日記帳

2005年05月25日(水) うーん

土曜日から頭痛が続いている。いつもの偏頭痛とは違う感じで、薄くしつこく気が付くと頭が痛い、そんな感じ。なんだろなあ。

いろんなことがとりあえず順調だ。

そしてすれ違う全ての人に、完全に理解してもらうことなんてありえないんだ、と、これまた当たり前のことに気付く今日この頃。

まだこれから時間はある、焦らずに行こうと思う気持ちと、一瞬でも娘について誤解されるのは我慢ならないという気持ちと、あっちが増えたりこっちが増えたり、シーソーは安定しない。

ま、いずれ経験値で解決することもあるだろう。なにしろ必要なのは時間、と自分に言い聞かせる。

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「口は災いの元」とはカーサンを形容するにうってつけの一文である。

自分と比較してよく頭に浮かぶのは、大阪スガライブに巻き込んだ義妹ちゃんだ。彼女ほど屈託なく、毒気のない女性をカーサンあまり知らない。

皮肉たっぷり、嫌味たっぷりなことを思いついてしまうのは体質なんだろうか、習い性なんだろうか。それをいかに制御するか、カーサン只今修行中。いや多分永遠に修行は続くと思うんだけど。

義妹ちゃんは、きっとこんな暗黒発想自体が皆無に近いんではないだろうか。それとも、とてつもない自制心を持っている?ああそうか、発想が少なければ、自制心も比例して少なくて済むのか。



2005年05月20日(金) 検診覚書

火曜日に遠足、水曜日午前中に役員会、午後は定期検診、と続いただけで、へたれカーサンは木曜日のお弁当作れるのかっていうくらいくたびれてしまった。へろへろ。

でもちゃんと作れた。眠ると回復するんだなと、ちょっと嬉しくなった。今まで、疲れないように疲れないようにと防衛線を張って暮らしていたのが、よーくわかった。疲れて頭痛コースが恐怖ですらあったからね。

木曜にも役員のなんだかんだ雑用をこなしたり、夕方から友人が遊びに来てくれたり。生活のペースが勝手に加速して、それについていくので精一杯だけど楽しい。

頭痛にならないのは、もしかしたらや○やの香醋とかにんにく卵黄とか、ウコンとかアルファリポ酸とか>サプリ漬けのおかげかしら。まだ養命酒に手を出していないのでヨシとしよう。

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水曜日の定期検診で感じたこと、覚書として。

前回、予約を入れた時点で新主治医からの指示が不足していて、少々たらい回しされた感はあったし、待ち時間も相当なもんだったけど、スタッフの人が気持ちいいんだよねえ。感じがいい。

一番感じたのは採血のとき。今までだったら、カーテンの外にカーサンは隔離されて、娘としては本当は嫌だけど、「あきらめて」泣かずに処置を受けていたような気がする「動くと痛いからね、はいはいはい」となるべく急いで処置しようとする声だけが聞こえてくる。最近は採血するとわかると猛烈に嫌がり処置室に入るのを全身で抵抗していた>娘。入ってしまうとオカーサンいなくなっちゃうからねえ。誰も助けてくれないんだもんね。

今回は小児用の採血室に女性スタッフが三人、彼女たちが気が長いんだ。娘が嫌がるのを「そうお?嫌なんだー」と共感したあとで「お利口に出来たらぬいぐるみもらえるよ」とエサをちらつかせる。

「がんばらない!」「ちっくんしない!」「いやだもん!」とカーサンにしがみついていた娘が、「ぬいぐるみ?うかはひよこちゃんがいい」と関心を向け、カーサンの膝の上に座った状態で素直に腕を差し出した。

「ちっくんちゅるの?」とそれまでに何度も訊かれて「うーん、そうねえ」とお茶を濁していたカーサン、採血チームが「するよ」と宣告するのを待っていた。「しないよ」とテキトーになだめることが出来たら簡単なんだが。

いざ腕を採血台に載せ、腕を赤いゴムで圧迫(以前の病院でもしていたのだろうか?カーテンの向こうだから不明)「(娘のTシャツの)りんごと同じ赤だねー」と幼児慣れした声掛けがあり、「ちっくんちゅるの?」という娘の再三の問いに、一番お頭っぽい女性が一拍置いて答えた。「しないよー、トンボさんがとまるだけだよー」。へ?するって言わないの?

