日々雑感
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2005年06月21日(火)

喫茶店にて。カウンターに座った常連さんらしき女性が、マスターと話している。

今日は一年でいちばん昼が長い日なんだよね。夏至だものね。夏至って何か食べるっけ? 冬至にはカボチャだけど。おばあちゃんがよくカボチャでいろいろ作ってくれた。夏至ってあんまり聞かないよね。なんだろう。ウナギ? それは土用の丑の日か。お風呂に柚子入れるのも冬至だし。でも、どんどん日が短くなってゆくのってさびしいね。だんだん明るくなっていくほうがいいよね。

この話を耳にするまで、今日が夏至だということを忘れていた。一年のうちの頂点、あとはゆっくりと下ってゆくことになる、その境目の日、ぼんやりとしているうちにいつの間にか行き過ごし、あとから振り返って、あそこが折り返し地点だったのかと気づくところだった。

今年の夏は暑くなるかしら。ふたりの話はまだ続いている。今年は黒潮大蛇行だから、日中は暑いけど夜寒くなるんじゃないかな。今もそうでしょ。夜は必ず涼しくなるもんね。

19時すぎ、妙に気象に詳しいマスターのいる喫茶店を出ると、空にはまだ青みが残っている。一年でいちばん遅い夕暮れに間に合った。


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