2012年05月01日(火) |
男だって「理解されたい」 |
視聴率が芳しくないと噂の、大河ドラマにはまってます。 脚本も演出も松ケンも、なかなか良いと思うんだけどなあ。
そんな平清盛の先週回。源義朝が、父為義とお互いに深く思いあっていながら理解しあうことが出来ず、徐々に心が離れ、ついに袂を分かちます。 そんな二人の争いに心を痛めた正妻の由良は、夕餉をともにしようと、義父を家に招くけれども、タイミング悪く裏目に出てしまう。
傷ついた義朝は、側室となった常盤のもとへ。 常盤は「お父様と喧嘩なさったのですね。ずっとお父様を恋しがって、お役に立ちたいと思ってらしたから。」と見事義朝の繊細な心を見抜き、その後から彼の心の支えとなる。
男が求めるものは、こういうことだよなあと感心してしまった。
ちょうど今読んでいる"It's not about bike"でも、大きなレースの前に、ランス・アームストロングが、母親に一緒にホテルに泊まってもらって、彼の感情を微妙に掬い取って声をかけたりそっとしておいてくれる母親に癒されている場面。
気持ちに共感して欲しい、という欲求は女性特有のものだとよく聞くけれど、なんのなんの、男性の方がより強く「自分の気持ちをわかってほしい」と切望しているような気がする。
女性は、聞いてもらえればいいのよ。お互いに言いたい事を言って、「わかるわかるー!!」と盛り上がれれば(実は相手の話はあんまり聞いていなかったりする笑)。 男性は、もっと深く繊細に切実に「わかってほしい」と思っているような。
あ、うちのだんなもかしら?
由良と常盤を見ていると、私も由良のタイプなんだよねえ。きっと、揉め事があったら、気持ちを理解するとかいう前に、何か人に働きかけをしてしまうと思う。
ずっと義朝の帰りを待って、やっと正妻になったと思ったら、側室に彼の心を奪われる。それでも夫の出世のためと自分に言い聞かせ、一人帰りを待っている。なんとも報われない女性。
美しく優しく、あまたの男から愛される常盤のような女性って、いるよねえ。 うらやましいと思いつつ、やっぱり空回りする由良に共感してしまうのでした。
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