そんなメールがピロンと来たのが、1月5日でした。 そんなメールが来たのは、1月5日のこと。 年末の29日にもメール来てて、『日帰り温泉♪』とか書いてて、悔しいから『温泉連れてけー!』て返信したら、
『明日なら泊まれる。昼には帰るが。』
明日って?30日? なんか去年も30日逢えないかって言ってた気がする…。
でも、あたし変な風邪引いてて、
『で、どうします?』
の彼からのメール画面開いたまま、寝落ちしてた。 深夜に返信したけど。
結局、30日はやっぱり熱出てて、【年末年始中止のお知らせ】を送って、『お大事にして下さい。』『良いお年を』なんてやりとりして2011年終了。
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で、1月5日。 最初は『復活したか?』って風邪の具合聞いて来た。
『今日、医者行って点滴したし、大丈夫。』
『それは復活してないってことじゃないのか?』
『だいぶ良くなったの!希望の光だよ!』
『はぁ。』
『とにかく、あけました。色々とおめでとうです。今年もよろしくです。』
『機会があれば。』
『そですね。機会なんてのは作るもんすけどね。』
『今週土曜日ならお誘い出来るかもだ。』
『名古屋でつか?』
『名古屋でしょうなぁ。』
『何にもないけどねぇ。名古屋。』
『で、どうします?』
…のメールが着て、その画面開いたまま、寝落ちしてた。…デジャヴ? 翌日に「寝落ちしてたよゴメンナサイ」のメール送ったら
『とりあえず、出勤日だったんで休みとってみました。』
何?逢う気満々? 休みとっちゃったのかぁ…。 そんなに元気じゃないし、生理もちゃんと終わってない。 ---------
土曜日。 名古屋9時半待ち合わせ。 新幹線が着くと同時に携帯にメール。
『ビッグエコーの下のカフェクリでコーヒー飲んでる。』
奥の喫煙室の真正面に座ってるのが見えた。 オレンジジュースを頼んで、まっすぐ彼の席へ。
「あけましてお誕生日おめでとうございます。」
「はぁ。おめでとうありがとうです。」
そのままそこで、ちょっと話しする。昨日病院行ったら、おっさん3人に話しかけられたとか、サナダムシ推しメンとか、くだらない話し。
「ねぇ、あたしってそんな話しかけられたそうな顔してんのかなぁ?」
「ちゃうやろ。そういうとこ大阪やなぁ。」
ニコニコと相づちをうちながら、話しを聞いて、返ってくる言葉がまた面白い。逢う度に、頭の回転早いっていうか、賢い人だなぁって思う。
カフェを出て、歩く。 歩くよってメールで言われてたから、ヒールのないレザーブーツを履いて来た。 それでも、長い期間ほとんど寝たきりなので、行きの駐車場から新大阪まで歩いただけで、太腿の前がパツパツになった。
「運動不足で、太腿パツパツで痛いから、ゆっくり歩いてね。」 それでなくても、masayaは182cmあたしは155cm。ストライドが全然違う。普段の速度だと、あたし小走りだもん。
「あのね、息子が山ちゃんと風来坊の手羽先を比べたいって言うから、買いたいの。とんねるずの細か過ぎてのモノマネでBコースのハブって人が、手羽先の真似やってたんだよ。」
「ああ、それならわかるから、帰りに連れてってあげるよ。」
「ていうか、どこ向ってるの?わかってて歩いてるの?」
「わかってて歩いてるぞ。」
でも、名古屋駅前、大通りが多いんで、道路渡りたいのに渡れない!横断歩道少ないっ!ここで渡りたいのに、50m先の歩道橋?んで引き返すのぉ?
