ニューヨーク俳優修行日記
目次未来過去

My追加
2005年03月10日(木)

いたたたた


先日のオーディションは駄目だった。
昨日,監督からメールがあって,
オーディションはすごく良かったけど,
今回は別に気に入った俳優がいるので
又、次の機会にという事だった。
がっくりである。

昨日のハードな一日は無事終了し,
今日は割とマイルドな一日。
それでも仕事の間にオーディションが入った。
貧乏暇無しである。

昨日,劇場を観て来た。
3つ下見した中で,一つの劇場が
なかなか気に入った。
小屋が空いているようなら,
このまま其処を押さえる事になりそうだ。
共同プロデューサーも気に入っている模様。
小屋が決まれば,あとは制作費をどうするか?
だんだんと体がわくわくして来た。

内田百間の阿房列車を読んでいる。
これは彼の無目的旅行の旅行記。
無目的,つまり,何の用事もなく、
観光でもなく,ただただある場所に行くためだけに
列車に乗る。しかも、そのために借金までしてだ。
例えば,ただ,大阪に行って,翌日帰ってくる。
その間の様子が詳しく,かつ、でたらめに書いてある。
面白いから他人にも勧めたい。
かなりラディカルだ。





2005年03月08日(火)

すぐに泣け


久しぶりに自主制作映画のオーディション。
台詞はいっさいなく,ほぼビジュアルのみの演技。
妻の葬式の日に悲しいながらも,ある種のセックスドライブを
否定できずにいる男の話。
オーディションでは妻の墓の前で泣き出したものの,
その横においてある紙袋が気になって
泣くのをやめると言う演技。
それから,その袋に中にあった二つのパンから
なぜかおっぱいを連想し,それに武者張りつかずには
いられないという演技を要求された。

役者なんだから,キュー一つで泣く事ぐらいできるでしょう、
という人もいるけど,僕はこれが実に苦手だ。
だから,オーディション先でこれを読んだとき
正直こんなの出来ねえよ、思った。

ところがいざ初めて見ると,意外と泣けたのでびっくり。
別に嘘泣きというのでもなく,墓にいる時に寂しい感じ,
自分の四肢が空になっていく感じを連想して,
自分の中を良く見渡してみたら,意外と簡単に泣けた。
自分でも,結構驚いた。
台詞がなくてもいいというのが,楽だったのかもしれない。

自分としてはまずまずの出来。
これで役がとれなかったら,もう仕方ない。

今週はずっと仕事(企業研修)でかなり疲れてる。
明日はフィラデルフィア。朝6時起きである。
午前中はそこで仕事,午後はマンハッタンに戻って
リハーサル。5時半から劇場の下見をして
7時から演技の授業。考えただけで疲れる。




      

Yoshi |メールホーム