なるほど採血の針に、トンボの羽のようなカラフルなパーツが。娘が「ふーん」とうなずいている隙に採血していた。刺すのも抜くのも巧かったなあ。

娘はこわばった表情ではあったけれど、約束どおりフェルトで出来た指人形マスコットを選ばせてもらい、ひよこはなかったのでおさるをゲットし、「ばあばにみせる!」と笑顔に戻った。

採尿はタイミングが合わずに取れなかったが、ここの先生なら「いいよ、仕方ないよ」で済む気がしてカーサンも焦らずに済んだ。実際そのように新主治医はこともなげに了承してくれた。カーサンのストレス減ったなあ。

娘の意思を尊重してくれたのが、ほんとに嬉しかった。こういうやり方もあるんだ。

娘だけじゃないな、カーサンの意思もだ。血糖値他の記録を診察室で新主治医に見せたときも、「ここは何故高くなったのか」をちゃんと聞いてくれ、「そういうストーリーが大事なのよ、わかってれば大丈夫」と納得してくれる。そのうえで気をつける点を指摘されるので、ちっとも嫌じゃない。一方通行じゃないのだ、診察室の中が。

ほら病院替えてよかったでしょ、と、夫に自慢したくなった検診であった。



2005年05月17日(火) 前進?

あああ。昨日書いてわかったこと。鬼は自分自身で作り出すってこと。

彼女とは思いのほか急激に接近して、どこまで信じていいのかと危ぶんでいるし、とまどっているのも事実だけど、いちいち言葉の裏へ裏へと思考を巡らすのはやはり愚かなことだ。

今日は幼稚園の遠足で、電車を乗り継いでちょっと遠出。

お母さん同士が話す機会も時間もけっこうあって、なんていうか、反省した。善意もある。ま、悪意もそこにはありえるのかもしれない。でも善意もある。確実にある。と感じた。

どうしようもなくくだらないことで頭がいっぱいになって、昨日みたいな日記を書いてしまう。書いて、鬼に気付いて、それでどうなるってこともなく。やっぱり書かなきゃよかったのかな。書かずに気付くことが出来れば、その方がいいのかもしれない。

でも、書くことで自分の中で「決定的」に分類して初めて、先に進める・・・みたいだ。

情けないけど、みっともないけど、やっぱり書かせてもらうわ。私自身のために。



2005年05月16日(月) 吐き出す

最初にお断りしておきます。本日の日記は、多分に感情的で不快感があるかもしれません。

「鬼の素」はカーサンの中にある差別感だ。何に対してって、糖尿病という言葉がひきずるありがちなイメージに対して。食べすぎ、肥満、甘いもの。

好きで病気になる人なんていない、2型も1型もそこは同じで、例えば一部の1型の患者さんが「私は2型ではない」とめくじらを立てて主張するのには違和感を感じる。

それなのに、本当は、娘は2型ではないと、大声で叫びたい自分がいる。

三度の食事と三時のおやつ、それ以外のタイミングで娘が食べ物を口にすることはほとんどない。だから食事量はそれなりにたくさん食べるし、それ自体は恥じるようなことでもない。それはわかっている。

小さな声で「うかはおうどん」「うかはチュパゲティにちる」と主張していたのを聞き流して、あなたの息子が叫ぶ「マクドナルド!」に行った。最近、娘とは定期検診のとき以外ここに行かない。娘は嬉しかったのだろう、久しぶりだったことも、お友達と一緒だったことも。娘はハンバーガーを半分ちょっと、Sサイズのポテトを3分の2くらいおいしそうにぱくぱく食べた。あなたの息子は娘に比べれば小食だった。娘は私が選んだいつものミルクを飲み、あなたの息子が飲むジュースがうらやましそうだった。

そして一通り食べ終わって店を出たあと「チュパゲティは?」と娘が私に尋ねた。それは「ところで私の要求はどこに?」という確認だというのに、「まだ食べるの?」とあなたはずいぶん驚いて笑った。「一度でいいから言ってみたいわ、もう食べるの止めなさいって」と。

