
実は退院後の体力回復のほうがずっと大変だったという状況に遭遇し


切っちまえばOK!

とナメていた自分を反省することしきり。


でも気になっていた出血は薬を飲んだらピタリと止まり、
鉄剤飲んでめまいも改善方向で、食欲も出てきて


ついに復活!な感じ。メデタイ。


◇◇◇


普通病院って病気を治しに行くところじゃないですか。

ところが産婦人科では
「新しい生命誕生」という神聖な出来事があるわけで
普通の病院とは違うベクトルの雰囲気をかもし出しているのですよ。

待合室で座っている時、お腹の大きな女性がたくさん歩いてるんですね。
気遣うパートナーの男性がそばにいたりして。
幸せオーラが充満してるわけですよ。


もちろん妊娠することは簡単ではないし、
宿った子がちゃんとこの世に出てくるまで、
大変なケアが必要なわけで。



小さな赤ん坊を抱いて大きな花束とともに退院していく笑顔の家族

携帯電話で話しながら泣きながら、病院を後にする女性

入院中同室になったおばちゃんの術前の悲痛な表情・・・



産婦人科に通う中で、色々な人間模様を見てきました。



今回私は病気治療の目的で産婦人科に通いましたが

次は私も幸せな通院をしたいものだなと真剣に思いました。


素敵なパートナーに恵まれて、
うれしい出来事のため通院できたら、どんなに幸せだろう。



いつになるかわからないけれど、

子供を産める年齢のうちに、実現させなきゃ。




2007年05月28日(月) 元気になるまでの道のり。

モスクワ 32度 暑い。

手術後、体力消耗以外は体の異変を感じず、
無事終わったのだなぁと思っていたのだけれど。



退院してからうろうろ歩くようになると



ひどい出血。



・・・どうなのコレ?と不安になるくらいの量。



そしてフラつき。



今日は病院で医者に話してみた。血が止まりませんと。



術後4〜5日間は多少の出血が見られる、が、

私は術後1週間経過中。。

あと2日続くようならすぐ病院来てと言われました。



◇◇◇


そして医者から進められたフィジカルセラピー。

それは何ぞや?と聞いてみると

14日間毎日、朝9時〜14時に通院して検査&投薬などで、
術後の体(の緊張部分)を正常に戻して、
子供ができやすい体作りをするためのものらしい。


医者「あなたは日本に行くなら明日から5日間だけでもいいわ。
費用は約2万円よ。」



えっと、、、




金額的には大したことない。

時間的にも不可能ではない。

子供はほしい。手術をしたことで妊娠に影響があるなら治さなきゃと思う。





しかし。だがしかし。

これは本当に絶対的に必要なのか?

不妊治療のような、体質改善のようなこのフィジカルセラピーたるもの。




考えた結果、今回は受けないことにした。



ただし、今の状態をそのまま放っておくと良くないと言われ
抗生剤を投薬され。





結局、抗生物質、血止め、鉄剤、菌を予防する薬などなど

6種類もの薬を1週間飲み続けることに。



言われた通りの大量の薬を購入し、自宅へ。




これ多くないか。多いよな。。と思いつつ




自宅に戻って飲んださ。言われた量を。





ややもすると、



吐き気が、、、



うぅ、、、ぎぼぢわ゛るい、、頭も重い、、




約2時間ほど吐き気にさいなまれつつ、眠りに落ちました。





やっぱこれキツくね?無理じゃね?




ロシア人用の投薬されてね?





こんな気分の悪くなる薬はごめんだ。やめやめ!




血が止まりさえすれば安心できるわけだから、



とりあえず血止めと鉄剤だけにしとこう。





あとはちゃんと食べること、、、かな。これが当面の課題だ。




2007年05月26日(土) 久しぶりのワクワク

モスクワ 28度 快晴

しっかりリハビリしないといけないのだけれど
動くと出血が。けっこうな出血が。
術後だからしばらくは仕方ないのかしら・・?


