やっぱり何のための会合なのかは、さっぱりわかりませんでした。
今回はあたしの方が先に着いて、待合室で待ってて、15分くらい遅れて、masayaが来た。
「おはよございます。」
「はぁ。」 と、言いつつ、サクサク歩いて改札を出る。 何?機嫌悪いの?
だーかーらー、ストライドが違うんだから、ゆっくり歩いてってば。
途中でなんか前回と違う道に入った。
「どこ行くの?」
「いや、前回のところへ向ってるんですが。」
「こっちから行けるの?」
「行けるだろ。道あるんだし。」 …うむ。別に機嫌は悪くなさそうです。
それにしても蒸し暑い。額から汗が流れ出てる。髪も少しだけまとめてたけど、汗で濡れてるし。
あのね、歩き過ぎなんだよ!普段あたし歩かないんだよ!と、心の中で文句を言うが、普段ガンガン歩くmasayaに言っても、仕方ないわけですよ。
ヘロヘロになって、やっと到着。 すでに勝手に部屋決めてるし。
部屋に入って、エアコンMAXにして、ベッドに仰向けにドーン!
「なんだぁ?疲れたのかぁ?」
「疲れましたっ!汗だくだよぉ。お風呂入る。」
「少し休んだら、風呂の準備でもしたまへ。」 何、涼しい顔してんのよぉっ!胸痛もあるんだから、しんどいんだよぉ。だいぶ汗引いて、煙草吸ってから、お風呂にお湯をためる。
その間は、ソファに並んで座って、何かいろんな話しをしたけど、覚えてない。何話してたんだろ?笑
…あの、なんで既に真っ裸なんですか?masaya君。笑 お風呂にお湯たまったから、一緒に入る。 向かい合わせ。ちょっとお湯ぬるかったねぇ。とか言いながら。なんやかんやで、熱いお湯足しながら、すんごい長い間入ってた。 もしかすると、毎回、『一緒に風呂に入る会』なのかもしれないな。 ベッドでも裸で休憩。 「さーて、ちょっと遊んでみようかなぁ。」 本当に、ちょっと遊ばれた程度です。 「普通さー、歳とると、遅くなるのに、masaya君反対だよね。」
「はぁ…それは申し訳ない。」 いや、別に申し訳ないとかでもないんだけどさ。笑 「お昼何食べるぅ?」
「ゆうちゃんは何がいいんだぁ?」
「インドカレー。」
masayaがスマホで探してくれる。
「あ、ここ近いな。」
「じゃ、そこでいい。」
って、出る準備して、それから歩いたんだけど、どんだけ歩かすねん!地下鉄で2駅くらいあるんちゃうんか?
「ねへ。masaya君。道合ってる?」(彼は方向音痴です)
「合ってると思われ。」
もうね、すんごい歩いた。死ぬ程歩いた。死ぬかと思った。靴擦れできた!やっと到着して、ランチのウェイティング表に名前書いて、待機。すんごい流行ってる。
やっと名前呼ばれて、Cランチがプロウンマサラだったんで、それを頼む。masayaも同じ。しかし、実際はプロウンじゃなくて、シュリンプレヴェルだったけど。
途中でクレーム発生。 両隣にお客さん居たんで、その人達が席を立ってから、ウエィトレスの女の子を呼んで伝える。オーナーみたいな、おばちゃんが出て来て、
「申し訳ありません、お代はいただきませんから。新しいのお持ちします。」
「あ、いいです。異物取り除いて食べちゃいましたし。お代も払います。」
別にヤカるつもりもなかったし、自分もインド料理店で働いてたし、インド人の手抜くのとかも知ってるし、ま、いっかー。って思ってた。
アフターでmasayaはホットコーヒー飲んで、あたしはラッシー飲んだ。ここのラッシーは甘過ぎる。もう少しお砂糖控え目にした方が美味しいのになぁ。と思うわけで。
ごちそうさま。って言って席を立ったら、オーナーみたいな人が来て
「お代はいただきません。申し訳ありませんでした。」
「いや、そんなんされたら、次来にくいじゃないですか。払います。」とmasaya君。
「あたしもインド料理店に居たんで、そんな気にしてませんし、食べちゃったし、お支払いします。」と、自分が払うわけでもないのに、あたし。
「いえいえ。本当に申し訳ありませんでした。そのままお帰り下さい。」
そう言われたので、2人分の飲食代がタダになりますた。
「ねぇ。masaya君、生ビールもう一杯飲んどいたら良かったね。」
「ビール、美味しかったんだよなぁ。2杯目いっとけば良かった。」
「なんかラッキーだったね。」
「そうだな。」 「次、手羽先ね。持って帰るやつ。」
「外出て、すぐ地下だよ。」
地下街、全然わからん。相変わらずスタスタと彼は歩く。名古屋の地下、洋服安いなぁ。こうやって、誰かが居ると、繁華街にも出られるのに。 まだ、あたしはバスと電車には乗れない。座れないと辛いし、座ってても前とか横に他人に立たれると、動悸が激しくなって、呼吸が出来なくなる。
この2年で名古屋までの新幹線はやっと慣れた。 券売機で買えばいいけど、3人がけの真ん中空きで通路側じゃないと辛いから、出来れば窓口で買う。 それでも、頓服のソラナックスは必要。
地下街で、風来坊の手羽先を2箱買って、格安チケットを買って、名古屋駅へ。
「ん?指定取らないのか?」
「取るよ。」
「その機械でとれるぞ。」
券売機の前で固まるあたし。…やったことない。
「ほら、ここにチケットの指定のボタンあるだろ。それから、新幹線選んで、そうそう、喫煙車あるやつでいいんだな?」
「うん。整骨院行かなあかんから…。」
「はい、じゃ、喫煙押して、通路か窓際押して…。出て来たろ。」
「うん。出て来たっ!初めて機械でやった!」
「私は、ソフマップに寄るので、もう少し後で帰ります。もう大人だから割れ物とかじゃなくて、ちゃんとしたやつ使わんとなー。」
「うん。ありがと。」
「いへいへ。」
うをぉ、時間ギリギリ。急いで改札抜けた。振り返ったら、もう居ないし。笑 なんだ、あいつほんまマイペースやなぁ。
そういへば、今日話してる時に言ってた。
「高校の基礎解析の教科書とか、普通に仕事場に置いてあるぞ。」
「え?なんで?」
「必要だからじゃないか。公式とか覚えてないこともあるだろう。数学なんて必要ないって人は、必要ないお仕事にしかつけないんだよ。数学が出来る人はそれを活かした仕事につける。みんな必要ないとか言うけど、必要なこともたくさんあるわけだ。」
それ聞きながら、なんかmasaya君ってすごいなーって思った。数学的な考え方をする人なんだろうなぁ。
数学的に考えたら、あたしとmasayaの変な会合はどんな意味を持つんだろう?
とりあえず、『風呂の会』ってことはわかったけどね。
相変わらずのマイペースっぷりだけど、ありがと。 ほんと何も特別なことはないけど、逢えて良かった。
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