2011年02月06日(日) |
「久しぶり」と「明後日な。」 |
インナーは白のタートル。ミニのニットワンピ。アウターは薄いナイロンキルトの白。ブーツも白にした。胸元にはクロスのネックレス。
名古屋駅に9時前に到着。 朝何も食べてなかったから、masayaにメールを送る。 『到着。まだ時間かかるんだったら、きしめん食べる。』
『食べれ。』 まだ、時間かかるみたい。今日は車で来るから。片道3時間以上の道のり。 だから、朝早い地下街をうろうろする。 『あと5キロ』
『駅まで?降り口まで?』
『もうほとんど着いた。』 メールが来たんで、電話をかける。 『どの辺り?』
『高島屋のへんだよ。ロータリーに車回そうと思ってるんだが。』
『太閤通口だよ、ビッグカメラの前で待ってる。』 あ、あたし、masayaの新しい車知らない…。 数分で、ブラウンみたいなグレーみたいな大きな車。NISSANだ。運転席を見ると、masayaだ。
助手席を開けて、乗り込む。 「お久しぶりです。」
「あい。お久しぶりです。」 お久しぶりって言うけど、一昨日逢ったみたいな感じ。…なんて自然。 「さて、どうする?」
「あたし何も考えてないよ。急なんだもん。」
「◎◎の方にでも行ってみるかぁ?」 masayaは勝手にナビ見て走ってる。 「あ、なんか今日蓮舫来るって!」 立て看板に書いてあった。 「そうかぁ。」
「うん。『1番じゃなくちゃダメなんですか?』だよ。」 そんなことを話してるうちに、masayaがホテルの駐車場に車を入れた。 部屋に入ったら寒かったから、さっそくお風呂のお湯を彼が入れてた。 ビール飲んでるから、「ダメだよ」って言ったら、「大丈夫だよ。逆算してるし、スーパードライは米が入ってて嫌なんだよなぁ。」とか言ってるし。 「さて。風呂でも入りますか?」 一緒にお風呂に入るのも、当たり前になってる。なにこの家族みたいな感じ。 少し戯れて、テレビ観て、ダラダラしてたら、お腹空いた。 「masaya君、お腹空いたぁ。」
「何が食べたいんだ?」
「ひつまぶし。」 masayaのアンドロイド携帯で探して、どうせなら食べた事ないとこがいいなとか言いながら、大須のうなぎ屋さんに行くことに。 チェックアウトして、ナビに入力して、その通りに進む。 なんだか知らないけど、masayaは大須に詳しい。 狭い道を入って、駐車場に車停める。大きいから切り返し大変。笑 なんか、ムラーノって車だって。すごく安くしてもらったって。そだね、前の車もすごい値切ってたもんね。
うなぎ屋さんで、ミニひつまぶし。masayaは上ひつまぶしを頼む。 「あ、現金全然持ってないわ。ちょっと私いなくなりますので。」 そう言ってmasayaは止める間もなく、現金おろしに行っちゃった。 その間に、注文したのが来た。写メ撮ってたら、帰って来た。 「現金ってほとんど使わないからなぁ。自販機くらいだよ。」 そいへば、こっち来ても、名古屋でもどこでもカードで支払ってるなって、思い出した。彼が現金支払うとこ、見た事無い。 ひつまぶし食べながら、あたしの病気と障がいの事話した。ひつまぶしのおだしが何か訊いたら、「うーん。こぶのような気もする。」って言うから、「かつおって言って!かつおかつおかつお!」て言ったら 「はいはい。かつお。」笑 あたし、海藻類ダメだから。 殺したかったことも、躁うつ混合のことも話した。普通の顔で彼は訊いてる。 「今さ、医者で貰える薬じゃほんと死ねないよね。調べたけど。」
「そらそうやろ。」
「masaya君さ、ほんと頭いいのに、なんでお医者さんにならなかったの?」
「ん?医者向きやないやろ。」
「心療内科向きだよ。口だけで商売出来るからぴったり。ボロ儲けだよ。」
「ははっ。電話でも診療代とれるしな。」 ミニひつまぶしなのに、お腹いっぱいになった。masayaのもすごいご飯入ってたから、お腹いっぱいって言ってた。 「ねぇねぇ、フィギュア売ってるとこ行きたい。」
「うーん。基本的に電気街とかだしなぁ。」 そう言いながら、1軒のコミックショップへ。 エヴァのTシャツいっぱい売ってて、「逃げちゃ駄目だ」が欲しかったけど、Lサイズしかなかった。フィギュアもあんまりなかった。 「こんなんじゃなくて、食玩フィギュアが欲しいの!」 そう言うと、次は【まんだらけ】に連れてってくれた。でもどこに何があるんだかわっかんない。食玩みたいのはあったけど、エヴァがなかった。 「エヴァがないよ。」
「私に訊かれてもわかりません。」
ってそらそうだね。笑 大須の商店街も見たかったけど、見てると時間かかるから、止めた。車に乗って、後は名駅まで送って貰うだけ…。 「ね。大分前に来たよね。みそかつ食べに。」
「来ましたねえ。」
「何年前だろ?」 ほんと、忘れちゃった。8年くらい前?
