2011年の3月に、あたしは今の一回り上の人と再会した。 そして、彼との付き合いが始まった。
彼は高校時代の体育教師。 あの頃、とても好きだった。 そして、ずっと忘れられない存在だった。
その人と付き合い始める。
そして、あたしはmasayaにもそう伝えた。
彼は関係ないと言う。 2011年、2012年。年に何度かお誘いがあって 何度かあたしはmasayaに逢った。
masaya君は、相変わらずなのね。
「なんだ?まだオッサンと続いてるのか?」
そう言って笑う。
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2013年がスタートした。 2012年の1年は、あたしにとって辛い年だった。 体調の悪化。 原因不明で検査を繰り返した。 体重も一気に増えて、身体も精神的にも辛かった。
そのまま引きずって2月。 彼が逢いに来るという日に、あたしは熱を出した。
「熱が出ました。帰宅推奨。」
「はぁ。なら仕方ない。」
「あい。申し訳ない。」
「もう向ってるんだが。適当に徘徊して泊まって帰ります。」
あたしが泊まってくれって言ったのにね。 本当に具合悪かったんだよ、ごめんなさい。
もう連絡ないと思ってた。 フェイスブック内の友人がupした箱根温泉の記事。
10年前を思い出した。 小さな旅館。露天風呂ひとつ。内風呂ふたぁつ。 いっぱい入ってのぼせたっけ。
ふと
「masayaに逢いたい…。」
そう思った。 今の彼と付き合い出してからは、滅多にそんなこと思わなかったのに。
小さな旅館の思い出と逢いたいという気持ちを書いてupする。 送信が終わったとたん、
携帯のメール着信音が鳴った。
えっ? masaya君?
「来週のご予定は?」
…ほんと、なんてタイミングにメール寄越すのよ! ほんと変な力持ってるよね!
「電話できる?」
「30分後なら。」
「了解。待機。」 30分を少し過ぎて、携帯から彼の着信音が鳴り響いた。
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