もんすん日記

2012年08月04日(土) 浴衣で出かけた花火は一度だけ

花火大会の類に昔から興味がない。
単に、花火とかデズニーとか嫌いな私、ってことで、自分の中でアイデンティティを確立したつもりだったのかも。

今日、浴衣で神戸の花火大会に出かけるカップルを眺めていて、ああこういうのって一回だけあったなあと思い出した。

大学時代。

同じバンドの男の子。別につきあってもいないし、彼氏でもないけど、浴衣を着て花火大会に行って、車に乗って見れる野外映画(って昔あったよね?)に一緒に行ったりしてた。

いつのまにかお誘いがなくなったな〜と思っていたら、別の友達から、私のことを好きだったけど、自分には興味なさそうだったから・・と話してたと聞いた。
確かにそうだった。異性としては今一歩惹かれなかった。

それからも友達でいて、悪い女にひっかかったときは注意したり、社会人になってからも時々電話していた。

そして社会人2年目のとき、彼は自殺した。

最期に交わした言葉は、それより数ヶ月前「みんなで飲んでるからおいでよ」という電話。
「今からだとしんどいからいいよ」と断った。

断ってなかったら、何か話せたのかな。
きっと、何も変わってなかったかもしれないけど、何か、話せたかな。

「哲学の本を読むと死にたくなるの?」と電話で聞かれたこともあった。

ものすごくダサくて、ものすごい胸のでかい美人とつきあっていて、あんな女は趣味悪いよと言った。

話したかったな。と今でも時々思う。

私が浴衣で花火大会に行くことは、もうないのかもしれないな。


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