◆◇ お気楽観劇日記◇◆
公演やビデオなどを・・・見たまま、聞いたままを
つらつらと書き綴ったまたまた気楽なコーナーです。

2006年06月26日(月)  『ビューティフル・タカラヅカ』

この公演が決まった時、ちょっと見てみたいな・・・と思った。
でも特に行く予定はしていなかった。
「麻路さきと星奈優里は見たいような気がするよね。久城サンも出るし…。」
妹とはそんな会話はしていた。

ところが…
「パッションブルーのタンゴのシーンがあるらしい。」と聞いた。ぶんちゃん談である。
パッションブルーのタンゴのシーンは私たち姉妹はとてもお気に入りで
先日も『バーン・ザ・フロア』をでこの曲が使われていた時、
2人でエラク興奮したところだったので(去年の公演の時も大騒ぎだった)
この話を聞いた途端「やっぱり行く?」と即座に決めたのだった。

即座…ゆーてももう公演まで1ヶ月もなかったけど。

主演は鳳蘭…往年の大スター、ツレちゃんである。
ツレちゃんはうちのおばあちゃんが大ファンだった。
そんなことぐらいしか覚えていなくて、あとは『狸御殿』や
いろんなOGのイベントなどでのトークが面白かったことくらいしか記憶がない。

さてさて公演…。
鳳蘭、麻路さき、星奈優里、千珠晄、夏峰千、祐輝薫、五条まい、妃宮玲子、久城彬、
美苑えりか、瑠菜まり、城華阿月、かずゆうと、光海晶帆、水月舞、
汐夏ゆりさ、雪菜つぐみ
出演者の予備知識はなかった。
でも誰を見ても懐かしい人ばかり。
特に私たち姉妹の“心の線”に触れたのはタラちゃんこと祐輝薫氏。
あの流れるようなフォルム。懐かしさのあまりに涙が出た。

それから阿月ちゃん。彼女もキレイ。あいかわらずのキレイさ。
そして妃宮サン、もう懐かしくてたまらなかった。
どーっぷり花組にハマってた頃の歌姫。
私たち姉妹は興奮さめやらずだった。
もちろん、久城サンは踊る・歌う・踊る・歌うで見所満載だし
サミーちゃんの濃さも相変わらずで…もう笑わずにいられなかった。

さてさて麻路サン…。どっぷりファンだったワケじゃない…(…と思う)
だけど彼女の時代の星組が大好きで大好きで、
彼女のかもし出すオーラにヤラれてたほうだったので出てきた瞬間、
うれしくてうれしくてたまらなかった。
星奈サンの美しさも健在。
何度「いいよねぇ。やっぱり、この2人いいよねぇ。
あの時代はヨカッタよねぇ。」と言ったことか…(現在に悪意なし)

2人が出てきて踊る・・・だけであの頃に戻れる。そんな気がした。
しかもサミーちゃんや久城サンが一緒にいるからなおさら。
サミーちゃんが時折入れる声もいい・・・相変わらず渋い声。

そしてタラちゃん、あづきちゃん・・・瑠菜サンの並びもうれしかった。
いやーん、元月組や〜ん。
タラちゃんの流れるフォルム・・・肩からひじ・・・そして指先までの優雅さは
1度目を奪われたら離すことができないくらいだった。

さて大御所・・・ツレちゃん。
トークになるとただのおばちゃんなのだけど
ひとたび歌いだすと・・・すごい。なんとすごいパワー。
「これぞ宝塚。これぞ夢の世界。あなたこそ、永遠の大スターだっ!!!」
そう思わざるをえなかった。

客席を一気にのみ込むパワーを持っている。
あの麻路サンさえ少し小さく見える。いや、麻路サンのパワーもすごいけど。

まるでTMP(TCAではなく・・・)音楽祭を見ているようだった。

『風共〜』あり、『ベルばら』あり・・・。
「♪愛〜、それは〜」は豪華なメドレー、ツレちゃんと麻路サンで歌い継ぐ。

そのあと、麻路サンと星奈サンの『ごらんなさい』となった。
こわいよ・・・こわいよ・・・大爆笑だよ。
フリもそのまま・・・かわいらしく・・・。狸御殿の時の姫君を思い出した。
小公子・小公女さながらのかつてのゴールデンコンビ。
妹が「朝澄けいちゃんもビックリやね。」とゆーた。
ホントだ・・・かよちゃんもビックリの小公子だ。