◇◇◇


リハビリと言えば。

恋愛もしばらくご無沙汰してると

どうも勝手がおかしくなる。




すごーく臆病になっちゃうみたいだ。





例えばスケート

いっぱい転んでそのうちコツをつかんで上達するでしょう?




トシ取ると、転ぶのが怖くなるんだよね。




転ばないように、じわじわソロソロ・・・




そしてなかなか上達できない。






恋愛だって、臆病になってたらチャンス逃しちゃうんだろうな。




こんなにたくさんの人たちが暮らしている中で




出会う人ってごく一部でしかなくて。




だから出会いは大切にしよう。




そして恋愛の感覚を取り戻そう。




ハッピーになろう。




ココロも、カラダも。







2007年05月25日(金) たまには恋の話でも

モスクワ プラス27度 晴れ


部屋の温度計が30度@自宅で療養中


◇◇◇


最近の日記は仕事と病気の話ばかりで
まったくもって色気がない。


いつだって甘えたいのに

いつだって誰かの一番でいたいのに


いつだって好きな人と一緒にいたいのに




気づけばいつも仕事仕事で。


入院中ですら仕事電話がかかってきて


お見舞いのスタッフからは仕事状況報告されて


いや、それはいい。必要とされているのだから

仕事人として上としてありがたいことなのだ。




でも、やっぱり、バランスが悪い。




プライベートが貧弱。



好きな人と過ごす時間があって

満たされる時間があって

充電して



だからこそ仕事にもまい進できるんじゃないのかな。










そうだ、恋をしよう。










白馬の王子様じゃなくて、もっとずっと現実的で


ちゃんと私を見てくれる人


ちゃんと探そう。


2007年05月24日(木) 手術を終えて退院しました

モスクワ 27度 晴れ

皆様ご心配おかけしておりました。


退院しました。。


入院からオペ、退院に至るまで、非常に長い時間のように思えましたが
とにかくオペは無事終わったようです。

昨年扁桃腺の手術をした時もそうでしたが、
今回も麻酔からなかなか覚めず、、

朝一のオペだったので10時頃には終わったはずで、
オペ室隣のベッドで1時間ほど横になって、
目が覚めたら自力で部屋に戻るはず・・が、
1時間過ぎても目が覚めず、ベッドごと病室に運ばれたようです。


そして病室でも寝続ける私・・ 


一瞬トイレで目が覚めて、
同室のおばちゃんに手伝ってもらいながらフラフラとトイレを済ませ、
心配している会社関係者にショートメールを送り、また泥のように眠り・・・

結局、麻酔から完全に覚めたのは夜になってからでした。
しかし寝る前に抗生剤と何かの注射を打たれ、
またもや眠りの海に・・・(どんだけ眠るのだ・・)

途中ドクターが大丈夫か?!と何度も見に来ていて、
眠り姫〜〜起きろ〜〜と声をかけていたとか(同室のおばちゃん談)

まぁとにかくゆっくり眠れたようで、
翌日お見舞いに来てくれた会社の子からは
いつもより顔色いいよ!ゆっくり休んだ顔してる!と言われました。

その後ドクターから、術後とても弱っていただろう。
あれは手術疲れの証拠なのだから
退院後2〜3日はおとなしくしてなさいね、と忠告されました。

じゃんじゃん打たれた抗生剤の注射のせいか、
じゃんじゃん抜かれた血液のせいか
ちょっと気分が悪いのですが
とにかく安静にして早く元気になろうと思います。


◇◇◇

ネタまみれなのはいつものことですが、
ロシアの病院、写真こそとりませんでしたが


えええー 


がいっぱいだったので、ぼちぼち日記で紹介していきますね。


2007年05月17日(木) またひとつ大人の階段を・・・

モスクワ 22度 くもり

ポリープ発見から検査を続けている状況ですが、

ついに決定!入院日!来週!

