日記やボイスにも書きましたが、叔母が被災地気仙沼で小学校の先生をしています。幸い叔母の家族は皆無事で、家も残っており、なんとか生活出来ているそうです。 しかし、小学校の生徒さんの多くが、家を流失、焼失し、親御さんを失っている子供達もいます。そして、行方不明の子供も・・・。
家を失った子供達の多くは、避難所で暮らしています。 津波の恐怖を経験し(二階まで避難してもまだ水が迫ってきて、三階まで逃げてやっと助かったそう)、未だ余震におびえ、その上家や家族を失った子供達の心を思うと、私の心まで万力でギリギリ締め付けられるような思いがします。 想像したってわかりっこないけど、やっぱり想像せずにいられない。
叔母とメールでやり取りしていて、お菓子やおもちゃを送るなど、子供達のために何か出来ることはないか聞いたところ、子供達も親も勉強の遅れを心配していて、避難所で出来る春休みの復習用のドリルみたいなものが望まれていると話してくれました。 4/21に近隣の学校に間借りして授業が出来ることになったものの、子供達は一ヶ月近くも勉強できないわけで、確かに不安だろうなと思います。
震災後一週間は「命が助かってよかった」と過ごしていたけれど、2週間以上たって、皆これからの生活への不安が募ってきた頃、勉強できないことで更に子供達の不安は大きくなってしまうのかなと。
そんなわけで、ドリル、なんとかして子供達の手に渡らないかな〜とない知恵を絞って考えてみました。4/21からは学校で支給されるそうで、できれば4/10までにほしいそう。
ドリル1冊約500円?1人2冊としても、400人で40万円か〜、1人で伊達直子なるのは難しいな〜と計算。大量のドリル短期間でかき集めるのも大変。ネットで出来る無料ドリルもあるようだけど、印刷して製本とか考えると、印刷業者並みの仕事になるし。。。。
で、ふと、出版社に直接リクエストするのはどうかな?と思いついて、早速小学生向けドリルを出版している2社に、状況を説明して、ドリルを寄付してもらえないかメールしてみました。 「子供たちが避難所で勉強できることで、少しでも日常を取り戻し、ほんの少しでも心の傷が癒えるのではないかと」
すると、うち1社からその日のうちに返事が来て、「今弊社でも全社員から被災地復興プランを出しあって、何を具体的に実行していくか検討しているところ。あなたの提案は大変参考になり、本当にありがたい。確約はできないが、学校名とご親戚の先生の名前を教えてほしい」と連絡をいただいた。
やったー伝えてみるものだなあ。もし今回実現しないとしても、避難所のニーズを伝えることができたので、今後の支援に繋がるかもしれないし。
叔母に、出版社が前向きに検討していることを伝えると、実現しなくたって、そうやってあなたが色々考えて具体的に動いてくれていることが嬉しい、と言ってくれてものすごく嬉しかった。
避難所の子供達は、自分達で「ファイト新聞」などを作って、子供達なりに立ち上がろうと健気にがんばっているそう。 子供達のそのまっすぐな強さに、こっちが励まされるよ。 叔母は、全国からの支援が本当にありがたい、TVの中継がずっと入っているので、子供達の元気な姿を見てもらうのが恩返しになるかな?と言っていたけど、今はとにかく町の人たちの生活、子供達の生活を立て直すことに専念してほしい。 被災した町が復興することが何よりの恩返し、と阪神大震災の町に住んでいて思います。
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