結構歩いた。masayaが言う近いって、いっつも近くない。 10年くらい前に名古屋でオフした時のホテルも「わかるわかる近いよ。」って言って迷って遠回りした。今日も遠回り。
疲れたので、一軒目に発見したホテルへ。 なんかデポジット制?…珍しい。
部屋は何もなくてシンプル。 サクサクと彼はお風呂にお湯を溜める。 当然のように、一緒に入るわ。
向かい合ってなんやかんやと話して、お湯が冷めてって、また熱いのを足す。その間は同じ方向に向いてうしろから抱っこの体勢。
「やっぱり、胸の辺りに着いてますね。」
「一番は腹ですけどね。」苦笑。
masayaはデブとか絶対言わない。 もともとぽっちゃり系も好きみたいな感じがする。 あ、あたしはデブだけどね。
結構長い時間お風呂入ってた。 何をするでもなく。たまにmasayaが悪戯するくらい。
またお湯がぬるくなってきた! 何分くらい入ってんだろう?30分以上? ピチャピチャしながら、話すのが楽しい。 一番リラックスして話せる時間なのかな…。
「上がりますか?」
「上がりましょう。」
バスタオルを渡して、お互い身体拭いて、あたしは変な手術着みたいの着て見た。そこからまた、手術の話しになって、話しが尽きない。笑
「さて、そろそろ遊んでみよう。」
遊ばれてるんだ。あたし。ま、いいけど。笑
何の為にあたしと彼は抱き合うんだろう?って、考える。 習慣?確認?何の? 考えてもわからない。 ----------------------- 長い距離を歩いたのと、長風呂との疲れもあって、寝てしまった。 masayaは、またシャワーを浴びてそれからもう一度、お風呂にお湯を溜めて入ったみたい。
どれくらい寝てたのか、わかんない。 起きたら彼は2本目のビール飲みつつ、テレビを観てた。
「masaya君、お風呂入ったの?」
「入りましたよ。」
「あたしも入ってくるぅ。」
まだお湯が熱かったから、そんなに時間経ってないね。 ひとりでバスタブに浸かりながら、ガラスの外に見えるmasayaの後ろ姿を見る。 なんかテレビ観て笑ってるみたい。 …相変わらずだなぁ。
時間ないなら、寝てるあたし起こせばいいのに。 優しいから、ギリギリまで寝かせてくれる。 お風呂から上がって、ドライヤーとかお化粧する間も、待ってくれる。 その間に、「次はどこで何食べるか?」を検索してる。笑
やっとあたしの準備が出来た。
「あ、masaya君。キスして。」
「ん?こうか?」
肩を引き寄せて、すごいソフトなキス。 彼の唇はぽってりとして、柔らかい。女の子の唇みたいにぽよんとしてる。 綾瀬はるかにも負けてない。笑
「さて、行きますか。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ゆうちゃんが、何が食べられるってことだなぁ。」
「うーん。あんまりね、食欲ないんだよね。太ってるけど。」
「はぁ。」
「みそ煮込みはいらない。みそかつもいらない。」
途中から地下へ入った。 なんでこんな名古屋の地下知ってるの?不思議。
「山ちゃんあるよ。」
「あ、買っとく。」
「はい、あっちが風来坊ね。」
「あ、買う買う。」
これで息子への土産調達は完了。
結局食べたいものみつからなくて、しかも土曜日でどっこも混んでて、えらいことになってる!きしめん屋さんあったから、
「あ、きしめんがいい!」
て、店の前みたら長蛇の列でした。ションボリーヌ。 並んでないから、イタリアーン。
あたしはきのこの醤油ソースパスタで、彼はキャベツと挽肉のペペロンチーノ。 ビールとジュースで、何故か「お疲れー。」
「37歳になったんだっけ?」
「そうだよ。37だよ。」
「そっかぁ。26で知り合ったんだよね。」
懐かしい話しをたくさんした。 青い部屋の話し。 大学で研究してた時の話し。 そんな経緯で来てたなんて、ほんと知らなかったよ! 10年も知らなかったなんて、あたし馬鹿? てか、聞かなかったんだよね。きっと。
今の話しと、昔の話しをいっぱいして、ごちそうさま。
もう、帰らないとね。お互い。
チケット屋でさっき買ったチケットを持って、窓口に行こうとすると、券売機のが早いよって言われた。
「貸して。」
チケット入れて、画面見ながら、訊いてくれる。何分にする?喫煙コーナー近くでいい?窓側、通路側は?ピッピッピって画面押して、はい終了。
そして、自分のチケットをカードで一瞬で買ってた。 すごい早い!
「あたしいっつも窓口並んでたよ。あんなの知らんかった。」
「窓口なんて時間の無駄だぞ。」
「…masaya君。今年もよろしくお願いします。」
「こちらこそ。よろしくです。」
新幹線の時間が迫ってる。
「今日、ありがとう。」
「いへいへ。どういたしまして。ソフマップ寄ってから帰ります。」
「あい。じゃぁね。」
「あい。じゃ、また。」 背の高い後ろ姿を見送る。
3時11分発のひかり。 今日は少し長くて5時間半くらい、一緒に居られたね。 今日もたくさん話せたし、いろいろ話してくれた。
来年も逢えたらいいね。って思ってたのが、意外に早かったから、ちょっと吃驚したよ。でも、嬉しかった。
ね、あたし達の関係って、一体なんなんだろうね? …考えても答えなんてない。
やっぱり、今年も不思議な関係なのかな? 先のことなんて、わかんないけどね。
逢えて良かった。ありがと。
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