午後3時台の新幹線に乗りたいって、あたしが言ったから。それに間に合うように送ってくれてる。 先生が昨日「午後5時くらいに電話する。」って言ったから。 「友だちと会うから、明日は電話いい。」って言ったのに、「いや、電話する。出られへんかったらそれでええし。」って珍しく言ったから…。いつもならそんなこと言わないのに。なんでだろう? だから午後5時に間に合うように、帰ろうと思った。 それは、masayaにも言ってたから。だから間に合うように送ってくれた。
名古屋駅が近づいて来る。 「ね、masaya君。…7月で丸10年だよ。」 masayaはそれに答えずに、微笑む。 「もう、着くよ。名鉄だ。」
「国鉄まで送ってくださひ。」
「もうちょっとだよ。」 言ってる間に、ロータリーに到着。 「ありがと。気を付けて帰ってね。」
「あい。」
「…またね。」
「あい。またです。」 車から降りて、ドア閉めて、手を振った。masayaは頷いて車を発進させる。 ほんのちょっと見送ってから、あたしは足早に駅へ。 息子のういろう買って、指定席とって、ソラナックス飲んで、のぞみに乗車。
行きは2人がけで隣の人が居たから、しんどかったけど、帰りは3人がけで真ん中が空いてたから、少し楽だった。
ふぅ…。
masayaにサンクスメールを送って、溜息を吐いて、椅子に深く座る。 しばらくすると、バッグの中の携帯が震えた気がした。 ソフトバンク。着信1件。 留守番電話1件。 「はい、ええっと、試合がちょっと早めに…、ま、まだ終わってないけど、勝負が決まったから出ました。明日はかけられへんので、明後日また電話します。うん、帰りな。以上です。んじゃなー。」 …先生。
もう、京都過ぎてる。 間に合う? 新大阪降りてすぐ電話したけど、繋がらなかった。
少しのショックと、少しの罪悪感。 メールを2通送って、車に乗ってまっすぐ家に帰った。
指輪を外して、ネックレスを外して、着替えた。 それから化粧を落として、顔を洗って、スキンケア。
コットンに除光液を含ませて、青味ピンクのミラーネイルを落とした。
それから、
丁寧に左手薬指に2本の指輪を嵌めた。 スッピンの顔で鏡を見ながら、ネックレスを着けた。
センセ、ただいま。 次にマニキュア塗るのは、先生と逢う時。 --------------------------------- masayaと、あたしの関係って不思議。 逢う度に思う。彼と逢って嫌な思いをすることはない。 普通に話して、普通に出かけて、行きたいとこ訊いてくれて、食べたい物訊いてくれて、すごく自然。
相変わらずひょうひょうとして、テキトー。 でも、3時間半もかけて車で来てくれる。 何の用事もないのに…。 知り合った時からそうだけど、ほんと不思議な人。
でも、やっぱり、先生と連絡取れなかったことは、すごくショック。 1本の電話が取れなかっただけで、不安感が大きくなる。 やっぱり、恋愛感情があるのは先生なんだ…って思い知った。
比べること自体が間違ってる。 どちらも、特別な存在。
そして、どちらも、いつ居なくなるかわからない人。 一緒に居られる時間を大事にしたい。
そんなことを、考えた1日。
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