には、まだ遠い。 驚いた。
こんなにも自分がすぐに禁断症状がでるとは、思いもよらなかったから。
自分がこんなにも、手のかかるオトコだとは 思いもよらなかったから。
無気力にむさぼられてた。 何もしたくなくて、全てがどうでもよくて、息すらめんどうで。
結局 千尋のいない世界なんて、あまりにもどうでもいいらしい。 せつなさとかそんなじゃなくて、 ほんとうにただの無気力で。 つきあおうと思えば誰とでもつきあえるし、俺を必要とする人も数多いるだろうが、 それが千尋でない限りなんでもないというか、 俺の中の歯車のネジは回らないらしい。
砂のように自分という存在がぱらぱらと欠けていくのを眺めるかんじで。 あのひとは俺の空気だった。 空気がなければ俺は生きられない。
だからさよなら。全部。 ありがとう今まで。 総ての人に感謝の意を伝えたい。
本仁 理椛
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