あやのLA Diary
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2004年08月16日(月) ゴスペルを始めるきっかけ

今日は勢いがついちゃって、長く書いちゃいました。
前もってお知らせしとこうっと。

8月15日はPatorの着任2年の記念式典でした。




私達のPastorが彼の生まれ育った教会から、正式に今の教会に着任したのは、2年半前の事だそう。
私がJoinする半年くらい前の事なのかな。
で。。そうそう。。2年前の8月に、大きなホテルを借り切って、盛大なパーティーがあったんでした。私達Musician(その頃、私が一緒に働いていたMusicianはあまり良くなかったので、何か月か後に私とsaxの男の子を除いて一斉に解雇されたんでした。結構厳しいんですよ。)はパーティーのバックグランドミュージックを演奏して、皆んなダンスしたり、ディナーを楽しんだりしたのでした。わー、つい最近の事のように思い出されます。

私がゴスペルを始めるようになったいきさつを、今日はお話しようかな。

ある日、よく一緒に演奏して、たまに相談にも乗ってもらっていたGuitar PlayerのDarrell Croocksという友達が、ある教会でオルガンとキーボーディストのオーディションがあるので、ミュージシャンを紹介して欲しいと電話があったらしく、急いで私に電話をくれました。
その頃、私もツアーであちこちを廻るのに疲れており、出来ればタウンに落ち着いていれる状態を作りたいと思っていましたが、その為にはきちんとした収入がないといけないし。。と考えていたので、それはグッドニュースだと、アポを取って行ってみました。

その頃、丁度、色々と迷いがあり、仕事が途切れた事もあって、このままアメリカに残って音楽だけで生計を立てていけるのか、もちょっと歳をとっても寂しくなくアメリカで生活できるのかなあとか、自信がなくなっている時期でもあったので、人に会うのが怖くって、何日も家から一歩も出ない事もありました。

ある日、ドライヤーで髪を乾かしながら、鏡を見て、”この先どうしよう。日本に帰るべきなのかもしれない。。”と考えていると、はっきりした何かが返事をくれました。”このまま、ここで音楽を続け、他の人達を助けなさい。お金は入って来るから心配はいらない。信じて自分の音楽を続けなさい。。”

一言付け加えさせてもらえば、それまで私は全く何かが返事をくれる、対話が出来るという話を聞いても、信じた事がありませんでした。え?声が聞こえるの?それとも字が見えるとでも言うの?どうやって?。。と。

丁度、その時に書いている音楽は、頑張って仕事をしたり、育児をしたりして毎日を送っている女性達へ、一緒に頑張って行こう!そして一日の終わりにリラックスしたい時に、この音楽を聞いて欲しい。。というコンセプトの音楽でした。
このメッセージをもらった時に、はっとしてしまったんです。これって神様からのメッセージに違いない!うじうじ悩んでいるんじゃないって励まして下さってるんだ。。と、私は取ったのです。

そして、この次の週に、オーディションの話が転がり込んで来て、これが神様のお導きだ。。と目の前が明るくなりました。
でも、はっきり言って、私にゴスペル音楽の経験は全くありませんでした。
もちろん何曲かは知っていましたし、Bluesも弾けました。数々のFunk Bandにも参加していましたし、TemptaionsやDAZZ BANDとツアーに出てもいました。
しかし、私がこのオーディションに通る可能性は低かったのです。

大体LAはモダンゴスペルのメッカ。教会で生まれ育ち、Funkyに泥臭くそして格好良くオルガンを弾ける黒人の人がごまんといるところなんです。
それでも何故か自信はあった。何の裏付けもなく、私はこのオーディションに通ると決めていたのでした。

オーディションの日、私はその頃の教会のHead Coodinatorと、その日初めて会ったChoir DirectorのPatとPastorのジャッジの元、Amazing Graceと、Happy BirthdayとBluesを弾かされました。Patが歌い始め、Bluesの演奏が上手くいったのが私をリラックスさせてくれ、オーディションはとても上手くいきました。

他にも何人もオーディション参加者はいたらしいですが、最初から私が良い!とPatが絶対の判を押し、次の週から早速雇われる事になりました。この頃はまだクリスチャンでは無かったのですが、ここにいたるまでの経過は、神様が私を見守って下さっている事の証明でした。私の人生全てに納得が行き、年明けの2月、洗礼を受けました。

その後、すぐにMusical Directorへ着任し、PatとRev.のReggie,Ella,ReginaによるボーカルバンドのBOBBのDirectorになる事にもなり、現在に至って居ます。

人はそれぞれ、信じている教えがあるでしょう。だから、私は押しつけ、勧誘は嫌いです。
でも一つ言える事は、神様は願いを聞いて下さいます。これは私が身を以って体験した事。
でもそれは明日かもしれないし、何年かかかるかもしれない。と、いうのは神様の時間によるものだから。
でも必ずかなえてもらえると信じる事に意義があるんです。
これを信じる事によって、人を羨ましく思ったり、何で私だけ。。と恨んだりしなくても済むようになる訳ですね。
だから、神様とお話して、願いを聞いてもらうようにお祈りしてみましょう。それは一軒家が欲しいとか、車が欲しい、パートナーが欲しい、病気を治したい。。なんでもあり。
(あ。。パートナーに関しても、お祈りしてすぐに適ったんです。色々失敗しちゃったし、そのせいで回り道もしたから、今度は志が同じ人を。。とお願いしたら、かなっちゃったんですねえ。。)
また、悩んでいる事を相談してみては。。家族の事、将来の事、金銭的な事。。

Anyway,そんなこんなが私のゴスペルを始めるに至ったきっかけですが、その後はやはり大変でした。育った環境の違い、皆んなが普通に聞き知っている曲を知らない、
ブルージーさに欠けたり、しきたりをしらなかったり。。と勉強勉強の連続でした。
今ではもうどこへ行っても一応通用するくらいにはなっているでしょう。最初の頃は、なんで私がここで”Blues Brothers"してるんだろ。。とおっかしくなったけど。Pastorのお説教に合わせて、オルガンで間の手を入れてる自分。想像した事もなかった。ははは。。。

今は色々な事が学べて、楽しいです。私のメインのスタイルであるJazzにバラエティーとボキャブラリーを加えてくれていますし、何よりも神様を讃えている気持ちって凄くスペシャルです。
これからは、PatやReggieと色々な教会を巡ったり、コンサート活動をしながら、教える事にも力を入れて行く予定です。

そんなこんなで、長くなっちゃいましたが、今日の日記でした。
また明日。。


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