これから。〜卵巣腫瘍闘病記〜
chobi



 外来検診 3−1

3回目治療終了後はじめての外来。

いつもは治療後1週間ということで木曜外来だったのが、今回は一日ずれて金曜に受診の予約が入った。
何か意味があるのかなと思いながらも、いつも通り採血。
今日は婦人科外来の処置室がふさがっているとかで、中央処置室まで行くことになる。
廊下にラインが引かれていて、それを辿っていくとそこまで行かれるようになっていてわかりやすい。

中央というだけあって採血用の腕を置く台がいくつか並んでいて、看護師さんも何人かいてすぐにやってもらえた。
いつも採血ばっかりやっているのだからさぞかし上手いのかと思っていたら・・・。
刺したあとに「あれ?あれ?」とか言いながらぐりぐり針を動かしてくれる。
「痛かったら言ってね」と言われたけど、すぐ終わるのに騒ぐのもみっともないし、私は血液を見ると立ちくらみがするのでひたすらこらえていた。

結果が出たので診察室へ。
白血球の値は3000L。そろそろ下がり始めたけどまだまだといった所かな。

今日の担当は、やる気のある青年医師といった感じのK先生である。
今回はちょっと退院後に関節が痛かったのでその事を言うと、副作用だから仕方ないよね・・・と同情はしてくれた様子。
でも我慢できる範疇なので、こちらも聞いてもらえてうれしいです、といった程度で多くは求めていないので話はそれで終わり。
「そろそろ手術して3ヶ月だし、今日は内診してみますね」
え〜っと思ったけど、血液以外ノーチェックなのも確かに不安だったので、観念して内診室へ行く。

「は〜い足をパタ〜ンとしてくださーい。ちょっとやな感じしますよ〜」
と、いろいろ掛け声をかけてくれてなんだか可笑しくなってしまう。
細胞診をやるのでちょっと痛かったりしたけど、なんとか終了。
予想外だったのでジーンズで来てしまい、なんだかもたもたしてしまった。

「これからマーカーの値も追っていくようにしますので・・・」
と言われて、あーあ、と思う。
結果に一喜一憂しなきゃいけなくなるなぁと気が重くなったのだ。
今まではレントゲンと血液検査だけで大丈夫なのかしらね〜、なんて話していたのに、いざ現実を目の前にするとなるとやっぱり怖い。

長い夢の中にまた戻っていきたいと密かに考えてしまったのだった。



2002年10月25日(金)
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