夜、月を見ながら。
目次|過去|未来
本屋で社員として働いた1年間。短かったけど、
いろんな人がやってきた。中学や高校のクラスメ
イトたちは、あの頃の面影を残しながらも、変っ
ていて、その幾人かと僕はほんの少しだけど話す
ことができた。高校の担任の先生も来た。僕は逃
げた。高校の同級生の妹がバイトで働きにきた。
その同級生も棚卸の時、来てくれた。その時、彼
女とコンビを組んだのが僕の中学のクラスメイト
だった。笑った。
うまいアイスクリーム屋を教えてくれた人もいた。
次の日食べました。
本を注文してくれた際、なぜか名詞をくれたおじ
いさん。見たら実家の住宅の自治会会長さんでした。
お世話様です。名詞捨てるのもなんなんで、冷蔵庫
に貼ってます。
警察につれてこられた万引き犯さん。バカな真似は
もうやめてほしい。ほんと疲れるから…。でも、万
引がなくなることはない、おそらく。やりきれんけど。
「目が悪いのに明るいねぇ」と来る度に僕のことを
そう評する人もいた。意味不明。メガネ外すと人格
変るんですよ、と言ってやりたかった。くだらんけど。
ア○タのトークショーを終えた若手芸人が立ち読み
しにきた。気付かんかった。せこいと思う。
誰某が書いた本って出てますか…って言われて、は
いはいとネットで検索して、出てませんねって答え
て、ありがとって言われて、いつものパターンだっ
たんだけど、その人の口調がちょっときつくて、僕
は少々ムッとしてたら、その人はテレビのどですか
でみやーちの相手をしてる女の人だった。パートの
主婦が教えてくれた。気付かんかった。というかど
ですか見てなかった。どうしようもないと思う。
そんなとこです。もうすぐ書店員じゃなくなるんで。
よろしく。
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