というわけで、
今週は肝臓を痛めつける週、もとい術前にもっさり飲んでやれ週間です。


◇◇◇


血液検査や組織検査の結果は概ね良好で、
オペもそれほど難しくないとのことで
オペに対する不安はだいぶなくなりました。


ただ、入院がちょっと心配。


4人部屋で貴重品BOXなどないので
じゃんじゃんモノがなくなりそうな予感。


◇◇◇


ところで、「入院患者向け説明書」を渡され、熟読したところ。




入院前に必ずやってきてください。












剃毛









 
えええええーーーーー




自分で?必ず??うそーん




ワシ「これは…私の場合でも絶対必要か?」






担当医「残念ながら…(絶対剃って来い。ツルツルにしてこい。)」





担当医「まぁ、できるだけがんばれ。そり残りはナースがやってくれるから(ニコッ)」






ワシ「・・・・・・(遠い目)」





ていもぅ〜 


それは〜 


君が〜見たひかり〜 つるん☆ (謎)




ネタとしか思えない展開ですが。ドクターマジだし。

病気なわけだし。治さんといかんし。



ツルツルにしてオペに臨んで、元気になって帰ってきまっさ!




2007年05月11日(金) 続続続・ポリープ

モスクワ 7度くらいか。雨&肌寒い。

変わりやすい天気が続いています。
油断して薄着するとくさめが。。

◇◇◇

書かずにはいられない。
そんな心境なのでしばしお付き合いください。

子宮内膜&子宮頸部ポリープができて通院してる話ですが。

今日は3度目の通院。
やっぱり待たされる。小一時間。まぁこのくらいは許容範囲。


まずは血液検査。エイズ検査やら肝炎やら。

その後内診台に乗って組織検査。いったーい!よ!涙


ここんとこまた不正出血ありで。
けっこうな量で出てまして。


内診されたあとも大変なことに。



結果:

ポリープはおそらく半年以上前からできていただろう。
今はこれ以上腫れられないほどに成長しているので
自爆して血が出るのを繰り返している状態、だそうだ。

最近ひどい「めまい」は出血に関係している可能性大と。

とにかく次の月のものが終わったらすぐに手術しましょうと。


そんで手術費用の話を聞きに行くと…





あなたはね、若いからね、慎重に経過みたほうがいいからね、









5日間入院ね。











えええええーー






なんだこの長さーーー


どんだけ慎重なんだよーーー



というわけで、次回の通院は来週。



◇◇◇

ところで。


担当医にちょっと待っててねと言われ

診察室に一人きりの時間がありました。




ザ・盗撮!




内診台やら診察室の様子やら激写。

てか綿がイクラの瓶の中に入ってるんですけど・・




ガチャ 





(ヤベェ!!)




ナース「あら?何をしているのかしら〜?」




ワシ「き、記念に・・あはは」




乾いた笑いを返されつつ、
その後シーンと静まり返る診察室内。気まずい。。


まもなく担当医が戻ってきて何事もなく済んだわけですが



ロシアの病院、やはり突っ込みどころ満載な感じで。



こういう体張ったレポートはどうかと思うが。



そのうち写真もUPしますよ^^




2007年05月08日(火) 続続・ポリープ

モスクワ プラス15度 晴れたり雨降ったり


昨日2度目の通院で婦人科に行ってきました。

担当医が出かけてしまい、普通に列に並んで待つこと6時間。





6時間て!!!





ついに呼ばれて診察室へ。


狭い室内では前の患者さんがまだ説明受けていて、

子宮鏡検査のために来たことを女医さんに伝えると


「じゃぁ脱いで椅子にあがって」と。




ええと…




まぁ脱ぐわな。脱げっていうんだから。


そんで乗るわな。あの忌々しい開脚椅子に。


その向こうで前の患者さん、説明うけてるわな。


なんだこのやっつけ診療。


で、器具を挿入され、見られるわけだが



女医さん叫ぶ。 「おーぼーじぇ。」(Oh My God)



