'ゃッぱ・頭、変っすか。
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2005年09月21日(水) |
「From Potter's Field」P,コーンウェル(検屍官シリーズ) |
◆、2005y9/17 FROM POTTER,S FIELD (死刑) ◆ 内容(「BOOK」データベースより) 凍てつくような冬のニューヨーク。ひらひらと雪の舞うセントラルパークで名もなき女が無惨な死体で発見される。恐怖の殺人鬼ゴールトが遂にその姿を現わす。スカーペッタ、マリーノ警部、ベントン捜査官の必死の追跡が続く。やがて明らかにされるゴールトのおぞましい過去。 ◆読者個人感 兇悪な連続殺人犯と対決する最終場面、姪ルーシーの企てた犯人捕りこみ作戦は、その凶悪犯の生い立ちや家庭環境を追窮して綴られた筆致に比べ、周辺描写から大捕り物へ展開していく説明が構成のわりにあっさりと結末し、やや無理があった気がする。コーンウェルの検屍官シリーズは、全般的に読者を小説のなかに引きずりこんでサスペンスを味あわせてくれるものの、その仔細な人物描写を優とするなら、ストーリーの結末やハードボイルド・タッチの描き方には肩すかし感は否めないのである。 ◆参考覚書 本編の原題「From Potter,s Field」の意味であるが,マタイの福音書の一節による「ポターの畑」、 ユダがキリストを売って手にした銭で司祭たちが買収した土地で、そこを墓地としたことに由来する、「無縁仏の墓地」をあらわしたものである。
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