言葉的遊戯 DiaryINDEX|past|will
仕事をしなくなってはや2ヶ月です。 昔いたコンビニ屋の部長様はとかく新卒者の社員を毛嫌いした。 「ハングリーさが無い」とかいってくれたものだ。 会社にいた頃には「なにをいってるんだ!」って思ったものだったけど、 今になって思う。僕自身、コンビニ屋にいて分からなかったことが、派遣屋で学べたし、 派遣屋を辞めてから分かったこともある。 物事には主観的な部分と客観的な部分と双方の視点をもって見なければ分からないことばかりだ。 それが今になって分かったということは、これからにおいて自分が撮るべきスタンスが見えてくる。 熱くなるべき部分と冷静になるべき部分をコントロールできる自分が勝つ! 勝つっていうのはいろんな意味での「勝つ」であるけれども、 少なくとも、そういう部分が見えてきただけでも自分自身の成長かな?って思うわけ。 全力疾走って、実はある一定期間でしかできないし、それ以上のことを求めても、 結局は求めている以下の成果しか得られないんですよね。 全力疾走はそれまでの準備があってできること。準備8割、実行2割ですわ。 僕はコンビニ屋のまだまだ若手の頃、入社4年目くらいの頃、 会社の全体集会か何かで東京国際フォーラムだったかな?、を訪れたとき、 ゲスト講師で居酒屋チェーンの和民の渡辺社長が来られて、講話を聞かせて頂いた。 接客業に携わるものとして、和民さんの理念ってすごいなって思った。 まだまだ関西にも和民チェーンがそれほど進出していない頃だ。 お客様を待たせないため、飽きさせないため、何より最良のものを提供するために、 料理ができあがったら随時提供する、よくある居酒屋のようにまとめて提供すると、 冷めかけたものから、アツアツのもまである。それじゃお客様の満足度は得られない。 すごいなって思ったね。結局のところ、誰もができそうでできないことをすることが 成功への道筋になるのかな?って思ったね。 あと、感心したのは「片膝接客の話」。お客様より下に目線を保つことで、 おもてなしのココロを実現する、とかそんなお話だったかしら? 10年間いたコンビニでお店にそれにまつわる話をしたけど、実現はできなかった。 お客様をおもてなしするのに、必ずしも接客マニュアルを守る必要などない。 その根本さえ分かっていればいいんだけど、その根本を理解してもらうことさえできなかった。 「しっかりとお客様の目を見てあいさつをするんだよ」 それだけのことさえ理解してもらえなかったものね。 今、和民の渡辺社長の本を読んでます。その辺のことも書かれているし、 和民さんはその辺のことをある程度実現されて、僕がいたコンビニ屋は その辺が全くと言っていいくらいに実現されていないんでしょうけどね。 どんな仕事したいの?って聞かれると、結局人に携わる仕事になるかも知れません。 でもその辺はどんなカタチになるかまでは全くと言っていいくらいに不明瞭だし、 それをじっくりと探すことが大事なんだろうなって思う。 コンビニ屋さんの元同僚、後輩たちがドンドンと辞めていくっていうニュースを聞く。 でも、辞める前に気がついてほしいのが、辞める会社でも一度は本気で楽しいと思って 働いていた会社のはずなんだから、その会社のどこが良くてどこが悪いかを しっかりと、見極めてから辞めないと「ただ単に気に入らないから辞めたんですよ」になってしまう。 転職先企業はその辺のところはちゃんと見てますからね。 自分に変なくらいにポリシーがあったから、コンビニ屋では結構な異端児であったかも知れないけど、 それくらい味がある人間の方が結局のところいい「ダシ」がでて、 面白い人生になるのでは?と思う。 今の僕はきっと、成長中の昆布のようにドンドンと良いダシを蓄えていると思いたいものです。
★昔の僕はこんな日々を送っておりました!★ 2005年10月16日(日) ヨットレース |