えー



ええーー




「なんてこと、、見て、こんな巨大な、、真っ赤よほら、、」



看護婦さんに見せつつ確認しつつ


そして私の担当医の携帯に電話。



「ちょっとあなたの患者ひどいじゃない!
これどうするの?!え?金曜?わかったわ。ええ。」ガチャ。


「降りて服着なさい。今説明するから。」


ポリープの数、前の診断では2個。

今回の診断では4個。しかもでかいのがあるらしい。


金曜に組織検査やって、手術に必要なもろもろの検査やって、
来週もう一度超音波検査やって、入院手続きして、手術。

という流れらしい。



なんだかガックリして病院を後にし、フラフラと家路へ。


モスクワ病弱日記、どこまでいくのやら。。



一人じゃないから!みんなついてるから!気を落とさないで!
とみんな励ましてくれる。



ありがたい。



日常生活は特に問題ないので、楽しい友と語らう時間をつくって

体のこと、忘れよう。



2007年05月04日(金) 続・ポリープ

モスクワ 朝:吹雪いてた 最高気温プラス6度

5月の雪。もとい吹雪。さっぶ。


◇◇◇


ポリープが発見されてからというもの、
それはそれは必死にネット検索で調べまくっておりますが。

症状や状態も個人差あれば、処置や手術の流れも違ってきますわな。


しかしながら入院したとか腹に穴開けるとか

発見が遅れて尊い命を落とされた話とか聞くにつけ

不安。ものっそいブルー。


私の場合は比較的ポリープの発見早く、処置できる状態であるため

命にかかわるとかいう大げさな話でないことは理解しているのですが

体調不良再びなここ数日、心穏やかならヌ心理状態。



ロシアの病院で手術…

ロシアの病院で手術…

ロシアの病院で… 

あぁ…



手術って響き自体コワイのに

婦人科系ってほら、デリケートな問題だし

まだ一人も産んでない身だし、、、


手術が原因で不妊症なんてことになったらコトですよ。ええ。




この手の話を共有できるのは実際に手術をされた方。


ロシアの病院で手術をされた方。


なんとそのような稀有な方がいらっしゃいました。


早速コンタクト取ったところお時間いただけるとの事で


色々お話伺ってこようと思います。


私のビビリがアホなくらい大きな手術をされた方なので


勇気をもらいに。



2007年04月29日(日) 裸の王様

モスクワ プラス6度 怪しい雲行き


今日は1日ミーティングだった。

ぎゃんぎゃん叫び合うロシア人はパワーに満ち溢れ

自分の正当性をどこまでも主張し、決して譲らない。

まったくもって生産性のない話し合い。


これを仕切る議長がいて、やんわり押さえるも

結局続いていくのだなぁこの状況は。


◇◇◇


裏でこそこそヒソヒソって嫌じゃないですか。

正面むいてきっちり向き合って、話をしないと通じないじゃないですか。


でもワシ討論とか、ホント苦手。できれば避けたい。

ましてや微妙な議題ならなおさら。

だけど、裏でヒソヒソされてるのを知らずに歩く裸の王様を

このままほっとくわけには。これ以上黙っているわけには。




真相を知るためではなく、知らせるため。

あなたの周りでどんな動きになっているか、知らせるため。







うん。ぐったり。

うまく伝えられたかわからない。

ちゃんと理解してくれたかわからない。

だけど、こうやって腹割って話すことで、前向いてがんばろって、

チームワーク作っていけるんじゃないかなって、希望的観測。


みんなが触りたがらない部分にあえて触れることは、
本当は必要ないのかもしれない。

でもそれが仕事に影響しているとしたら?

自分の腹の中に収めて、抑えて、勝手な想像するのは簡単だけど

見て見ぬフリは し続けられない。


裸の王様は興奮・憤慨してしまったが、

最後には言ってくれてありがとう と。


プラスに向かってくれたらいいなと思う。



ちゃんと向き合うって、すごいエネルギーを必要とするわけで

今日はかなりエネルギー消費した。脳の。



ちなみに万歩計は2130歩。

うん。体は使ってない。


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