参観日に、あなたの上の息子が来た。小学5年生の彼はどの子が私の娘なのか、と教室の中を探し、「あれか、前歯の欠けた、黒い、虫歯のあれ」と言った。あなたはその発言を咎めなかった。そういう形容詞で、あなたが家族に娘の外見を説明しているんだな、と私は瞬間的に思った。髪の結び方とか、もっとわかりやすい特徴があると思うんだけど。私の考えすぎだろうか。

あなたやあなたの息子のように、切れ目なくお菓子を食べることは娘には出来ない。前歯の欠けは確かに虫歯も一因ではあるけれど、階段から落ちたということもあなたには説明した。

でもわかっている。こうして全部彼女のせいにしているけど、本当は自分自身の中にあるんだ。なにもかも。

注射の前に「食べないの?」と脅しているせいで食に執着しているのではないか、あれは私の責任なのではないか、と恐れていることも。

適切な量で食事を切り上げさせる必要があるときでも、どこかで「太った娘」になることを恐れてそうしているってことも。

つまり、2型のありがちなイメージに、娘が近づくのが嫌でたまらないと思っているのだ。

なんという矛盾。馬鹿馬鹿しい。

自分でこう書いていて、どうしようもなく、悲しい。

そうか、比べている自分も、情けなくて仕方ないんだな。

つくづく、幼稚園の自己紹介でカミングアウトしたのを後悔している。



2005年05月15日(日) 参観日

土曜日、幼稚園の参観日だった。

娘は先生に一番近いところをいかにキープするか、という一点に全力を挙げているフシが見受けられ、もう出来ている輪の最前列に割り込むという図々しさを発揮。見苦しいぞ・・。

そして、娘と同じく先生ラブの男の子Dくんと小競り合い。メイちゃん結びしているので後頭部に分け目が出来る娘、そこを後ろからつつくD君、逃げる娘、追うD君。という前振りの後、何か決定的なきっかけでもあったのか、娘がD君の頬を平手でクリーンヒット(したらしい音がぱちんと聞こえた。)その瞬間をカーサン見ていなかったのだが、娘がD君をぶったのは確実だ。のちほどD君ママに平謝り。「ヤラレター」と大声を張り上げてアピールするのが兄弟ゲンカでの彼の常套手段だから気にしないで、と言ってくれたけど、娘よ、暴力は絶対にいかん。

娘「ヤメテヨー」と泣くタイプじゃないとは思っていたが、これほどまでに実力行使派とは思わなかった。カーサンびっくり。お友達とちょっと体が触れただけでグーで押しのけたりもする>エレベーター待ちのおばはんみたい。感じ悪いなあ。

降園のときに「順番守る」「暴力だめ」「ちゃんと口で言う」についてコンコンと言って聞かせただが、どこまで効果があるやら。何度でも繰り返すしかないのかなあ。・・・少しやられた方がわかるかも、いっそ。

ま、カーサンにひっつく時間も予想より短く(いつもは手乗り文鳥のように先生から離れないらしく、カーサンにくっつく娘を見て先生がさびしがってくれた)、大きな声で歌ったりちゃんと返事をしたり、娘としてはよくがんばりました(甘い)。一回だけ砂場で作った山を壊されて泣いたけど、なんつーか、全体的にフツーに楽しそうだった。

しかし先生てのは大変だ(脱帽)。

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新しく人間関係を作るとき、私はまず様子を見たいタイプだ。様子を見てから、気の合いそうな人にアプローチする。そろりそろりと川に足を入れていくかんじ。川底を足の裏で探りながら、この辺、この辺、ああ冷たい水だなあと。新しい環境には慎重に、もはや警戒と言ってもいいくらいびくびくと。

幼稚園でもそうするつもりだった。が、今回は妙に流れに引っ張られて1人のお母さんと親密ムードになってしまい、実はちょっととまどっている。

参観日での出来事ひとつで疑心暗鬼になっているとも言う。ごにょごにょ(言葉を濁す)。今私の目には鬼が住んでいる。気にしすぎかもしれない、でももしかしたら?きりがない、たぶんくだらないループなんだろうけど。「信じられぬと嘆くよりも 人を信じて傷つくほうがいい」と歌ってもいられない小心者>自分。器が小さいなあ、つくづく。

「目が怒ってる」というETVゆうがたクインテットの歌が大好きで、アニメを見るたびについ笑ってしまうんだけど、カーサンの目にはなんと鬼だよ。困ったもんだなあ。


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