感動と大爆笑の嵐の中・・・どんどんどんどん進んでいって
麻路サンが渋いスタイルで登場。
「も、もしや?いよいよ?」
懐かしいよ・・・来た来た・・・。タンゲーラだっ!!!

歌う麻路サンの後ろで黒タキシードで登場・・・シルエットで。
うっきゃ〜っ!!! 来た来た来た来た―――――っ!!!

これが見たかったのよ・・・これがっ!!!
麻路サンの掛け声(・・・っていうのもおかしいが)入る。
私たち姉妹のボルテージも最高潮に達する。

「もう最高に幸せ〜。」
興奮したままの状態でステージは終盤へ・・・。

私たちの中ではビッグスターの麻路サンがツレちゃんの傍らで
下級生状態でいるのもまた楽しいし、
懐かしい顔ぶれで・・・懐かしいナンバーを見ることができて
本当にめちゃめちゃシアワセ気分だった。

いや、いいねん。麻路サンと星奈さんのコンビが見れて
あの頃へ戻った気分になれて・・・それだけでもシアワセやねん。

終わってからもずーっと興奮状態が続いていた。

やっぱりあの頃がイチバン楽しかったなぁ・・・。
そう何度も言いながら・・・。



2006年04月01日(土)  花組バウ 『スカウト』

ネットでやっとの思いで手に入れたチケット・・・
そのわりにはあんまりワクワク感もなく・・・劇場に向かった・・・。

・・・・・・なのにすっかり裏切られた。ヤラれた。

ストーリーもすっきりとしているし、適材適所の配役で
「これぞ、座付き演出家ならではの作品」と久しぶりに思った。

全体的にあたたかさのこもったダークな感じで
それでいて、笑いもある・・・いろんなスパイスの効いた作品。

まず、私も妹も・・・まず、いきなり・・・プロローグで踊りだした中の
さお太・・・に釘付け・・・になった。

心から震えるくらいの独特の雰囲気がある。
なんだろう・・・といつも思う。
そして“華と毒”だ・・・と思う。華やかさと妖しさと艶かしさ。
それを兼ね備えたダンサー・・・さお太・・・高翔サン。

他は・・・一花の勢いのよさとみわっちのボケた感じのする役と
まっつの・・・余裕さえも感じさせるほどの器用な役・・・
この3人が限りなくオイシク・・・楽しかった。

一花サンは・・・捨て身だよなあ・・・いつも捨て身。
ヒロインタイプじゃない。
舞台全てをかっさらうくらいの何かを持っている。

男役の宝庫とさえ言われ続けてきた花組ならではの若手の2人でもある
みわっちとまっつも・・・今回・・・どこか捨て身。
「いいんか?そこまでやっていいんか?」と思わせるくらい。

らんとむもいつの間にかすっかり貫禄がついて、
すっきりと・・・男らしさが増していて・・・見ごたえがあった。

華城さんもうまいね。イヤミがない。
彼女もヒロインというよりも女優というタイプのような気がした。

舞台構成も最近ではあまり珍しくなくなった
セットらしいセットもなく、出演者が出ずっぱりで
時にはコーラス、時には傍観者・・・という構成で
それがうまい具合にストーリー自体と絡み合っていた。

時々・・・ショーンにだけに見えるという人たちとして踊りだす人たちも
洗練された感じで・・・動き出すだけでワクワク感が増した。

久しぶりに舞台を見て心底笑ったし、ストーリー展開に興奮した。

見終わったとき「ああ、おもしろかったね。よかったね。」と
素直に言えたのは・・・すごい久しぶりなような気がした。

もう一度見たいかも・・・。


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春吉

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