治ったと思った頃に。べりっと瘡蓋をはがすように。幾度も幾度も同じことをくりかえすの。流れる深紅の色。いつも同じで。癒えないの。いつも間違ってばかり。間違ってばかり。間違ってるの、あたしが悪いの。誰にもなんにもいわなければよかったのかな。そもそも好きになんてならなければよかったね。そうなの、あたしが悪いの。いつもいつも治りかけの傷の、血を再び流してしまう。