世田谷パブリックシアターにて『ドリアン・グレイの肖像』を観劇。
今日は公演初日です。
山本耕史さん主演のお芝居ですが、私のお目当てはもちろん前嶋康明さんです。
今回の前嶋さんは音楽監督・作曲・生ピアノ演奏といつも以上のご活躍!
以下、今日の前嶋さん。
作品は退廃・耽美・陰・狂気・苦悩というような言葉が連想されるうつうつとした内容です。
その進行を支えるのが前嶋さんのピアノ演奏。
芝居の場面転換時や役者の感情をよりリアルに伝えるかのように時に優美に哀愁を帯びた旋律を、そして時に不穏な印象の不協和音をドラマティカルに奏でます。
前嶋さんのファンだから言うわけじゃないけれど、この音楽がお芝居とあまりにも似つかわしくて素晴らしく、聴き惚れてしまいました。
これまでミュージカルのキーコンの前嶋さんしか知らなかったから、グランドピアノでクラシックを演奏する前嶋さんはとても新鮮でした。
蝶ネクタイ付き黒のフォーマルなスタイルも素敵です。
ピアノは下手端前方にセッティングされていて、舞台の構造上前嶋さんの姿が見えるお席は限られています。
2,3階席の上手側ならよく見えるかな。
今日の私の席は2階センターブロックで舞台を観るには絶好の場所でしたが(やぐらの上も多用するので1階よりも2、3階のほうが観やすいという私感)、芝居中の前嶋さんは鍵盤を弾く指先しか見えませんでした。
それゆえお芝居には集中出来ましたけど(笑)
最後は役者さんと一緒にカーテンコールにこたえてくれます。
ちなみにピアノは屋根を取り外して使用しています。
後日パブリックシアターのブログに載っていた写真を見たらスタインウェイピアノでした。
キーボードはいつもヤマハだけれど、ピアノはスタインウェイかー。
ご自分のものなのかしら。
作品もなかなか興味深いものでした。
原作を読んでいないので最初はぼんやりとしか頭に入ってこなかったけれど、二幕になって面白くなった感じです。
山本さんと加納幸和さんの絡みもいいし。
でも救いようのない内容なので好みは非常に分かれるかな。
山本さんファンなら銀髪のお姿見るだけでも価値あるのかもしれないけど。
そうそう、公演パンフレットには演出のスズカツさん×山本さん×前嶋さんの音楽対談が載っています(写真はなし)。
前嶋さん、ミュージカル役者さんに対して結構厳しいこと言っていてどきっとしました。
お三方の組む『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の再演(12/2−6 Zepp Tokyo)は絶対に観にいこうと思っています。
でもその前にドリアンをまた観にいく予定があるので、次は更に前嶋さんに集中してきます。
−−−過去の今日のこと−−−
2008年08月21日(木) 雷雨
2004年08月21日(土) 川崎市制80周年 多摩川花火大会
2002年08月21日(水) 悠・粋・知 三規庭?
2009年08月21日(金)